プライド3巻

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プリマドンナでお客様に頼まれて史緒と萌はデュエットすることに。
蘭やママがそわそわする中ついに2人のデュエットが始まって・・・!?

3巻|ネタバレ

初めて一緒に歌ったのに、まるで何年も前から一緒に歌っているような凄く綺麗なハーモニー。

史緒と萌の歌声に周りは大歓声。

お互いのたりない所を補い合い、お互いの長所を高めあう。

嫌悪し合っていた2人ですが、とても歌いやすく今までで一番気持ちよく歌うことができました。

蘭丸は確信します。

この二人が自分のディーヴァだと。

「俺の曲を二人に歌って欲しい。その声が欲しいんだ。」

萌は即答で引き受け、史緒も留学までの間でいいならと引き受けます。

史緒が留学すると聞いた蘭丸はもやもやしていました。

史緒がとても自分に恋愛感情があったとは思えないし、やっと見つけたディーヴァがいなくなってしまうのは寂しいのです。

2人の声も音域も把握している蘭丸は、半日で2人の為の曲を作り上げます。

そしてウリが逆の史緒と萌はお互いの粗を注意し合いながら、どんどん成長をしていきます。

今まで長い間無理をしてソプラノで歌っていた史緒は、声を張り上げて歌わないとちゃんと歌った気がしないと感じていました。

しかし低音を蘭丸に初めて褒められ、その価値を見出すことができます。

蘭丸と萌と3人で1つの曲を一緒に作って、練習するたびに確実にレベルアップする手応えを感じ、史緒はようやく自分に足りないものをどうすれば探せるのか解り始めてきていました。

そんな中、3人の歌を聞いたテレビ局の人にスカウトされます。

素人バンドを集めて行うオーディション番組に出場しないか、というものでした。

3人は自分たちの音楽の可能性を信じ出場することに。

ある日、3人が満員電車に乗っていると、史緒が痴漢にあいます。

蘭丸は史緒を守るため近よって抱き寄せます。

蘭丸の手が素肌に触れて意識せずにはいられない史緒。

顔を赤くする史緒を見て萌は、史緒が蘭丸を好きなことに気が付きます。

一方、史緒はもう恋愛で感情を振り回されるのは嫌だと思っていました。

それに神野との結婚話も進み、もう引き返せません。

自分で選んだ道を自分らしく進んでいこう。

テレビの収録日、緊張してテレビ局に足を運ぶ3人。

そこには神野の隠し子である天才少女・eikoも来ていました。

eikoは3人の作ってきた歌をパクリ、詩も曲もテイストは残したままで今風にアレンジをし歌います。

「自己中の曲を一発でメジャーに変えるん大変やったわ。かんにんねー才能見せつけて!」

確かに蘭丸の作る曲はプロ受けするようなものばかり。

音楽を売るには素人が聞いて良いと思うものを作らなくてはなりません。

こんなに落ち込んでいる蘭丸を見るのは初めてでした。

一方、萌は偶然、ホストと一緒にいる母親を目撃します。

萌はバレないようにこっそり逃げるのですが、テレビに出れば母親に居場所がバレてしまいます。

やっと平和に暮らしているのに、邪魔をされたくない。

萌は一人悩みます。

蘭丸はというと、最近は史緒のことばかり考えてしまい頭から離れませんでした。

そこで蘭丸は史緒にその想いを伝えます。

「俺は音楽のパートナーだけ?正直に告白してるんだから正直に話してよ。」

史緒の鼓動は早くなり、今にも心臓が壊れそう。

「私、恋愛したくないんです!嫌なんです!期待したり思い上がったり勝手に嫉妬したり、そんな見苦しい自分はもう嫌なんです!」

蘭丸は告白されたのか、フラれたのか分かりませんでした。

史緒はもう応えることはできないけれど、自分の想いが伝わっていて良かったと一人涙を流します。

その時、神野から祖父が亡くなったと連絡を受けます。

当分は雑務と喪に服するということで、年明けに婚約を発表し、一周忌が過ぎたら結婚式をすることに。

年末まであと4カ月。

今年中にプリマドンナを辞めることを言わないとと思いつつ、史緒はなかなか言い出すことができませんでした。

神野と結婚すると言えばもう3人での活動はできなくなります。

蘭丸の夢を自分の結婚が潰してしまうのが辛いのです。

3人はそれぞれの思いを胸に、オーディションの舞台へ。

一般受けする曲を作るか、自分の好きな曲を作るか迷走していた蘭丸ですが、史緒と萌に背中を押され、なんのためにこのユニットを組んだのか思い出すことができ、自分の音楽を貫くことを決意します。

SRMも絶賛されますが、審査員は素人ばかりだったためオーディションは一般受けするeikoの勝ち。

しかしその頃、CMに起用する曲を探していた東がSRMに目をつけて・・・!?

4巻へ続く

感想

いよいよ史緒、蘭丸、萌のユニットSRMが活動スタートします。

反発し合っていた2人の唯一の共通点は歌が好きということだけ。

ウリが違う2人だからこそ互いの引き立て役になるのですね。

一方、恋の方は、神野と婚約しながらも蘭丸に惹かれる史緒、ますます磨きがかかる史緒を意識しだした蘭丸、史緒の気持ちに気づいた神野を好きな萌、と見事な四角関係が完成で、ますます目が離せません。

芸能界デビューはどうなるのか?続きが気になりますね。

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