マトリズムの3巻ネタバレを紹介しています。
この漫画はほぼ無料で読むことが出来るので、自分で読んでみたい人は下のリンクを使って下さい。
20話から22話|飯田豊光の場合
「皆さん今月もお疲れさまでした」
麻薬中毒者たちの自助会が終わり、飯田は予め声をかけていた山下と一緒にカラオケに向かいます。
可能な限り人目に付かない場所で、とのことだったのですが形だけ一曲歌い。
さっそく、本題に入ります。
「飯田さんは来るって分かってましたよ。この人はクスリの助けを必要としてるなって分かるんです」
そう言いながら取り出した白い粉。価格は5万円。とのことでしたが飯田はそれを即決。
大事そうにそれをしまったカバンを抱え、下宿先の施設へと戻ります。
するとタイミング悪く、マトリの草壁が面会に来ていました。
明らかに挙動不審になる飯田ですが、草壁は日常会話をするだけです。
自分を地獄から解放してくれた人物を前に飯田の心も揺らぎます。
「何かあった時は俺に言え。相談くらいのってやるから」
そう言って、草壁は帰っていきます。
”やっと厄介者が帰った”一人きりになれるトイレへ駆け込み、今日、手に入れたブツを取り出します。
ですがふと、自分の過去を思い出しました。
妻と娘に逃げられてついつい薬物に手を出してしまった自分。
そしてそんな自分を気にかけてくれる草壁。
手に持っていたそれを飯田は全てトイレに捨て、もう二度と薬には手を出さない。と心に誓い草壁に電話するのでした。
23話から29話|大館幸雄の場合
高校で常勤講師として働く大館。
生徒たちはお世辞にも出来が良いとは言えず、授業中と言うのに私語は絶えず、からかって動画撮影をする者もいます。
中でも問題児なのが市議会委員の息子と典型的なイジメられっこです。
ある日、そのイジメられっ子が小さな容器を落とします。
気が付いた大館が声をかけるも彼はイヤホンで気が付かず、そのまま帰ってしまいました。
ですがその容器にはよくよく見ると大麻の様なパッケージと乾燥した葉っぱが入っていました。
翌日、その中身を問いただすと、予想した通り、それは大麻でした。
「持ってると自信が持てるんです。自分が強くなったような」
使ったことは無い、というので一先ずそれは預かることにして自分の仕事の為にも学校へは秘密にします。
それからも彼の変わらぬ日常は続き、決められた雇用期間もあと僅か。どうせ常勤にはして貰えないだろうからとだらけた日々を送っていたのですがふと、自分の引き出しを開けると没収した大麻が出てきました。
預かったきり忘れていて、そのまま置いておくわけにもいかず家に持ち帰ります。
何となく好奇心でインターネットで吸い方を調べ、手を出してしまいます。
”こんな清々しい気持ちはいつ振りだろう”自分は悪いことをしているという高揚感からか、今までより明らかに自信をみなぎらせます。
荒れていたクラスもまとめ、校長に対しても受け答えをハッキリとし、それが好感視されます。
ですが没収した大麻が底をついてしまいます。
何とか入手するには募集した相手、志村に聞くしかありません。
さっそく彼を呼び出し、もっともそうな方便を述べ、入手先を聞き出します。
海外のサーバーを利用した掲示板で以外にもあっさりと、大麻が手に入ります。
学校では持ってるだけで自信が沸いて、家に帰ればそれを楽しむ。
その甲斐もあって来年からは専任教師として採用してくれることが決まります。
ずっと心配してくれていた母に連絡し、もう大麻はこれっきりにしようと誓います。
ですが、すでに注文していた新しい薬が届いてしまいます。
大麻にも飽きてきたので少し違うモノを使ってみようと思ったのが運の尽き。
以前には見られなかった明らかな薬物症状が出ます。
身だしなみもだらしなくなり、生徒にまで心配される始末。
「何やってんだ俺。ヤバいってマジで」
自問自答するも辞めれない現実。
遂に見てられなくなった生徒の一人がマトリへタレコミます。
「先生を助けてやって欲しい」
4巻につづく
3巻の感想
最初はほんの出来心で、というきっかけから抜けられなくなってしまう。薬物って本当に怖いですね!
クスリだけじゃなく、お酒やタバコだって辞めるのは苦労するって聞きますし、それ以上の依存性がある薬は本当に地獄なんだと読んでいて伝わってきます。
現代では知る人は簡単に手に入れられるのかもしれませんが、その怖さを思い知らされる良い漫画と思います。
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