4話から7話|ネタバレ
イアナに転生してこっちの生活にも慣れ始めた頃、姉のコノハとの仲も良好で、今の所ソルに狙われることは回避しています。
ですが、少しでもコノハが傷つけば、即座に殺しに来るはずなので、油断は禁物です。
そんな時にやってきたのがヨミというイケメンでした。
そんなキャラ作った覚えが無かったイアナですが、接するうちに徐々に黒歴史を思い出していきます。
ヨミはイアナの事が好きで、役割りはコノハを殺すことです。
つまり、その役割を果たせば自然とヨミに首謀者と疑われ、処刑台に送られる確率は高い。
何としてもこの死亡フラグを回避するべく、ヨミに今はコノハと仲良くやってると話します。
しかし、イアナはコノハを憎んでいる姿こそが本当の姿だと、聞く耳を持たず、しつこく説明してもコノハに洗脳されてしまったと全く話になりません。
「大丈夫。バレないようにヤルから。僕がイアナの解放してあげる。」
全く抑止の効かないヨミに対して、言葉での説得は無意味と判断し、彼の犯行を阻止するべく、コノハを狙うシチュエーションを必死に思い出します。
そして先回りし、自分がコノハに成り代わることで、犯行を阻止します。
そこまですると流石に話を聞く気になったようですが、ポロっと「問題はソルのほうなの」と口ずさんでしまったことで、彼のターゲットはソルへと変更されてしまうのでした。
もし万が一、ソルが殺されてしまえば、悲しんだコノハが首謀者を特定する筈で、あらなたな死亡フラグを生んでしまいます。
完全にヨミを止める必要があるのですが、ここで面倒な設定を一つ思い出してしまいます。
”ヨミの留学先は魔法研究と薬毒研究”
どちらも暗殺にはうってつけで、さっそく魔法での攻撃や毒物を使っての暗殺を謀りますが、何とか寸前で阻止。
しかし、攻めの手が緩むことなく、とうとうソルに疑われてしまいます。
するとヨミは自ら犯行を名乗り出て、面倒は終わりにして決闘しようとソルに手袋を投げつけるのでした。
この世界では決闘を汚す者は神を冒涜するに等しく、一度始まってしまえば何人も止めることは出来ません。
実力はソルの方が圧倒的に上の筈ですが、始まってみればヨミの方が少し優勢に見えます。
イアナがよく観察すると、ヨミの利き手がぎこちなく見えます。
実は、数日前イアナが屋根から落ちそうになったところをソルに助けてもらったのですが、その時無茶をしたことで手首を痛めていたのです。
どちらが死んでも、自分の死亡フラグは回避できないので、やりたいようにヤルと決心し、決闘へ乱入します。
「使用人の責任は主人が取る。私が相手よ!!ヨミ」
イアナ相手にヨミが剣を振ること等出来る訳が無く、すぐさまヨミは負けを認めます。
すぐさま、留学先でイアナがイジメられているというデマを聞いて今回の行動に至ったと言い訳します。
「言いたいことはそれだけか?」
殺気交じりで詰め寄ってくるギルフォードですが、その後すぐに謝罪してくれます。
勝手に自分が言った言葉はイアナを傷つけてしまったのだと解釈してくれて、今回の件はお咎めなしとなったのです。
こうして無事に山場は超えましたが、ヨミの思い込みは相変わらずで、このままでは埒が明かないので、これまでの彼の行動から”強気のイアナ”には反抗できないと考え、思い切った行動をとります。
「邪魔なんだよ!!駄犬」
今、自分は姉やギルフォートと仲良くなって叩き落すという遊びをしているだけで、勝手に動かれると邪魔なだけ。
これからは従順なフリをしておけと命令します。
するとイアナの読みが当り、彼は素直に言うことを聞くようになったのでした。
3巻に続く
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