横浜線ドッペルゲンガー4巻(最終回)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
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鷺沼を追い詰める手がかりを得るため、亡き教授の第3のアトリエに向かった剣崎。
アトリエで見たものは既に死亡し造れるはずのない教授の彫刻。
この彫刻が指し示す事実とは!?
剣崎が気づき導き出した結論、そしてマコトへの別れ。
新犯人が解った剣崎が向かった場所は・・・?
結末ネタバレ
目撃者の情報によって警察に疑われているマコト。
鬼怒川重体事件、剣崎アトリエ襲撃事件、そして今回の川の事件、全て剣崎という共通点で繋がっているので無理もありません。
警察は剣崎を捜し始めます。
その頃、誘拐された氷山レイは犯人に殺されかけていました。
しかし別部屋で拘束されていた夏木によって助けられます。
2人はなんとか逃げようとするのですが、犯人に追い詰められレイが腹を刺されてしまいます。
絶体絶命のピンチの時、剣崎が現れ犯人の正体を暴きます。
鷺沼を操り、教授を操り、その罪をマコトに着せ世間を欺いてきた真犯人は、比与優柔だったのです。
「比与くんは犯人に襲われた被害者だよ!じゃああの時襲ってきたのは誰!?」
あの時、比与を襲ったのは鷺沼です。
確かに鷺沼は間違いなく火事で死にました。
しかし鷺沼はもう一人いたのです。
「俺はお前と同じだよ」の意味をタイムスリップだと思い込んでいた剣崎ですが、そうではなく2人の鷺沼が1人に成りすましていた双子だったのです。
鷺沼は顔の似ている剣崎とマコトを兄弟だと勘違いしたのでした。
「鷺沼さんが私たちを襲っていたのは分かるけど、なんで比与くんまで!?」
鷺沼は教授の鞄持ち、比与は学生、2人に大した接点など無かったはず。
接点に気づくまで時間のかかった剣崎ですが、教授のアトリエで最近造ったと思われる彫刻を見てあることに気づきました。
教授は彫刻の神様。
他の誰にも同じ彫刻を造れるはずがありません。
思えば今まで誰も教授が作品を造っているところを見たことがありませんでした。
教授は本当に自分で作品を造っていたのか?
もし別の誰かが造っていたとすれば、あの彫刻を造れるのは比与しかいません。
事件の真相は、鷺沼兄弟がモデルを調達し殺害、モデルを見て比与が彫刻を造り、その彫刻を教授が自分の物と偽り発表していたのです。
火事で教授と鷺沼兄弟の一人が死に、残った比与と鷺沼の2人がメンバーを襲っていたのでした。
マコトが川で見た遺体も、比与に見せかけた鷺沼だったのです。
剣崎は比与を捕まえ車で人気のないところへ。
マコトは剣崎を止めるため、夏木とレイを連れて剣崎たちの乗っている車を追いかけます。
車の中で剣崎は比与に問います。
「なぜ貴様は俺に執着し罪を着せようとする。お前はなぜ人を殺す?何人殺してきた?」
比与の家系は代々医者でした。
優柔も医者として教育されるのですが、優柔は医療に興味がありませんでした。
優柔の叔父(教授)は医者になることを放棄し彫刻家になったため、一族から毛嫌いをされていました。
彫刻は売れず、いつも金の無心にやってくる叔父さん。
しかし優柔は叔父のことが好きでした。
彫刻を始めたのも叔父の影響です。
優柔はその頃からすでにノラ猫などの動物を殺しモデルにしていました。
その作品は下に骨や肉が本当にあるみたいで、まるで生きているようでした。
優柔の才能に気づいた叔父は、自分の作品だと嘘をつきコンペに出展し最優秀賞をとってしまいます。
その日から優柔は叔父のゴースト作家に。
その見返りに叔父は何でも従い、あっという間に一流作家になり教授の地位を手に入れることができます。
しかし優柔の要求は日に日にエスカレートしていき、ついに人が死ぬ瞬間を見たいと言い出します。
「生命力のある彫刻を造りたいんだ。死を表現するには死の瞬間が一番いい。」
自分では殺人なんてとても無理。
そこで戸籍をもたない孤児の双子(鷺沼兄弟)を引き取り、片方にはアリバイを作らせもう片方には殺人をさせたのです。
彫刻家、ゴースト作家、その手足、歯車がうまく合っていました。
しかし剣崎マコトの存在によって状況が変わり始めたのです。
剣崎を見て彫刻が純粋に好きだった頃の自分を思い出した教授は、優柔との関係を切りたいと言い出します。
イラついた優柔は、教授のアトリエに火をつけて殺しマコトに罪を着せたのです。
こうなってしまった以上優柔も今まで通りにはできませんでした。
殺してきたのはホームレスや捜索願が出されないような人たちばかりですが、相当な量なのでいずれ足がつくかもしれません。
戸籍のない鷺沼を自分に見せかけ殺し、自分は逃げきるつもりでした。
しかし鬼怒川に死体を見られるという予期せぬ出来事が起きてしまったのです。
鬼怒川は今までの奴らとは違いいなくなれば騒ぎになってしまう。
交遊関係から比与が疑われる可能性もあります。
そこで予定を変更し、比与と鬼怒川に接点があり恨みがある剣崎マコトを連続殺人の犯人に仕立て上げたのでした。
過去、剣崎のアトリエに事件の石膏があったのは、娘の医療費集めに苦労している段木を利用したのです。
一方、マコトたちを乗せている車からレイが急に飛び出し死亡。
病院にいた鬼怒川も容態が悪化し死亡。
マコトは剣崎たちに追いつき、説得をするのですが、剣崎は比与を刺してしまいます。
「これで勝ったと思うな!たとえ僕が死んでも僕は負けない!未来は変えられない!」
そう言い残し比与は自ら海の中に飛び降ります。
その後、警察が到着。
全てが終わったかと思っていました。
夏木が事件の真相を話します。
鬼怒川を拉致監禁し暴行したのも、鷺沼を殺して川に沈めたのも、レイと自分を拉致し、レイを走る車から落としたのも、比与を殺したのも・・・。
「全て殺人鬼・剣崎マコトの仕業です。」と。
夏木は学生の頃から、教授の作品は比与が造っているものだと気づいていました。
常識ではできないことを軽々とやってのける比与を尊敬していた夏木。
夏木にとって比与は神のような存在でした。
奉仕したいけどその役(鷺沼)はすでにいて、神に必要とされる鷺沼が羨ましいと思っていました。
マコトから「未来の事件」の話を聞き、どうして比与がそんなことをするのか分かりませんでしたが、夏木にとって比与は絶対的存在。
誰にも神は裁かせない!
なので神の為にマコトを殺人犯としたのです。
その後、夏生は自殺。
剣崎は容疑者のマコトを守るために出頭。
しかし段木は11年後の今でも剣崎が犯人とは思っていませんでした。
「剣崎、真実を話せ。わしにはどうしたっておめーが犯人にゃ見えん!」
無実をはらしてくれようとする段木ですが、剣崎は最後まで自分が犯人だと言い切ります。
未来が変わらないのなら、マコトは死刑になり恨みから蘇りタイムスリップ。
それを繰り返す運命。
剣崎はタイムスリップした意味は、復讐し自殺をするためだと思っていました。
しかし違うのです。
俺は自分(マコト)を救うため、やってきたんだ。
そして一番救われたのは自分自身かもしれません。
自分の存在を最大限に活かせる舞台で自分の信念に従い自分の命を繋ぐ。
こんな幸せな終わり方一生じゃできないから。
完結
感想
二転三転するストーリーに最後までハラハラドキドキさせられました。
ラストは全くの予想外ですごく面白かったです。
皆死なずにハッピーエンド!という結末ではないのが逆に良かったと思いました。
死を経験すると人は強くなれるのかもしれません。
全4巻で完結なので、一気にラストまで読みたい方にもおすすめです♪
ネタバレでは全て書き切れていないので、ぜひ無料で読んでみて下さいね。