青楼オペラ9巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
9巻|ネタバレ
中村に家を罷免され永倉家再興を望む茅島誠二郎を新たな仲間に加えた茜たち。
しかし、茜の元許嫁で、未だに茜を想い続ける誠二郎は、永倉家が再興した折には茜の婿にして欲しいという条件を持ち出して・・・!?
35話|茜の返事
誠二郎に条件を出され言葉に詰まる茜。
そんなこと惣右助の前で答えられません。
というよりも答えたくありませんでした。
しかし約束をしなければ、これ以上の協力はないということになってしまいます。
困っていると利一が助け舟を出してくれました。
「それはそれこそ貴方様のお力添え次第と存じます。
貴方様の強いご助力により念願が成就すればその時はお嬢とて貴方様の願いを無下にすることなどできますまい。」
「そうなれたらどんなにか」と嘘をつく茜。
誠二郎も納得し父から聞いた話を教えてくれました。
中村の手口は要は横領でした。
役目柄大きな普請の際の費用をいかようにもできるのでしょう。
ただ手口を知ったとてそれをいかにして明かすか・・・。
「単純に発注側と受注側双方の帳簿なり契約書なりを比べてみれば良いのでは?」
惣右助は提案するのですが、受注側の商人はおそらくは中村懇意の者。
帳簿などおとなしく渡すはずがありません。
また別の手を考えることに。
誠二郎が帰った後、茜は惣右助に先ほどの婿の話は方便であると伝えようとします。
茜が言わなくても惣右助は理解してくれていました。
「あいつお前の下手くそな手管にころっと騙されやがって。
可哀想な野郎だぜ。」
その頃、紫は池田藩の藩主・真堂幸綱に口説かれていました。
しかし紫はやはり利一のことが諦めきれず、ずっと断り続けています。
そして紫はついに捨て身の行動にでます。
利一を荷物部屋に呼び出し押し倒したのです。
「上手くいきんした。
教わってきた閨の作法、試させてくださんせ。」
そんな紫を利一は抑え込み形勢逆転。
「これでは口も吸えませんが、まぁ必要ないか。さっさと済ませましょう。」
乱暴に紫を侵そうとします。
「や、利一どん、やめんなんし・・・!」
利一も、ただまぐわえというのなら応えられないわけではありません。
しかしそれでは紫が空しくなるだけだと分かっているのです。
利一は紫の手を優しくとります。
「どうしてこねぇなひどいことをしたり、優しくしたりするんじゃ。
どうしてあの時、わっちを助けに来てくれたんじゃ。
わっちが憎いなら捨て置いて行けばよかろ。」
利一が紫を憎むわけがありません。
しかし気持ちには応えられないのです。
紫は一人残された荷物部屋で涙を流します。
そんな中、中村横領の件の受注先が誰なのかが分かります。
その方は、紫を口説いている池田藩の真堂幸綱でした。
となれば紫から真堂に頼めば帳簿を入手することも難しくはありません。
しかしもし紫が真堂に何か一つでも頼みごとをすれば、紫はもう真堂を振ることが出来ず、身請けがその場で決まってしまいます。
紫の気持ちを知っている茜は迷います。
こんなことどうやって紫ちゃんに頼めというの・・・!?
36話|紫と朝明野の身請け
中村の不正を暴くためには帳簿は必須。
だけどそのお礼に紫を貢物にしなければいけない。
茜が話をできずにいると、利一が自分が説得すると名乗り出ます。
「紫さんのためを思えば、何も応えられない身分もない男とご寵愛深いお大名様。どちらを選ぶべきかは自明ではありませんか。」
茜は覚悟を決め、利一に頼みます。
その日、利一は紫を呼び出し頭を深く下げてお願いをします。
「お望みとあらばなんでも致します。引き換えにどうしても聞き届けてもらいたい頼みがございます。」
利一のお願いを意外にもあっさりと引き受けてくれる紫。
その上、紫はなにも見返りを求めませんでした。
「ぬしを想って何も望まず踏み台になった女のことは、一生涯忘れんじゃろう。下手にわがままなど叶えさせてその後ろめたさを消してなどやるものか。わっちは利一どん、一生ぬしの心に残るんじゃ。」
すがすがしい気持ちで涙を流す紫。
数日後、三橋様が密かに真堂と一席を設け、紫はとびきりの笑顔を浮かべて、茜たちの願いを叶えてくれました。
そんな中、朝明野の身請けが決まります。
てっきり松坂屋様だと思っていた周りの者ですが、朝明野を身請けしたのは遠く川越あたりのお大尽でした。
紫だけでなく朝明野まで身請けが決まりしんみりする茜。
その時、近江屋と松坂屋に商い停止の命が下されます。
敵(中村)がこちらの目論見に気づいたに違いありません。
しかも仲間は誰なのかも知られたということ。
なぜ・・・どこから漏れてしまったの!
それとも裏切り者がいる・・・!?
37話|裏切り者は誰?
見せしめに近い感じで、近江屋と松坂屋は10日程度の商い停止を一方的に告げられてしまいます。
間違いなく中村に狙われたからでしょう。
茜は疑心暗鬼になり仲間の中に内通者がいると疑うようになってしまいます。
不安でいっぱいの茜を惣右助が支えます。
「揺さぶりをかけてきただけかもしれない。俺たちがお互い疑心暗鬼になって仲間割れでもしたら、それこそあいつらの思うつぼだ。どっしり構えてようぜ!」
そう言って茜に触れる惣右助はとても熱くて。
変だと思っていたら惣右助は熱を出していました。
惣右助の看病をしながら子守唄を歌う茜。
「ねーんねーんころりーよ、おころりよー。ぼうやーのおもりーは」
茜が歌っていると、惣右助が歌を止めます。
「ん、違うだろ。”おもり”じゃなくて”まもり”だろ。」
惣右助が幼い頃、姉がよく歌ってくれていましたが、「まもり」だったと言います。
惣右助は復活したものの、次は茜が熱を出し寝込んでしまいます。
寝ていると真木村が医者としてやってきてくれます。
「医者をやっていて良かったのは、近江屋も三橋様も表立って動けないこの状況でも、私だけは身軽に働けることですね。」
真木村が席を外している間、茜は真木村の薬箱の中にあった「湖月抄」を見てしまいます。
葵さんの形見・・・ではないわ。
しかし熱のせいで自信がありません。
茜が熱にうなされ眠っていると、誰かが看病をしながら子守唄を歌ってくれていました。
「ぼうやーのまもりーはどこいーったー」
歌っている人物は、惣右助の姉と同じ間違いをしていました。
ハッとして目覚める茜ですが、近くには誰もいません。
今のは夢・・・?
でもまだ歌声が耳に残ってる。
それにこの残り香・・・
若旦那、あなたの姉上がこの見世に・・・。
38話|惣右助の姉の正体
体調がよくなった茜は、昨晩枕元で子守唄を口ずさんでいた人物を探すため、見世のみんなに聞きまわります。
隠すようなことでもないのに、なぜか見つかりません。
こんなにも見つからないのは本当に夢だったのか?
それとも誰かが嘘をついている?
しかし最初からないと思って確かめていない人はあと一人いました。
茜は朝明野の元へ。
「姉さん、姉さんが若旦那の、惣右助様の姉上様でござんすね。」
しらばっくれる朝明野ですが、子守唄と残り香の証拠を突き詰められ、朝明野はついに白状します。
「いいかえ、このことは他言無用じゃ。わっちはあの子に姉と名乗るつもりはない!」
朝明野は大門を出た後は、二度と会わないと決めていました。
これは吉原に身を沈めた時から決めていたことです。
朝明野は女郎として生きてきた姉が目の前にいては、惣右助の心の傷が癒える暇もないと思っていました。
惣右助の負い目にならないように、姉だということを隠し通すつもりなのです。
「わっちの願いはただひとつ。あの子の幸せじゃ。わっちのことなど忘れさせてくれる誰かを側に置いて、幸せに暮らしてくれることじゃ。・・・のう茜。」
しかし茜には姉の無事を知らずして惣右助に安寧の日々などないと思っています。
朝明野に口止めされても、茜に惣右助に伝えるつもりでした。
そんな時、茜は朝明野が松坂屋様を想って一人泣いているところを目撃します。
やはり朝明野も本心では松坂屋様を想っていたのです。
しかし松坂屋や惣右助と親しい間柄。
縁者になればいつ姉と知れるか分からないから、江戸から離れたところに根曳かれていくのです。
そこまでして惣右助に知られたくないということ。
朝明野のそれほどまでの覚悟を知った茜は、自分の口からはとても言うことができませんでした。
そんな中、真木村が中村の右腕ともいうべき部下の家に出入りしていたと聞く茜。
あぁだめ。
先生が敵の内通者だとしたら終わりだわ。
10巻へ続く
感想
紫ちゃんの恋を応援していた私ですが、そっかーそうだよなーと言う感じ。
にしても想いを袖にされ、その後にあの仕打ちは辛い(ノД`)・゜・。
最後まで自分を下げず、涙を浮かべながらも気丈に振るまう姿は、とても紫ちゃんらしくかっこ良かったです!
そして今巻、若旦那の姉が朝明野だと判明しました。
今考えればよく似ている2人。
気づいても良いはずなのに、全く予想していなかったので驚きです。
永倉家再構の話は一進一退を繰り返していて、今回は真木村先生に疑いがかかったところで次巻へ。
番外編では、朝明野の惣右助への思いが描かれていますよ♪
ネタバレだけではわかりずらいと思うので、漫画を読みたい方は無料で読む方法を参考にしてくださいね♪