走馬灯株式会社10巻

走馬灯株式会社10巻(最終回)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています!

今巻でついに完結!
全てが明らかになりますよ!

※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪

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前回、9巻でようやく走馬灯株式会社にたどり着くことができた澄川と喜島。
澄川は自分の人生を振り返り、主任・神沼が元カノ・遥と同一人物としか思えず涙を流します。

その頃、人生は元通りにならないと聞かされた喜島は、神沼を銃で打ってしまい・・・!?

ではネタバレです!

10巻|ネタバレ

遥が死んでしまう間際で映像を止める澄川。

「ダメだ・・・。これ以上見れない。」

その時、部屋の外から銃声の音が鳴り響きます。

澄川たちが様子を見に外に出ると、銃に打たれ死んでいる神沼の姿がありました。

「遥が死んじまう!!きゅ救急車を・・・!」

動揺する澄川に桂木は「女の社員が奥の部屋にいる」と今まで生きてきた人全てのディスクが保管されている部屋へと誘導します。

澄川は理乃を探しどんどん保管庫の奥へ。

すると桂木から電話がかかってきて死を宣告されます。

「そこから出られるつもりでいる訳?今まで生きてきた人全てのディスクだよ?」

その部屋は果てしなくディスクが並んでいるだけで、先など見えず無限に広がっていたのです。

澄川が保管庫に入って3日後。

当然抜け出すことなどできず飲まず食わずの澄川は衰弱しきって倒れていました。

変に思った理乃は喜島の最新のディスクを見て神沼が撃たれ死んだこと、澄川が保管庫に閉じ込められていることを知ります。

桂木は理乃を試したのです。

たとえゲストが死にかけていようがそれを慌てて助ける様じゃ社員失格。

つまりこれは理乃の最終試験本番でもありました。

失格になれば理乃自身へのペナルティもまっています。

しかし理乃はどうしても放っておけず、桂木を眠らせその間に澄川を助けてしまいます。

そして理乃は自分の人生のディスクを再生し全てを打ち明けます。

最初に澄川が彼女と撮った写真を捨ててしまったことを謝る理乃。

「ごめんなさい。私澄川さんのことずっと好きだったから。」

そして次に理乃は子供時代のディスクを再生します。

理乃と桂木は友達で二人は走馬灯株式会社に来たことがありました。

その時、理乃は桂木の人生のディスクを壊してしまったのです。

ディスクを壊して人生を失くした人間はその時点で株主になる権利を得ることができます。

株主になると二度と外の世界に出ることはできません。

その後の人生のディスクも全て会社が回収し決して観返すことはできず人生はなかったものとなるのです。

ただし株主になれば制約なくディスクを観ることができ、興味を持った人間を会社に招くこともでき、条件次第では他人の人生の記憶を書き換えることもできるのです。

桂木は株主となり、理乃を会社へと招き、社員にならないかと勧誘します。

もし社員になって試験に合格し主任に登りつめれば、澄川の未だ忘れられぬ彼女・遥を解放するという条件付きで。

「実は生きていた彼女が戻って来たら澄川さぞ喜ぶだろうね。」

桂木は理乃の優しさを利用し会社に取り込んだのでした。

事実を知った澄川はショックを受け理乃を怒鳴ります。

「お前は最高のパートナーだったんだ!!いなくなってどんだけ悲しんだと思ってんだよ。そんな自己犠牲なんて大嫌いだよ!」

「私なんかといるより、神沼さんがこの会社抜けた方が幸せになれるって、そう思っちゃうじゃん。」

泣きながらそう言う理乃に対してそれ以上何も言えませんでした。

二人は一旦冷静になり今の状況を整理します。

株主が他人の人生を書き換えることができるのなら、事故で死んだはずの遥は、実は書き換えられた記憶で本当は生きていたのだと考えます。

そこで澄川は桂木のディスクを見ようとするのですが、理乃も株主のディスクの保管場所は知りませんでした。

その時、神沼から内線がかかってきます。

「桂木様のディスクをご所望ですね?只今お持ちいたします。」

銃で撃たれ死んだはずの神沼が生きていたのです。

混乱する澄川ですが、最愛の彼女(遥)が生きていたことに素直に喜びます。

そして二人は、神沼が持ってきた桂木のディスクを見て真実を確かめることに。

なんと、桂木が上書きしたのは遥の事故ではなく、遥の姿そのものだったのです。

初恋の人である理乃をずっと側に置くため、遥の姿を神沼の姿に全て書き換えたのでした。

そして理乃を会社に招き社員になれば解放するという条件を出したのです。

そうすれば優しい理乃は澄川の彼女が神沼だと信じ、自分が社員になり解放してあげると思うはずだから。

「あなた達二人は、私を遥さんだと思い込むようにディスクを書き換えられていたのです。つまり私は遥さんではありません。」

澄川の愛した遥という女性の本来の姿は、澄川の記憶から全て消え去ってしまっていたのでした。

もちろん書き換えにはそれなりの代償があり、桂木は15年分の記憶を失いました。

遥の顔を思い出せずショックを受ける澄川ですが、お守りに遥が何か細工をしていたのを思い出します。

お守りの中を見ると二人で撮ったプリクラが貼ってありました。

そこには遥の本来の姿が。

「遥、ごめんな。顔見ても思い出せなくて・・・。」

神沼が遥ではないことはよく分かった澄川ですが、そうすると神沼が一体何者なのか気になってきます。

「あんた一体何者なんだ?確かに銃で撃たれたのに何故生きてる?そんな人間が・・・。」

「私が人だと誰が言いました?私は走馬灯株式会社主任・神沼、それだけです。」

澄川は桂木が許せず、桂木の元へ走ります。

対面した2人は揉めるのですが、その時森に逃げたはずの喜島が銃を持って現れます。

「お前ら全員ぶっ殺してやる。それでもダメならこの建物に火をつけてやる。」

桂木はそうはさせないと喜島を取り押さえ、今のうちに二人は逃げ出します。

理乃を部屋に隠れされ澄川は理乃のディスクを取りに戻ります。

ディスクを持って部屋に戻るのですが、理乃は桂木に捕まっていました。

「今から神沼くんにそのディスクを破壊してもらう・・・。」

仕方なくディスクを神沼に渡し、神沼は全てのディスクを割ってしまいました。

しかし破壊したディスクは理乃ではなく澄川自身のディスクでした。

人生を失ってしまった澄川ですが、それは株主になる権利を得たということ。

株主となった澄川は、20年前の事件を知るものを呼び寄せ理乃の楓おばさんの無念を晴らします。

そしてここで体験した理乃の記憶の全てを捨て去り、理乃を走馬灯株式会社から退社させたのです。

桂木の理乃に関する記憶も全て消去。

桂木は理乃に対してなんの感情もなくなったため、それにより理乃がこの会社にとどまる理由はなくなったのです。

今回澄川が理乃のために様々な人の人生を操作し失った記憶は60年分。

彼は今36歳なので、これまでの人生全ての記憶を失い、さらに今後24年間記憶するということが一切できなくなりました。

「澄川様はあなたの幸せを祈っているのです。かつてあなたが澄川様の幸せを祈っていたように。」

理乃は退社し元の日常生活に戻るのですが、なぜか”探偵事務所”という響きが懐かしく感じたり、初めて会ったはずの猫の名前を知っていたり、不思議なことが起っていました。

そして今日も走馬灯株式会社には新たなお客様がやってくるのでした。

完結

感想

最後まで先の読めない展開でハラハラドキドキしながら読みました。

予想できなかったまさかの真実に驚きましたが、結局神沼や走馬灯株式会社の正体は不明のまま。

それが逆に想像力を膨らませより一層不気味さが増したと思います。

アンハッピーな終わり方だったものの、登場人物たちにとって最良のエンディングだったような気もします。

面白くてオススメの漫画なので、ぜひ漫画の方も読んでみてくださいね♪

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