スプライト、今回で最終回となります。
15巻の結末までのネタバレを書いているので漫画版が読みたい人は先にこの方法を使ってみて下さいね。
122話から最終話
相川さんとイトちゃんを残して対馬の部屋へ駆け込む面々、冬子もなんとか間に合い今回も無事時間から逃げます。
孫ちゃんと対馬さんが戦国に残っても何も変わらなかったと嘆くスー。
しかしそれは違うとオジサンはペンを取り出します。
オジサンの仮説は未来が変わった世界は並行世界として軸がずれているのではという説です。
つまり対馬と孫ちゃんが作り替えた世界は今スー達がる時間軸とは別物だと。
そうこうしているとタイムスリップが終わり、外の様子をモニターで確認します。
すると今まで見たことが無い形に富士山が削られていました。
そのことからもこれまでより未来なのは確実、他に見えるのは周りの高層ビルに明かりが灯っている様子です。
時間が引き始めたのと同時に周りのビルから一斉に花火が打ちあがりました。
完全武装で外に出ると出迎えたのはなんと大人の姿となった節っちゃんでした。
彼女に事情を聴くと、ここはみんなが一度訪れた世界の19年後、2070年だと言うことが分かります。
節っちゃんと一緒に居た子供はあとき、相川さんが抱えて行った赤ん坊です。
ただ相川さんの奥さんは時間に飲まれた後、塵となって消えてしまいました。
既に時間の限度近くまで来ていた彼女に2060年の波は耐えられ無かったのでしょう。
今ではみんなで協力して平和的に暮らしているようです。
ただ一つの問題としてはレギオンです。
今日も二人攫われてそれをオジサンやスーが救出しました。
そんな時、時間の雨が降り始めます。
節っちゃん達が残って以来、ここの住民は時間から避難するようにしていたので急いで準備に取り掛かります。
アノ時の赤ん坊であるトワだけは地上に残るようです。
彼には早く大人になって貰わないとならないからです。
すると、ロストチルドレンの面々も地上へ降り立ちました。
「正午さん相談も無しでごめん。ぼくらだけで決めたかったんだ。」
彼らはこの世界で生きていくことにしたようで、自ら時間に飲まれることを選んだのです。
時間を得て成長した彼らはとてもたくましく、この世界の住人たちにも大きく貢献していました。
スーたちも馴染み、正午が「農作業ばかりでつまらない」とごね始めたころ、時間の大波がやってきます。
見るからに時間を飛ばす波で間違いなさそうです。
ロストチルドレンたちに別れを告げ、スーたちはマンションに戻るのでした。
波が迫る中、スーは一人マンションの屋上にいました。
吹き荒れる嵐の中「トキオー!!」と必死に呼びかけ続けます。
するとそれにこたえるようにトキオが姿を見せます。
トキオは自分が時を旅することになったきっかけはアルベルトなのだと話します。
ある日、アルベルトに誘われるように時間の水たまりに入ったトキオ。
それからはいろんな場所を旅したようです。
あの日も姉が観覧車に乗ってる間にちょっと出かけてくるぐらいの気持ちで時間に飲まれます。
ですが、そこで迷子になってしまいあの時には戻れなくなってしまったのです。
「ぜったいにあの時に戻る!!」
その信念だけでトキオは旅を続けていたのでした。
それだけ話すとトキオは飛び立ってしまいます。
スーの心はすでに決まっていました。
「あの子を一人には出来ないから」
正午オジサンや友人二人にそう言うと、スーはトキオの後を追いかけて嵐の中に身を投じるのでした・・・
その時のタイムスリップで自分たちが元居た時代へと戻ってくることが出来たオジサンたち。
今では謎の集団失踪事件として一躍、時の人となっています。
3人は時間から逃げることを辞めました。
それぞれの時代を生き抜くために。
”どぷっ”
感想
えっ!!終わり!?というあっけない最期にちょっと拍子抜けしましたが、最後まで読んで良かったと思える作品でした。
個人的にはスーとトキオがどうなったかも書いて欲しかったですが、それらを一考するのもまた楽しみなのかなと言うことで良しとします。
この漫画は誰でも無料で読めるので、気になった人は漫画版も読んでみて下さいね♪