殺し屋1(イチ)10巻(最終回)結末ネタバレ感想と、漫画を数冊分無料で一気読みする方法を紹介しています。
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平和の新宿廃墟計画はいよいよ最終局面へ。
垣原組、唯一の生き残りである垣原とイチがついに直接対決!勝つのは・・・?
そしてジジイの隠された欲望とは・・・?
10巻|ネタバレ
「全部、お前が悪いんだ!」
イチは涙を流しながら垣原に敵意を向けます。
いよいよ垣原とイチの直接対決が始まりました。
イチは垣原の顔面目掛けて飛び蹴りをくらわそうとするのですが、垣原は少し下がってスピードを殺しイチの足に噛みつきます。
足に歯がめり込み痛くて大泣きするイチ。
イチは垣原を振りほどこうと拘束で足を振り続けます。
それでも垣原は足を離そうとせず、離れる前に歯が全て抜けてしまいました。
よろけた垣原を下から蹴り上げるイチ。
よろけたおかげで即死は免れますが、刃は垣原の服を斬り裂き亀甲縛りをしていたロープも千切れ全裸姿に。
そして垣原のあそこは真っ二つに割れてしまいます。
すると今まで痛みを感じたことのなかった垣原が、初めて痛みを感じます。
今まで痛みを「性」という価値観に置き換えて楽しんでいた垣原ですが、垣原の脳とは別に体が危険を察知してしまったのです。
そしてついに垣原自身も制御できない「絶望」の始まりです。
高みの見物をしているジジイに向かって垣原は「早くこいつをやめさせろ!」と叫ぶのですが、当然ジジイがやめさせるわけがありません。
垣原とイチの姿はまるで子供の喧嘩のようで、とても殺し合いをしている人間の姿には見えません。
ジジイには垣原が逃げているのではなく、希望に向かって走っているように感じました。
そしてそれに応える聖人(イチ)。
その姿はジジイにはとてもロマンティックに見えていました。
行き止まりとなり逃げ場を失った垣原は、隣のビルへと飛び移ります。
なんとかギリギリ柵に捕まることができますが、イチが投げた靴の刃で指3本が斬れてしまい、親指と人差し指でやっと捕まっている状態です。
しぶとく諦めなかった垣原ですが、最後は鳩の糞で指が滑り真っ逆さまに落下。
ついに死亡してしまいます。
エピローグ
垣原を始末したイチは泣いているところをまたタケシに見られてしまいます。
イチは「姿を見られた者は全て殺せ」というジジイの言葉が頭を過りますが、タケシに「お兄ちゃんから教えてもらった回し蹴りで僕をイジメてた奴らやっつけたんだぜ!」と言われまた涙を流します。
「ごめんね」と謝りながらその場から立ち去るイチ。
その後、テレクラでいつものように血を洗い流し自慰を始めます。
その時、ある女性から電話がありました。
相手の話など聞かず「立花さん」と決めつけるイチ。
「立花さんをイジメてたヤツら、ボクがやっつけてあげたよ!」
二人は一時間後、歌舞伎町のシャドゥーというラブホテルで待ち合わせをします。
電話の相手は、ジジイが頼んだカレンでした。
イチの変態さに気持ち悪がるカレンに、このテレフォンSMプレイも今日で終わりだと話すジジイ。
ジジイはカレンにイチのことを「表で変態遊びができない政治家の息子」だと言っています。
実はカレンは垣原組を潰す計画に最初から入っており、ジジイの指示通りに動き垣原組をかき回していたのです。
そしてジジイの計画には最初から仲間も死ぬ予定でした。
「私まで殺そうとしてんじゃないの?」と言うカレンの頭にジジイは銃を向け「死ね」と撃つ真似をします。
カレンはジジイから銃を奪い取り、「お前の目的はなんだ?なぜヤクザマンションにこだわる?」と尋ねます。
ジジイがヤクザマンションにこだわる理由は、単純に日本で一番刺激的で面白い街である新宿の一番面白い所に興味を持った、ただそれだけでした。
ジジイは金の受け渡しがあるからとイチに会うよう指示します。
ド変態に何をされるか分からず怖がるカレンに、ジジイは何かあった時はその銃で撃てばいいとサイレンサー付きの銃を渡します。
ジジイはカレンにそう指示した後、今度はイチに電話をかけ「立花さんのように絶望したくても絶望できずに苦しんでいる女(カレン)を楽にしてやれ」と吹き込みます。
まんまとジジイに操られた2人は、ラブホテルシャドゥーへ。
命の危機を感じたカレンは、銃を弾くのですがイチには通用せず殺されてしまいます。
その結果を知ったジジイは「イチならこれから俺の殺人マシーンとして期待に応えてくれるだろう」と呟くのでした。
3年後、ヤクザマンションにはジジイが建てたファミリーホームという住宅が建っていました。
「また一歩安らかな死に近づいた」と言うジジイ。
ジジイの元には現在イチの姿はありません。
イチは一年新宿にいただけで染まりすぎてしまい、使い物にならなくなってしまったのです。
新宿という現実に妄想を飲み込まれてしまったイチは、普通の人間になってしまったのでした。
ジジイは今イチの代わりとなる殺人マシーンとしてタケシを育てています。
ジジイの求めているのは、昨日今日明日の区別もないまるで砂漠のように平和な廃墟。
ジジイは自分を魅了するものなんか残したくないのです。
自分が死んだ後に楽しいことがあると思うと、おちおち成仏なんてしてられないからです。
完結
感想
最初から最後まで予想以上の展開に息をつく間もなく読み終えました。
登場人物全員ジジイの手の平で踊らされていた訳ですね。恐ろしいジジイ。
完成度が高く読み終えた後の満足感がとても高い漫画だと感じました。
最後はイチが新宿に染まりすぎていて笑いました(笑)
漫画を読んでみたい方は、ぜひ無料で読む方法を参考にしてくださいね♪