殺人オークションという漫画の完結巻のネタバレや感想を紹介しています。
全四巻でサクッと読める漫画でした。
無料で読む方法も紹介しているので気になる人は使ってみて下さい。
16話から20話
「弟さんが殺された」
突如として美冬のもとに届いた悲報!!
すぐさま、弟の元へ向かい遺体を確認しますがそれは見るも無残な姿となっていました。
口から上が全て吹き飛ばされておりおそらく至近距離でショットガンを撃たれたのだと思われます。
歯の治療痕から弟であると判別はされたものの、現実味がありません。
しかし少し前、弟が作ってくれたシチューを食べた時に火傷したと言っていた、手の絆創膏が紛れもなく弟なのだという現実を突き付けてくるのでした。
やったのはオークション主催者の阿部、しかしその行動は彼の単独行動でした。
果たしてその真意とは!?
それを語ることも無くオークションは次のターゲットを決めます。
”一ノ瀬竜太”
それは阿倍の娘である麻織を死に追いやった男でした。
娘がまだ高校生だったころ、花火大会に向かう途中、偶然に出くわした一ノ瀬にレイプされてしまいます。
すぐに犯人は捕まった者の親が財界人とういこともあり不起訴処分、麻織は日々、恐怖心に蝕まれドンドンと精神を病んでいきます。
そしてある日、彼女はとうとう自殺してしまうのでした。
娘を失いどん底の中、同じような境遇の被害者遺族の会の面々と出会います。
「被害者遺族がリスク無しに加害者に正当な罰を与えられる。そんな場を提供する組織があればいいと思うんです。」
そんな思いから発足されたのが殺人オークションでした。
弟を殺された美冬もまた・・・
「蒼葉・・・犯人は姉ちゃんが必ず・・・殺してあげるからね・・・」
一方、オークションの運営側は窮地に立たされていました。
全開のオークションで警察の動きにビビった構成員たちが次々と組織を抜けて行ったのです。
現状でこれ以上のオークションは不可能と判断した右腕、曽根も匙を投げます。
しかしこれだけは何としてもやり遂げなければ駄目だ。
阿部は一人で強行し何とか一ノ瀬を捕えます。
落札された殺害方法はバットでの撲殺。
まるで積年の恨みを晴らすかのように阿部はバットが変形するまで一ノ瀬を殴り続けるのでした。
阿部が復讐を果たしたころ、姿を消していた美冬も同僚のツテを使い阿部が犯人だと言うことを突き止めます。
「ずっと疑問だった。何故、人を殺してはいけないのか?」
法律?なら刑罰を受けるなら殺しても良いということになる。
人権?それなら死を望む人なら殺していいのか?
「盲目的に殺人を否定するのが刑事なら私は刑事でいたくない」
同僚の制止を振り切り、美冬は再び闇の中に姿を消します。
そんな時、第7回のオークションターゲットが発表されます。
”阿部 義久”
自分で自分の事をターゲットにする阿部。
そしてオークションが終わると同時に美冬を呼び出します。
「君が佐伯美冬か。私と君。どちらが正しいかはっきりさようか」
オークションを否定していた美冬が被害者側に回るとどうなるのか?
その答えが知りたくて阿部は蒼葉を殺したのです。
「殺し方は日本刀での斬首」
すぐそばにそれは置かれていました。
刀を手に取る美冬。
殺意をともしたその目が本気だと告げてきます。
「姉ちゃん!!駄目だ!!」
そんな声で正気を取り戻す美冬。
顔上げると、死んだはずの弟の姿がありました。
最終話の結末
「なぜここに来た?君はしんだことにしただろう?」
さらに、衝撃の事実が明らかとなります。
「彼こそが我々の組織の首謀者だ」
蒼葉は麻織の彼氏だったのです。
彼が引きこもった理由は麻織を失った悲しみからだったのです。
引きこもっているうちに今回のオークションを思いつき、それを実現したのが阿部でした。
そして、身代わりを立てることで動けるようになろうと言うことで死体を偽装したのです。
しかしそんな矢先に阿部が暴走し姉を殺人者にしようとしていたことでそれを止めに駆け付けたのでした。
「できれば姉ちゃんに知られたくなかった。」
蒼葉が一瞬姉に目線を送った瞬間!!
阿部が刀で蒼葉に切りかかります。
胴体の半分ほどを切られすぐに息絶えてしまった蒼葉。
今度こそ、本当に弟が死んでしまった美冬は再び刀を手に取ります。
「さぁ!!私を着るんだ!!佐伯 美冬!!」
しかしその刀が阿部に振り下ろされることはありませんでした・・・
「蒼葉が私にそれを望まなかったから・・・阿部義久、あなたを逮捕する」
全ての事件は解決したかに思えたある日、警視総監に就任した男がボソッと呟きます。
「阿部め、警察の動きを教えてやっていたというのに!!仕方ない、私が運営を引き継ごう」
”赤いオークション”
感想
この手の漫画はやっぱり最後の方は殺し方が雑になってきますね。
最初ほどの斬新さは無くどっちかと言うと物語メインな感じです。
弟が黒幕だったというのは予想外でしたが阿部の心情なんかがもう少し細かく描かれていると良かったかなぁと思いました。
この漫画は無料で読むことも出来ます。
気になる人は是非、この方法を使ってみて下さいね。