IS〜男でも女でもない性〜17巻(最終回)の結末ネタバレと、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
男女両方の器官を持って生まれた「IS」の春。
夢はISについて知ってもらって、ISのまま生きてゆくのが自然になることです。
偏見を受けながらも子供の頃からのもう1つの夢である自分のケーキ店をオープンすることができました。
オープン当日現れた伊吹に気持ちが抑えられなくなった春は、再び気持ちを伝えて・・・?
春と伊吹が出した新しい未来とは・・・?
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
最終回|ネタバレ
「伊吹が好きだ。ずっと。伊吹はどう思ってる?」
「好き・・・だよ。俺も。けど今は応えられないんだ。」
伊吹は、なにもかもが中途半端な自分に比べ、太陽みたいに輝いている春を見て、このままの弱い自分ではダメだと感じていました。
「俺は星野を守れるくらい強くなりたんだ。だからごめん。離れてちゃんと生き方を考えたいんだ、もう一度。」
オープン記念日の熱に浮かされ口に出た春の想いは実ることはありませんでした。
伊吹と別れ家に帰るとレオンから重大報告があります。
レオンはついに美和子と結婚が決まったのです。
美和子は2年前に外性器手術を受けていました。
この手術は”女”になる手術ではありません。
性交渉があっても濡れるわけでもないし、造った膣の収縮を抑えるために、プラスティックを挿れておかなくてはなりませんでした。
納得して手術をした美和子ですが、手術後の方が女性と違うんだなとより実感してしまい、どんどん不安が募っていっていました。
レオンに全てを話すと、レオンは泣きながら「身体傷つけさせてごめんな」と抱きしめてくれました。
その時美和子は初めて彼にもっと近づきたいと思えたのです。
そんな美和子をレオンは抱いてくれました。
肌と肌の触れ合った部分から優しさが伝わり、身体よりも心が交わっていると思えたのでした。
「こんな愛もあるんだなって。ずっと彼といたいって思えたの。」
二人から報告を受けた春は、安心し自分のことのように喜びます。
この二人ちゃんと生きる道見つけたんだなぁ。
しかし春は美和子のように身体を変えたりはできないと悟ります。
きっとISのまま。
そんな俺が伊吹を待ち続ける?
俺、それでいいのかな・・・。
その頃、寧々は最近自分がどう生きていいか分からなくなっていました。
少し前に春と伊吹が一緒にいるとこを目撃してしまい、「ああこの二人好き合ってるんだな」ってふと納得してる自分がいました。
春と再会してピーちゃんが変わったのは知っていた。
だけど私までどうして・・・!?
そんな時、マクソン先生から勉強を勧められます。
勉強するにつれ喜ばれることが多くなり、今までは寂しかった静寂も一人の空間も、多くの人のためになると考えると寂しくなくなったのです。
寧々の世界が広がり出したのでした。
17歳、今さら夢なんて追いかけても叶わず泣くことになるかもしれません。
伊吹以上の人と出逢えず一生一人のままかもしれません。
それでも寧々は伊吹に頼りっぱなしではいけないと思ったのです。
寧々はマクソン先生の紹介で大阪の事務所へ転職することを決意。
「今でもピーちゃんのこと好き。けどピーちゃんといると弱いまま。高校生のままの二人になるから。だから離れても強く生きていこう。お互い。」
寧々は好きだからこそ別れることを決意したのでした。
大阪に絶つ当日、春が見送りに来てくれます。
寧々にとって春は、目標で灯台みたいな存在でした。
「私ね、寂しさが育ててくれるものがあるって春と出会って知ったの。これからも友達でいてくれる?」
「もちろん、俺たちは友達だよ。」
春は、お客さんとの交流とISを知ってもらうために、ケーキ教室を始めました。
全てがうまく回り出した時、店の前に置手紙と共に赤ちゃんが捨てられていました。
ISの子を育てる自信がありません。
お願いします。
ISを理解してもらうために努力してきた春ですが、ただ違う身体の人間がここにいると知らせただけで、理解されるのは難しいことだと思い知らされます。
春は親が見つかるまで預かることに。
「ISの俺がISのこの子をちゃんと育てたら何か伝わる気がして。だから俺がこの子守ってちゃんと育てるよ。」
しかし次に来た取材では哀れみばかりの記事を書かれ、ネットには批判の声ばかりが寄せられていました。
毎日寝る時間がほとんどなくなり、神経がいつも張り詰めて、気持ちだけが空回りしている、そんな気がしました。
医師には、この子は女児とし養育した方がいいと手術を勧められるのですが、春は本人が判断できるまで治療を待ってやりたいと考えていました。
治療して隠してコンプレックスを抱えながら生きていくことが、どうしても幸せだとは思えないのです。
「変えるのはISの子の身体じゃない。社会の考え方だって。」
ISの無限の可能性を夢見て名前は”のぞみ”と名付けられます。
ISは隠すべきじゃない。
そう言い続けて育てたのぞみは、当然ISをオープンに受け止め自由奔放な良い子に育ちました。
ですが、やはり周囲とのズレがあり前の園では誰の理解も得られず、やむなく転園を決めることに。
どうか次の園がのぞみにとって理解ある環境でありますように。
そう願ってた時、伊吹と再会します。
春と別れてから伊吹は大切な人を守れるようになるため、保育士となっていたのです。
身体に障害を持った姉が嫌で逃げた、あの時のままの自分を変えたくて、もしもあの時味方になってくれる大人がいたら・・・そんな想いもあって思い切って転職をしたのでした。
この数年間で伊吹は見違えるほど成長していました。
のぞみに優しくしてくれる伊吹を見て、春は嬉しく感じます。
まるで自分の生き方を認められてるようだからです。
しかし同時に伊吹には心を動かしてはいけないとも思っていました。
自分と関わることで伊吹に迷惑がかかると思ったのです。
春は伊吹を避けるようになります。
避けられていると感じた伊吹は、春に「顔合わすの辛いならもう会わなくてもいいんだよ」と話をします。
「でも俺は心にいつも星野がいるから。誰よりも星野のことを想ってる。それで幸せなんだ。だからもう苦しまないで。星野は自由に生きてほしんんだ。」
伊吹の言葉に身体が震え涙がこぼれ落ちそうなほど嬉しかった春。
だけど自分は男でも女でもない。
こんな自分の人生に彼を巻き込んじゃいけない、そう思えてならないのでした。
ある日、春の店の開店5周年をみんながサプライズで祝ってくれます。
ISとして生きてきたから出逢えた人たち。
IS同士の強い絆も得ることができました。
たくさんの経験も積め、夢も叶い、「この身体は素晴らしいものよ」と両親に愛され育ててもらいました。
ISに生まれて辛いこともたくさんあったけど、春はそれでも幸せの方がずっと多いことを感じます。
この身体に生まれてよかった!!
春はこの幸せをみんなと分かち合うことに。
「伊吹!俺と思いっきり幸せにならないか!?一緒に幸せになろう伊吹!」
ハンデを生むのはISを嫌がる自分の心だと気づいたのです。
二人は幸せそうな笑顔でお互いを抱きしめ合います。
確率として2000人に1人生まれてくると言われるIS。
いつかISが自然に受け入れられる日が来ますように。
完結
感想
ISのことを良く知ることのできる素晴らしい作品です。
最終巻に限らず何度涙を流したかわからないくらい感動します。
ただ主人公の春が前向きで周りにも優しく純粋だからこそ、春の初恋相手・伊吹の情けなさが際立ち若干苛立ちました(笑)
春の告白を今はまだ応えられないと断り、中途半端な寧々との関係を清算するのかと思いきや関係続けてるし、ただの二股としか思えません!
5年後、春を迎えに行ったわけでもなく偶然の再会ですもんね。
結局春のことはその程度にしか想ってないんじゃないかと、気持ちを疑います。
散々伊吹の悪口を書きましたが、最後春がとても幸せそうだったので良かったです♪
(あとネタバレでは書いていませんが、保育士として頑張っている伊吹の姿もちゃんと描かれています。)
読めば間違いなく意識を変えてくれる作品です!
少しでも興味のある方は、無料で読むこともできるのでぜひ読んでみてくださいね( ´ ▽ ` )ノ