報復刑2巻のネタバレあらすじを紹介しています。
この漫画は現在6巻まで発売されていますが基本的に読み切りなのでどの巻から読んでも楽しむことが出来ます。
漫画版を読みたい人は無料で読む方法も紹介しているので参考にして下さい。
7話|背中の思い出
実の父とその愛人を殺した罪で無期懲役が確定した男、鈴木拓斗。
獄中で思い出すのは幼いころの母との微かな記憶でした。
河川敷を夕日に照らされながら母が歌う鼻歌が心地良かったのを覚えています。
そんな彼が何故、罪を犯してしまったのか、それは幼少期にまで遡ります。
父は飲んだくれのごく潰し、母は息子の事など興味ないという最低の過程で育った拓斗はとある施設に入ります。
そこに居たのは星野冬子という優しい先生でした。
真治という兄弟同然の親友も出来、施設に入ってからは幸せな生活を送ります。
17歳の誕生日には施設の皆がお祝いしてくれて冬子には欲しかった財布をプレゼントしてもらいます。
「冬ちゃん。バイト代入ったらお礼にマフラー買ってやるよ。」
ですがある日、真治が学校でイジメられていることを知った拓斗はその相手をボコボコにしてしまいます。
結果、学校を退学になり施設を出なければならなくなってしまいます。
それでも腐らずに拓斗は定職に就き、何とか自立します。
長かったバイトでの下積みが認められ今月から正社員になることが出来ました。
初任給で勝ったのは冬ちゃんへのプレゼントのマフラーでした。
大切な恋人もできたので近々籍を入れる予定です。
そんな真面目な拓斗でしたが父親は自分の息子だということに付け込み度々、金をたかっていました。
幼いころから植え付けられた恐怖心で父を前にすると体が動かなくなります。
でもこのままでは駄目だと日を改め、これ以上関わらないで欲しいと土下座しに行きます。
そう言って頭を下げる息子を蹴り飛ばし、財布から金を抜き出すと「惨めな人生だな」と笑い飛ばします。
冬ちゃんとの生活をバカにされただけでなく大切な財布のプレゼントまで踏みにじられ気付けば拓斗は父と一緒にいた愛人もろとも殺してしまっていたのでした。
事件をしった冬ちゃんは被害者遺族に何度も頭を下げに行きます。
何とか報復刑を貰おうと言う思いでです。
ですが拓斗はそれが叶わない望みだと分かっているようです。
「もし願いが叶うなら報復刑は母にしてもらいたい。」
拓斗自信からの最期の願いを叶えるために冬ちゃんは何度も拓斗の母に愛人の両親より先に報復刑を実行して欲しいとお願いしました。
”最後くらい母の胸の中で死にたい”
今も覚えている暖かかった母の背中、しかし現実は無常でした。
実の息子というのに躊躇なく突き刺さるナイフ、事が終わるとそそくさとその場を去る母。
そう彼が覚えていた母の記憶は冬ちゃんのことだったのでした。
刑が執行されるころ、そんな末路を知ってか知らずか、冬ちゃんは涙を流しながら拓斗が好きだった鼻歌を歌い続けるのでした。
10話|聞こえてくる音
名門私立に通う男子高校生。
彼の家は他のクラスメイトと違う少し貧乏でした。
そんな家庭環境が原因で日常的にイジメを受けてしまいます。
しかし無理してまで自分を名門に通わせてくれている両親に相談など出来ません。
結局、彼は自ら命を絶つことを決めるのでした。
遺書にはイジメの主犯格たちの名前が記さていました。
父は相手側に真相を聞くべく直談判をしますが向こうは知らん顔。
息子が殺された無念を晴らすためにも父は行動に出ます。
リーダーに逆らえずイジメに加担していた二人はボコボコにします。
主犯になっていた一人には父親に罪を償ってもらうことにしました。
帰宅途中のそいつの父を拉致し、ビルの屋上へと連れて行きます。
「俺の息子と同じ恐怖を味わえ」
主犯格の父親を突き飛ばすとあっさりと自首します。
当然、イジメっ子は父を殺された報復刑を行うことを決めます。
ですがこれこそが息子を殺された父の狙いでした。
「息子は自ら飛び降りたんじゃない。お前が突き落としたんだ。さぁ押せ!!目をそらすなよ!!」
復讐をした筈のイジメっ子ですがその嫌な感触と地面に接触した音がトラウマとなり人格は崩壊していくのでした・・・
感想
ここでは2巻に収録されてる2話を抜粋して書かせて頂きました。
全部で6話収録されているのでかなりのボリュームでした。
中には親子や家族の愛が描かれていて感動出来る内容のモノも有りました。
復讐の内容は殺された方法のみなのでそんなにグロテスクじゃないところも読む人を選ばなくて良いと思います。
漫画版は誰でも無料で読めるので気になる人はこの方法を使ってみて下さいね。