中卒労働者から始める高校生活10巻

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二年生になった真実たち。
莉央はアルバイトを始め、新たな人間関係が広がっていきます。

今回も、花火大会、運動会、誕生日など様々なイベントを経て二人の絆はより強まって・・・?

10巻|ネタバレ

「もっとタフな子じゃないと逢澤さんとは続かない。」

前回、岬に言われた言葉がひっかかりモヤモヤする真実。

一方、莉央はあかりに怒られていました。

岬とは距離を保って接してきたのに、莉央のせいで決定的に気まずくなってしまったからです。

「白黒ハッキリさせると面倒な事ってあるんだよ!グレーでいい事っていっぱいあるんだよ!」

莉央はなにも反論できませんでした。

私って本当に色々出来てない。
もっとしっかりしたいよ。

そんな中、学校のみんなで花火大会に行くことに。

莉央は真実に「浴衣どうでしょう?」と照れながら聞くのですが、真実の反応は薄くいまいち。

真実はあれからずっとモヤモヤしていてそれどころではないのでした。

そんなことなど知らない莉央は、落ち込みまたネガティブな思考に。

真実の本音を知っている若葉は「本音では色々思ってる」とフォローします。

「平気そうな顔してるけどさ、あの人結構弱いよね。心の奥の弱いところは逢澤さんじゃないと支えられないと思うよ。」

一方、真実は偶然にもモヤモヤの原因である岬に会います。

嫌な絡み方をしてくる岬に不機嫌な真実。

でもそれはあかりのことに対しての嫉妬でもありました。

真実は「続かせるよ、一生」と岬に宣言します。

真実は「一生」なんて自分でも”重い”と思っていました。

莉央にもたれかかり真実は「重い?」と尋ねます。

莉央が「ううん、平気。平気よ私。」と返事を返してくれたおかげで心のモヤモヤが薄くなるのでした。

今年も運動会がやってきます。

今年こそはみんなの役に立とうとやる気満々の莉央。

自信のあった綱引きでも負けてしまいます。

苦手な徒競走は、せめて最下位にならないようにと意気込むのですが、足の遅い莉央はやはり最下位。

だけど真実が「頑張れ」と応援してくれるだけで、あんなに気が重かった運動会がとても楽しくなるのです。

現時点で、24年度チームは2位。

1位はトミー率いる25年度チームでした。

得点が大きい二人三脚で巻き返しを図ることに。

本気で組み分けをした結果、アンカーに1番足の速い一条とそこそこの五十嵐、そして第4走者に真実と若葉のペアが選ばれます。

25年度の第4走者はトミーでした。

真実と若葉が仲良さそうに二人三脚をしているのをみて我慢ならないトミー。

「まだ諦めてねぇからな、お前のこと!!」

結局トミーの気合に負け、25年度にリードを許したままアンカーにバトンが渡ります。

息のぴったり合った速さで一条&五十嵐ペアが一位に。

「結構早く走ってるんだけど、よく合わせられるな。」と一条。

「俺、人に合わせんの得意だよ。」

一条は人に合わせることなんてないだろうと予測し、五十嵐はしょっぱなから一条に合わせてスピードを出したのです。

「俺みてーなヤツがいなかったら世界は崩壊するんだよ、感謝しろよ?」

すると一条は素直に「そうだな、尊敬する。」と認めるのでした。

結局最後のリレーで大逆転負けだった24年度チーム。

だけどみんなが楽しいと思えるような運動会なのでした。

来週は莉央の誕生日。

来月は真実の誕生日ということで2人は2人分まとめて一緒にお祝いすることに。

そんな中、いつも莉央のバイト先に来る配送業者のおじさん(真実の父)に莉央は珍しく話しかけられます。

「自分のダメさにがっかりする」と莉央が話すと、おじさんは

「例えばいいところが一つもない人間でも”心が好きだ”って言ってくれる人が現れたりするんですよ。不思議なことにいい所がない事は変わってないのに、それだけで生きられると思ったりするんですよ。」

と言い去っていきます。

無口で笑わない彼なのに、莉央はなぜだか話しやすいと思っていました。

誕生日のお祝い当日。

莉央に誘われ、あの事件以来初めて莉央の家に行く真実。

緊張しながらインターホンを鳴らすと莉央の母が出てきました。

莉央の母は深々と頭を下げあの日のことのお礼を言います。

莉央の部屋は事件があった部屋とは別の部屋になっていました。

二人は莉央の作ったケーキを食べながら、真実の母の話を始めます。

「優しかったよ。怒る時は怒るけど、でも否定しないっていうか”心が好き”って言われたなよく。」

莉央は配送業者のおじさんと同じ言葉をいう真実に驚きます。

だけどその時は二人とも単なる偶然だと思いあまり気にもとめていませんでした。

そして莉央は真実が20歳になったからとビールをプレゼント。

「もう20歳だもんね!お酒飲んでる片桐君見てみたい!」

無邪気に言う莉央ですが、真実は気まづそうに断ります。

「変な事するかもしれないじゃん?酔ったらさ。」

莉央は何も言わずじっと真実の目を見つめます。

目で言うの、ずりいよなあ、こいつ。
いっつも・・・。

真実は莉央にキス。

莉央は真実の首に腕を回し、さらにぐいぐい迫ってきます。

でも家だし、下に家族いるし。
そもそもあんな目に遭って・・・。
わかっててやってんの?
いいってこと?

何も言わない莉央にさぐりさぐり服の中に手を入れる真実。

「もっと触ってほしいと思ってる。・・・のにやっぱり怖い!」

莉央は涙を流しながらお願いします。

「だからこれからは、もっといっぱい練習させて!!」

しかし真実には練習でも「どこまで」していいのか分かりませんでした。

数日後、莉央は配送業者のおじさんの名字が「片桐」だと知って・・・?

どうして話しやすいのか分かった。
この人(真実と)同じ表情する時があるから・・・。

11巻へ続く

感想

1年生の頃と比べてみんなの成長がよく分かる巻でした。

周りの友達の影響って本当に大きいんだなと実感します。

ネタバレでは触れていませんが、一条・真彩・五十嵐の三角関係が少しずつ動き始めました。

だけど私の予想とは違い、一条は真彩に恋愛感情を抱いているのではなく3人で仲良くしたい様子。

二人が仲良くして一人だけ疎外感を感じるのが嫌みたいです。

これからラブに発展することもなさそう?

真実&莉央ペアも不器用ながら絆を深めていってる感じ。

最後のシーンのどこまで莉央に手を出していいのか分からず悩む真実は可愛かった(笑)

そしてついに真実と父の関係も動き出しそうな予感です。

漫画を読みたい方は、無料で読む方法を参考にしてくださいね(*^▽^*)

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