ゴールデンゴールド5巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね!
”フクノカミ”によって変わってしまったばーちゃんを元に戻すべく、琉花と黒蓮は色々な策を講じるのですが、次第に影響力を強めるフクノカミの前に、有効な手段はいまだ見つかっておらず・・・!?
では5巻のネタバレです!
30話
車は2台とも人に譲り、部屋にこもる早坂のばーちゃん。
部屋には4台のモニターとパソコンがあり、ずっと株の動きを見ています。
神社に足を踏み入れた時のばーちゃんの変化を見る為、琉花は鳥居の前に待機、黒蓮は部屋の外に適当な理由でばーちゃんを呼び出すことに。
このあいだの焼うどんの作り方を教えて欲しいと、黒蓮はばーちゃんを台所へ。
作っている最中、ばーちゃんはレシピをど忘れしているようでした。
焼うどんが完成し食べる黒蓮ですが、前に食べた時より普通・・・というか美味しくないと感じます。
「やっぱり間違うたわ。調味料がなんか一個抜けとる。手順もなんか・・・。」
ばーちゃんも腑に落ちない様子。
一方、黒蓮の合図で神社の鳥居をくぐった琉花ですが”フクノカミ”の存在を全然忘れていませんでした。
大阪の神社との違いがあるとすれば”距離”です。
ただ距離が近いことでフクノカミの力が神社を上回るのだとすれば、最終的には・・・。
黒蓮たちがそんなことを考えている時、ばーちゃんはまだ焼うどんの調味料を思い出そうとしていました。
「おかしいね、前に焼うどんしたのつい先日じゃったが・・・なんで思い出せんのじゃろ。」
醤油、酒、オイスター、砂糖、あと一つがどうしても思い出せないのです。
ばーちゃんは冷蔵庫を開け他の調味料を眺めます。
その時、ばーちゃんは小さい頃の琉花を思い出します。
家ではご飯を残してばかりの琉花でしたが、ばーちゃんの焼うどんだけはおかわりするほど大好きでした。
31話
(ばーちゃんが子供の頃の話しです)
町子(ばーちゃんの名前)は、おこずかいを貰うより自分で稼ぐ方が好きでした。
漁港に行っては魚を仕入れ、村中を歩きながら売るのです。
スーパー岩奈屋が新装し、早坂商店から客足は遠のきます。
大人になった町子は同級生だった幸二郎と結婚。
幸二郎は東京での仕事を辞めて、婿養子に来てくれました。
その頃、岩奈屋は2号店を開きます。
町子たちは、よろずはやさかのお店を畳み早坂商店一本だけに絞ります。
それから時代は流れ幸二郎は病院のベッドで「こんだけ不景気になるんも分からんかった時にええ判断じゃったわ」と言います。
幸二郎が亡くなりボーっとした毎日を過ごす町子。
琉花を預かることになり、その後黒蓮たちが寧島にやってきて、フクノカミに出会います。
ばーちゃんの目にはフクノカミは”背が低いおじさん”に写っていました。
その日から急にお店がはやりだしお金がざくざく増えていきます。
(なんでわたしは自分が変わったと勘違いしとったんじゃろか)
その時、ばーちゃんは自分の野望を思い出すのでした。
32話
ばーちゃんが銀行から融資を受けることに反対している琉花。
ばーちゃんを止めてくれない母を説得するため、琉花は実家に帰ることに。
(もしかしたらお母さん、ばーちゃんにお金を工面して欲しいのかも)
(お兄ちゃんが私立になりそうとか?)
船には及川も乗っており、必死に英単語を覚えています。
ヘタしたらもう入試まで遊びに誘える雰囲気ではありません。
琉花は及川に勉強を教えようとするのですが、難しすぎて結局1問しか出来ませんでした。
このままでは勉強さえも抜かれてしまいます。
寂しさを感じながら及川とは別れ、琉花は母が待つ実家へ。
母も父も融資については賛成で、琉花の話に聞く耳を持ちません。
父の話によると、ばーちゃんの若い頃の夢は「社長になる事」だったそうなのです。
言いたい事はあったのに、言えなくなってしまった琉花。
結局説得できず寧島に戻ることになります。
人と話をするにはまず自分に力がないからだと感じ、経済などの勉強をすることを決意します。
とにかく大人と対等で話すには少しでも賢くなりたいのです。
33話
計画だけが通って何年も手付かずだったトンネルの開通工事が行われ始めます。
ばーちゃんは寧島のお店を次々と買収していきます。
スーパー岩奈屋も例外ではなく、岩奈はばーちゃんの作るモールの役職に就くという話に。
琉花の同級生である岩奈の娘は、琉花に「今まで通り」だと言いながらもよそよそしい態度。
琉花は周りの人間関係でも悩み始めます。
34話
そんな中、トンネル工事で使うはずだった重機が船の事故により沈没してしまいます。
その様子を見て青ざめる草田。
(結局この島に一カ月身を置いても俺には一滴の”フク”も戻っちゃいなかった!)
少し前、草田はニシに早坂食品館の株を売って欲しいと頼み込んでいました。
しかし証券会社に委託してない以上、株は早坂本人から売ってもらうのが原則です。
食い下がる草田ですが、結局ニシは株を売ってくれませんでした。
その時、草田はばーちゃんから「うちの株は売れないけど、別の株を購入して欲しい」と準備金と謝礼を渡されます。
目当ての企業の株価操作だと気づく草田ですが、もう草田が入り込むにはこの間口しかありません。
引き受けるかどうか迷っていると、草田の前にフクノカミが現れます。
驚きより納得の草田。
この家の見たこともないフクも、琉花に乗っかってる不自然な程のフクも、全てフクノカミのおかげだと腑に落ちたのです。
草田は反射的に「謝礼はいりません。」と頼みを引き受けます。
事故を起こした池戸渡船株式会社の株は下がるのですが、下がりっぱなしではなく底値になるたびに少し回復していました。
ばーちゃんは初めから池戸渡船を手に入れるつもりだったのです。
ばーちゃんの恐ろしさに気づいた草田は、いっそのことフクノカミと一緒に離れることを考えます。
「あんたどうだ?早坂さんよりもっと大事にするって言ったら、俺と来るかい・・・?」
フクノカミは見たことのない顔で拒絶するのでした。
35話
契約書のサインをもらいに、黒蓮の担当編集者・青木が寧島にやってきます。
”フクノカミ”に関しての記憶が消えていた青木ですが、途中で思い出すことができます。
寧島はすっかり栄えていて、昔の面影はありません。
「しかし半端なかったですね、フクノカミ。島自体をここまで変えるとは。あの時は思わなかったなー。」
変わった寧島を見て肯定的な見方をしている青木。
黒蓮から今までの話を聞いた青木は「女将自信の夢や意思もあるわけだから、本人が持ってる到達点のイメージ」を聞いてみることに。
しかしばーちゃんの最終的目標は特にありませんでした。
目先の目標でいうと「映画を作りたい」と言うので、青木の目が輝きます。
「例えば我々の用意した脚本を採用していただくなんて事は可能ですか?」
映画化前提で内容自由で何より単独スポンサー付き。
青木が乗らなくても他の誰かがすぐに飛びつく話です。
その頃、琉花は嫌な夢を見ていました。
フクノカミが原因で人々は殺し合い、ある女の子がフクノカミを自分に縛り一緒に海に飛び込むのです。
「福神様も阿呆じゃ。末長う島におってもらえる道もあった筈じゃのに。」
36話
悪夢のせいで汗ぐっしょりで目覚める琉花。
(寧島が一度無人になった時、今の夢みたいな事があったのかな)
(フクノカミに末長くいてもらえる道、あるのかなそんなの)
(あの世はフクノカミの電波の永遠の圏外・・・どうなんだろ)
琉花は最後の手段として頭の片隅に置きます。
映画脚本の件に前向きで上機嫌な青木。
黒蓮は納得しておらず仕事を受けるつもりもありません。
そんな黒蓮に青木は「作中の島の名前を”寧島”に変えるというのは?」と提案してきます。
映像化のために自分の表現物をなきものにされた黒蓮は青木を幻滅します。
「黒蓮さんを売るのが僕の仕事ですよ?黒蓮さんこそ、その僕に対して映像化を突っぱねるならそれなりの数字を見せて下さいよ。
一方、寧島が賑わいだしてから人々に不満や言い争いが出てきます。
頭を悩ませるばーちゃんの前に、フクノカミとその友達2体が現れます。
過去の経験を元に、今の時代を生き抜くには多様性が鍵であるとばーちゃんに助言し・・・?
その多様性がもたらすのは”争い”か”助け合い”か!
6巻へ続く
感想
目まぐるしい発展を遂げていく寧島と早坂グループ。
島の発展は喜ばしいことですが、競争の原理も激化しだして不穏な空気に。
かつてフクノカミが現れた江戸時代の寧島のことも琉花の夢でチラッと描かれています。
前回の江戸時代の試みでは殺人の連鎖により経済が崩壊したことを踏まえ、今回フクノカミがどんな対策をとってくるのか楽しみです。
ラストはフクノカミが3体現れてぞっとしました。
ネタバレではこの不気味さ伝わらないと思うので、ぜひ無料で漫画も読んでみて下さいね♪