ピンポン3巻ネタバレ感想と無料で読む方法を書いています!
3巻ではスマイルをライバル視するアクマが独断で練習試合を申し込みにきます!
そして遊び呆けていたペコがついに本気を出す!?
ピンポン 3巻 ネタバレ
夏が終わり、インターハイに出場したドラゴンは個人戦二連覇を果たす。
一方でスマイルは本格的に小泉の指導を受けるようになり、来年の大会に向けて猛特訓を行なっていた。
そんなスマイルをよそに、大会で満足な成果を出せなかったペコは、遊び呆ける日々を送っていた。
そんなある日、海王学園のアクマが片瀬高校に練習試合を申し込みに来る。
彼の目的はスマイルに勝利すること。尊敬するドラゴンが、自分を差し置いてスマイルを高く評価しているのが気に入らないのだ。
本来、海王学院の選手は他校と無断で試合を行なうのを禁止しているが、退部覚悟で試合に臨む。
しかしアクマの思いを他所に、才能を開花させたスマイルはもはや手に及ばない相手だった。
チャイナに見せた心の甘さもすでに克服されており、アクマに対して容赦なく実力の差を見せつける。
これが元でアクマは海王学園の卓球部を退部。
その様子を目の当たりにしたペコも、愛用のラケットを捨て、卓球から足を洗う決意をするのだった。
それから約半年。
スマイルの実力は県下に広まっていた。
その反面、他の部員たちはハイレベルな練習に追いつけず、スマイルとは距離を空けるようになっていた。
ペコは卓球部にもよりつかず悶々とした日々を過ごしていたが、ある日、いつものようにタムラ卓球場へ行くと、そこにかつてのライバルであるアクマの姿があった。
スマイルに負けて以来、独学で彼の戦法を真似て練習していたアクマだったが、付け焼刃の戦い方ではとても様にならず、自分とスマイルの才能の差を認めざるを得ない結果となってしまった。
卓球の才能を持つことがいかに恵まれたことであるか。それをペコに伝えにきたのだ。
アクマは誰よりもペコの才能を理解している。
ペコが努力を惜しまなくなれば、誰にも負けない選手になれると信じていたのだ。
アクマの意思を受けとったペコは、今度こそ本気で卓球の頂点を目指すべく立ち上がる。
それからペコの特訓の日々が始まる。
かつての卓球のコーチであるタムラ道場のオババの指導を受け、厳しいトレーニングを次々にこなす。
さらにより本格的な練習をするために、オババの息子が監督を務める大学の卓球部に参加して、合同練習を行なう。
監督はペコがバックサイドを苦手としている点を気掛かりとし、改善策を模索する。
その頃、スマイルの元にはドラゴンが訪ねていた。
彼は今の海王学園にスマイルが必要であるとして、顧問と一緒に引き抜きに来たのだ。
しかしスマイルは海王学園に行くつもりはなく、誘いを断る。
自分の意思を無視して勝手に転校の話を進められたり、部員たちとの温度差があることなど、スマイルの中にあった蟠りが徐々にストレスとなっていく。
そして、ついに我慢の限界に達したスマイルは、ランニングの最中に小泉の制止を無視して、そのまま逃亡してしまうのだった。
感想まとめ
物語の大きな転機があった巻だと思います。
才能にかまけて真面目に練習をしなかったペコが本気で努力をすることを覚える。
主人公の成長・覚醒は物語の王道ですが、ようやくペコにもその兆しが見えてきたという感じです。
こうしてペコとスマイルの取り巻く状況を見比べると、実に対照的だと思います。
文句を言いながらも楽しそうに練習しているペコと、淡々と練習をこなしているが心の中に色々な蟠りを抱くスマイル。
そして我慢の限界に達して逃亡。
それぞれの卓球に対するスタンスの違いが、如実に表れています。
ここから二人がさらにどのように変化していくのか、先が楽しみになる巻でした。