漫画、エロスの種子の2巻が発売されたので早速読んでみました。
この漫画はたったの17円で2巻を丸ごと読むことが出来ます。
方法はリンク先にまとめているので漫画版を読みたい人は使ってみて下さい。
5話|産む女
戦争が終わり高度成長期の日本。
男女同権と叫ばれてはいるものの、片田舎の小さな町では今だに跡取り息子を生むための器でしかありません。
とある酒蔵に嫁いできた妙子も夫に奉仕する毎日。
しかしそんな月日も3年を超えると姑の当りが強くなります。
店が忙しいさ中、最近病弱になった姑はわざわざ妙子に粥を作らせます。
今回は熱さに問題があったようで”どぼどぼ”と腕に粥をぶちまけられます。
慌てて冷やしていると姑の往診にやってきた塚本先生に見つかってしまいます。
「いいからその腕をみせなさい」
言われるがままに先生に手当てをしてもらう妙子。
夫以外の男性に手を触れられ心臓はドキドキ鳴りっぱなしです。
先生はロシアの血をひいているようで目は日本人の黒目とは違い、髪も少しブラウンがかっています。
まるで恋をしている乙女のように先生を見つめる妙子。
その数日後、子供が出来なかったのは夫の子種が無いからだと言うことが判明します。
夫はそのことをずっと騙し妙子を弄んできたのです。
更に、子供さえ作れば母も何も言わないだろう、と自分の友人に種付けしてもらえとまで言ってきたのです。
「そんな人生ならいっそ死んだほうがまし」そう思って妙子が向かったのは塚本先生の元でした。
しかし先生に説得されたのか、何とか思いとどまり、家へと帰る妙子。
数日後、夫が命令に従い、彼の友人に種付けをされてしまいます。
結果、妊娠が発覚し姑のいびりは無くなります。
夫は妙子に種を植え付けた男を何かと邪魔な存在だからと殺します。
それから月日が流れ、妙子は出産します。
しかしその子供の目は塚本先生と同じ色をしていました。
彼女はあの夜から先生を逢瀬を重ねていたのです。
しばらくして夫は友人殺しとして捕まり、それを聞いた義母は心臓の発作で病院へ・・・
”これでこの家の全てがあたしとこの子の物になる”
6話|ラブドール
八代光彦、職業、ラブドール技師。
そんな彼の元にある日、一人の女性が訪ねてきます。
麻生遥。
彼女は光彦に自分の人形を作って欲しいと言うのでした。
光彦はとあるアダルト雑貨店に高級ラブドールを下ろしている技師で彼の作品は天使タイプというもので芸術作品のような美しさがあります。
たまたま立ち寄った店で光彦の作品に惚れ、店主に住所を教えてくれるように頼みこんでここまでやってきたのだそうです。
仕事を受けるまで帰らないと言う遥に負け、渋々請け負うことになります。
何度か打ち合わせをして本格的なかたどりを始めます。
型が取り終わったと言うのに服を着ようとしない遥に声をかけるとどうやら体が冷えて動かなくなってしまったようです。
慌てて毛布をかぶせ、少し暖まれば動けると言うので彼女を抱き寄せ温めます。
遥かは光彦に包まれ気持ちよさそうにしています。
少し休憩した後、いよいよドールの女性器の部分の作成に入ります。
彼女は光彦に形を確かめてもらい自分のモノと同じのを作って欲しいと言います。
「中の形も確かめて欲しい」
そんな言葉に光彦も止められるはずも無く全身で彼女を感じるのでした。
その日を最期に、彼女の連絡は途絶えてしまいます。
長期でケータイも繋がらない場所に出張に行くと言ってましたが日を立つごとに光彦の彼女に対する思いは大きくなっていきます。
ある日、1通の手紙が届きました。
そこには彼女が難病に侵されていて余命が短い事、自分に近づいてきたのは一目惚れして少しでも光彦の記憶に刻まれたいと思ったことなどが書かれていました。
手紙が彼女が死んだら発送するように母に頼んでいたようですが光彦はすぐに病院に駆け出します。
「母親ならキミが死ぬ前に手紙を出すはずだと思った」
彼女は自分の人生を終わらせと人工呼吸器を付けようとしないようです。
「人工呼吸器を付けて、一分一秒でも俺と一緒にいてくれ」
濃密で幸せな時間を過ごした彼女は本物の天使になったのでした。
2巻の感想
今回のラブドールの話はちょっと感動しました。
ただのエロだけじゃないところがこの作品の面白いところでこんなタイプも好きです。
2巻にはあと2話、縄迷宮と落雁が収録されています。
どちらも女性がちょっと雑に扱われる系でかなりエロかったです。
漫画は誰でも格安で読めるのでこの方法を使ってみて下さいね。