生贄投票7巻ネタバレ

生贄投票が7巻で完結したので最終話までのネタバレを紹介します。

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58話から67話

とある日、今治の受け持つクラスの生徒たち全員のスマホが盗まれるという事件が起きます。

体育の時間を狙われたようで男子と女子どちらも置いていた荷物からスマホだけが抜き取られていました。

他のクラスでは、生徒たちが教員を品定めする行為が目立ち、土下座を迫られる人も・・・

神庭先生はいつものように淡々と授業をこなそうとしますが彼にも土下座コールが沸き上がります。

しかしそんな生徒たちの声には全くへこたれず「その時はお前らの手で社会的死を世界中に拡散しろ。笑えるかから」と吐き捨てたのでした。

しばらくして12時になり少し遅れて生贄くんが登場します。

今回も投票が開始され取り乱す教師もいました。

社会的死を逃れたいあまりに疑心暗鬼になり職員室は嫌な空気になります。

そんな中、翌日を迎え結果発表です。

「一番票が少なかった先生は神庭雄一先生でしたー!!」

そう発表されるスマホを眺めながら全く動じない神庭。

すると生贄くんの方が取り乱し始めます。

「なんだその態度 なぜ焦らない?」

「社会的死が怖くともなんともない人間もいるんだ」

挑発的な神庭に制裁を与えるべく、秘密を暴露しようとしたその時、今治が助けを求めていた毛利がハッキングに成功したようで生贄くんは画面から消えます。

今治に簡単なメッセージを伝えると毛利がハッキングしたキャラも消えてしまいました。

それから二日間は何事も無く過ごし平穏な日々が戻ったかに思えたのですがある朝、全校生徒に”先生人気投票結果”という書面が配布されてしまいます。

教師たちに再び不安が訪れるとともにこの事件を解決しようと動き出す生徒も居ました。

中村と親しい関係になった伊賀は飯島、金山と合流し生贄投票が始まるきっかけとなった事件を話ます。

それは一人の生徒”蒼井ふみ”が原因でした。

明るくて美人なその子はクラスでも人気ものでした。

美術部の顧問とも中が良くて、少なくともふみは本気で好きだったように見えました。

そんなある日、学校の裏サイトに顧問とふみがホテルに入る動画が公開されてしまいます。

クラスメイト達はふみを擁護しましたが動画は瞬く間に拡散されて彼女は学校を休むようになります。

美術顧問も学校から消えて、ふみは退学処分となります。

納得いかなかったクラスメイトは教師に直談判しますが取り合ってくれることはありませんでした。

その数日後、ふみが自殺未遂をしたと病院に運ばれます。

幸い一命はとりとめたものの現在も意識不明。

学校側はこれらの一連の事実関係を家庭問題に原因があるとし責任は認めませんでした。

つまり生贄投票は学校に不満を持った人間による犯行だと言うのです。

犯人は誰かまでは分かりませんが伊賀が知っている二つの事実・・・

それは、ふみの第一発見者が”富隆博”だったことそして担任が神庭雄一だということでした。

一方、今治には毛利から忠告の電話が掛かってきます。

今日、生贄投票側が大きく動くということと疑いを持てば目がくらんでしまうと言うと電話話切られます。

その一つ目は学校に行くとすぐに分かりました。

校内への入り口全てにバリケードが張られ、出入り出来ないようになっていたのです。

生徒たちを先導していたのは富でした。

「独立宣言」

デカデカと掲げられた横断幕。目的は教師たちの追放らしく富が声たかだかに演説します。

そんな中、校舎の中に神庭の姿を見た今治は居てもたってもいられず小柄な体を活かしてバリケードの間を抜け中に侵入します。

もしかすれば神庭が黒幕なのでは?と思っていた今治は自分の気持ちをぶつけます。

すると神庭の本心を聞き出すことが出来ました。

「現状をぶち壊さない限り何も変えられないと蒼井ふみの一件の思い知った」

当時、ふみの自殺を止められなかったことを後悔している神庭ですが今回の犯人では無いようです。

暫くすると外に待機していた教師達もバリケードを突破し校内へと侵入してきます。

現状を打破するには話し合う必要があると今治は訴えますが教頭は時間の無駄だとばかりに集会していた生徒全員を退学処分にすると言い出します。

それにキレた犯人側は無差別に教師たちに社会的死を与えます。

風俗嬢に入れ込んでいる情報やゴキブリを飼育するという特殊趣味を公開されてしまいます。

そして教頭の秘密も公開されようとしていましたが、警察官がやってきたことで一時、生徒たちはクラスに戻されます。

この一連の流れで今治は誰が犯人か分かっていました。

「神庭先生、生徒との話し合いは私に一任していただけませんか」

教壇に立つ今治、目の前には2-Cの生徒たちが居ます。

「生贄投票の犯人はあなたたちね」

今回の事件は2-Cのほとんどの生徒が結託して行ったことでした。

今治は全ての責任を背負い、辞職することを教頭へ告げます。

犯人の事は神庭と今治二人の心の中だけに留めておくことにしたのです。

今治は学校を去る直前、学校の運営に関わることが出来る新たな生徒会を発足することを願っていました。

これまで頭ごなしに抑えつけるだけだった教頭も生徒たちの姿や今治に流され、それを容認します。

最終話

今治が学校を辞めてから一年半。

彼女が働く予備校に神庭がやってきます。

胸には卒業式用のブローチが付いています。

「2-C全員が無事に卒業できた」

今治のおかげで教頭も変わりこの家族との時間を大切にするために退職するそうです。

彼女は学校に復帰することとなり新たな生徒たちともう一度、教員生活をスタートさせるのでした。

感想

最終巻は個人的にはかなり微妙でした。

というか教師版の生贄投票が必要無かったと思います。

制裁も微妙な内容ですしどうせなら神庭や教頭の情報も公開してほしかったです。

どぎついのが思いつかなかったかのようなチープな内容でがっかりですね。

ともあれきちんと完結してくれたので良かったです。

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