魔女と野獣2巻ネタバレ

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5話から9話|ネタバレ

「魔女が主に使う術は紫煙だ。」

キーラから説明を受けるアシャフ。

もう一点厄介なのが、魔女は暴れるだけ暴れると、姿が消えてしまうのだとか。

出来る限りの準備を整えて、犯行予告当日。

予告通り、魔女が現れます。

常套手段の紫煙を使い目くらましをした後、周りのモノを手当たり次第に吹き飛ばし、味方に甚大な被害を出します。

暴れ終わると、魔女は跡形もなく消え去りました。

キーラ達は何とか生き残ったものの、周りには見るも無残な光景が広がっています。

ですがアシャフに焦りはありません。

上空には随分と増えたカラスたち。この全てが彼の使い魔なのです。

街中に広がったカラスたちと視界を共有することが出来る彼からはたとえ消えたとしても逃げ切ることなど出来ません。

早速、魔女の隠れ家へと向かいます。

現れたのは2人の少年でした。

「ちっお前ら魔女じゃねーじゃねーか!!」

あった瞬間、そのことに気が付いたギド。

それだけじゃなく少年たちはキーラが養子にしていた息子たちでした。

魔女を扮した力の正体は二冊一体の本”サルノワスス”によるものでした。

魔本と呼ばれる禁書の一つで何の才能もない者でも手にするだけで魔女に近い能力を手に入れることが出来るのです。

更に、二冊一体の魔本は一方がもう一方を空間を超えて呼び出すことが出来る性質があり、毎回姿を消すのはこれを行っていたからだったのです。

ある日、たまたまキーラの机に置かれていた魔本。本人に身に覚えは無いようですが、それを触った2人は魔本の代償として、毎日、生贄を捧げなくてはならなくなったのです。

ゆえに、殺しを繰り返していた2人。ですが今日は殺したと思っていた全ての警備兵がアシャフの操り人形で、誰一人として殺せていません。

代償に蝕まれた体ではギドに勝つことなど出来る筈もなく、ボコボコにされてしまいます。

「アンタが大事だったんだ。キーラに近づくなんて許せない・・・!!」

息子たちは若くしてキーラに引き取られました。それゆえに彼女の事を母としてではなく女としか見れず。

近寄る者たちを許すことが出来なかった。そんな些細なことがきっかけだったと2人は話ます。

「愛してんだよ」

そう言う息子でしたが、残虐を繰り返した彼らに対してもう一切の情は無くキーラは自ら息子たちに止めを刺すのでした。

事件は一件落着。また何かあれば”魔響教団”を頼ればいい。と言い残し去っていきます。

そんな魔響でナンバー1の死霊術士であるファノーラに仕事が舞い込んできます。

従者であるヨハンと共に向かったのは最近、アンデッドの暴走が増えている都市です。

アンデッドは生前の姿のまま、死者を蘇らせる魔術なのですが、術者が定期的にメンテナンスを行わなければ暴走状態になってしまうのです。

依頼主のジェフと共に、さっそく操作を開始します。

向かったのはとある廃虚。今回の騒動がモグリの死霊術士の仕業だと考えたファノーラは特殊なランタンを使い、暴走状態にあるアンデッドをおびき出そうと考えたのです。

暫くすると何十体ものアンデットたちが集まり、それら全てをヨハンが再起不能にします。

アンデットたちは一か所から来たようで、その足跡をたどるとこの事件の元凶が居ました。

人質を取られ劣勢かに思えた勝負ですがファノーラの正体は正真正銘の魔女。

モグリの死霊術士が叶うはずもなく、コツコツと集めていた兵隊たちは一瞬にして殲滅されます。

アンデッド化されていた者たちは元凶の死霊術士を殺したのちアンデッド化し、使役することになります。

依頼者だったジェフは2人に感謝し使役されていた妻を解放出来たことに涙を流すのでした。

3巻に続く

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