僕の名前は「少年A」4巻(最終回)の結末ネタバレと、漫画を無料で読む方法を紹介します。
※この漫画は全巻無料で読むことが出来ます。下の記事で説明しているので参考にしてくださいね。
ついに事件の記憶を思い出した佐々木結衣。
警察に自白しようとした時、先生の息子に捕まってしまいます。
結衣が父親を殺したと知った息子は、刃物で結衣の体を刺して・・・!?
では最終巻のネタバレです!
24話|選択肢
3年前に殺された山下先生の息子に腹部を刺され倒れる結衣。
彼はもともと18歳までにカタをつけるつもりでした。
父親を殺した人間を殺すと。
最初に先生の犯罪の証拠が記録されているUSBを見つけたのは母親でした。
民事の訴えを途中で取り下げたのはそういう理由からでした。
しかし息子は父の犯罪を知っても尚、犯人を許すことが出来ませんでした。
もし父がレイプ被害で訴えられていても数年で出所したでしょう。
殺されてさえいなければ家族3人で再出発できたはずだったのです。
貴志はそんな彼のことを異常だと思うのですが、彼から言わせると家族を犠牲にした貴志の方が異常だと言います。
先生の息子は貴志に2つの選択を委ねます。
1つは、先ほど貴志に渡したUSBを証拠に3年前の真実を話すこと。
そうすれば貴志は少年Aではなくなり、貴志や貴志の家族に対する風当たりも弱まり、今よりマシな状況になるでしょう。
ただし先生の息子には情状酌量の余地が認められ、ただでさえ短い少年院生活が短縮されてしまいます。
もう1つは、3年前の嘘を守り続けること。
今貴志が持っているUSBを破棄すれば証拠はなくなり、もし結衣が一命を取り留めても証拠がなければ訴えも無意味となり結衣を殺人犯にさせずに済みます。
「楽しみにしてるよ。キミがどちらの決断を下すのか。」
彼はそう言って警察に連行されていきます。
25話|情報提供者
意識不明で病院へと運ばれる結衣。
貴志は警察で取り調べを受けるのですが、もう何時間も黙ったままです。
事を知った母親と姉はかなり取り乱しており、貴志の顔も見たくないという気持ちでいっぱいでした。
貴志が判断を迷っている時、記者の小林に会います。
小林は今回の事件の犯人が山下先生の息子であること、そしてSNSに上がった画像の少女が結衣であると知っていました。
誰かが小林に情報を提供していたのです。
26話|すべき事
小林は情報提供者の名前を教えてくれませんでした。
その時、ケンちゃんから電話があります。
ケンちゃんは結衣が先生にレイプをされた被害者であることを知っていました。
2人は会って話をすることに。
小林に情報を伝えたのはケンちゃんでした。
モザイクがかかった少女の横にあった鞄についていたイルカのキーホルダーを見て結衣であると気づいたのです。
あれを見てレイプをされた結衣を守るために、殺人は起こったのではないかと察したのです。
「あの日、俺に会いに来た時、本当は真実を話したかったんじゃないか?でも俺は自分の事に精一杯でそれに気付けなかった。俺以上に貴志は辛い思いをしていたはずなんだ!それなのに俺は・・・!」
みんな3年前で時間が止まっています。
貴志もケンちゃんも貴志の家族も、そして結衣も。
貴志が真実を話さない限り、きっと誰も前に進めないでしょう。
ケンちゃんに背中を押され、貴志は3年前の真実を公表する決意をします。
27話|告白
貴志は母親と記者の小林を家に呼びだし、カメラの前で3年前の真実の全てを告白します。
真実を知った母親は酷く動揺しています。
小林には彼女が意識不明なことをいい事に、結衣を犯人にしようとしてないか?という疑念もありました。
「証拠はあるのか?」と聞かれるのですが、貴志はUSBを出しませんでした。
「証拠はありません。俺の言葉だけです。」
貴志は結衣を守る事を口実に家族に嘘をつき続け母と姉の2人の人生を台無しにしたこと、全ては自分が身勝手についた嘘が原因だということを涙を流しながら話します。
28話|余波
告白から4日。
まだマスコミが騒ぎ世間をざわつかせている中、貴志は学校に退学の手続きへ。
皆が貴志を変な目で見る中、河合は相変わらず話しかけてきてくれました。
貴志の姉は真実を知っても貴志を恨んでいます。
「毎日アンタのニュースでもちきり。今どんな気分?言いたい事全部ぶちまけて!何が今さら殺してなかったよ!あんな男にいいように利用されて私の人生何だったのよ・・・。」
結衣が意識不明で入院している間、板倉はお見舞いに通い詰めていました。
結衣に怖いほど執着している板倉は、貴志のことを酷く憎んでいました。
「私が守ってあげるから。たとえアイツを殺してでも・・・。」
29話|お前のせいだ
結衣が意識不明に陥ってから丸5日。
ようやく意識が回復し目を覚まします。
貴志が3年前の事件をでっちあげていると思っている母親は、結衣のまさかの告白にショックを隠し切れませんでした。
貴志と連絡を取りたい結衣ですが、母親に連絡先を消されていました。
そこで結衣は板倉に貴志を病室まで連れて来て欲しいと頼みます。
板倉は貴志を病院まで連れて行く途中、結衣を想うあまり道路に貴志を突き飛ばしてしまいます。
(全部お前のせいだ)
(結衣ちゃんが意識不明に陥ったのも、結衣ちゃんが私に振り向いてくれないのも)
(お前なんて・・・いなくなっちゃえ)
30話|背負っていく
杉田先輩から板倉の結衣に対する怖いくらいの執着心を聞いた結衣は、2人のことを心配していました。
すると板倉が1人で病室に入ってきます。
板倉に気持ちを伝えられる結衣ですが、板倉の気持ちには応えられませんでした。
フラれた板倉は逆ギレしパニックに陥っています。
「ふざけるなよ・・・私がどれだけの犠牲を払ったと思ってるの!?」
その時、杉田先輩から携帯を借りた貴志から電話があります。
車の前に突き飛ばされた貴志ですが、車は目の前ギリギリで止まり助かったのです。
貴志は板倉に「キミがやった事は誰にも話さないから」と話します。
「キミなりのやり方で彼女を守ろうとしたんだろ?だったら受け入れるよ。世間のみんなが俺の告白を信用してるなんて思っちゃいない。あの日取った行動の責任を一生かけて俺は背負っていく。自分の身に何が起ころうと・・・。」
板倉には貴志のように罪を背負ってまで誰かを愛し通すなんてできませんでした。
31話|強く生きる
杉田先輩のおかげで結衣のいる病室までたどり着くことができた貴志。
結衣には意識が戻った後、ずっと思っていたことがありました。
それは貴志に会いたいという想い。
そしてどうして証拠のUSBを提出しなかったのかという疑問です。
あの存在を世間の人が知れば今以上に貴志の立場はよくなったはず。
警察だって再捜査をしてくれるはずです。
しかし貴志は審判のやり直しを求めようとかそんなつもりはありませんでした。
なにより結衣が酷い目に遭っている映像なんてたとえ警察にだって見せたくなかったのです。
貴志はいつだって自分を犠牲にしてまで結衣のことを守ってくれました。
あの日、結衣が壊れず今日まで生きて来れたのも貴志がいたから。
(これからの私の人生、彼の支えなしで進んでいけるの?)
(きっと無理だ・・・だけど2人ならお互い支え合ってなら・・・)
そんなことを考えていると、貴志から先に今後について切り出されます。
「今日で最後にしよう。今後二度とお互い連絡は取らない。俺とキミとが前に進むためにはそうするべきなんだ。」
結衣は涙を流しながら別れを受け止めます。
その後、退学を決めていた貴志ですが、母の気持ちも考慮し学校を続けることに。
結衣は杉田先輩に支えられながら病院でのリハビリを頑張っています。
最終話|それぞれの明日へ
あの告白から5年の月日が流れました。
貴志の告白をマスコミは大々的に取り上げましたが、警察は結局一切の事実を認めませんでした。
そんな中でも貴志を支えてくれる友達や母の助けもあり、高校を卒業まで通い続ける事ができました。
そしてなにより、河合が大きな支えになってくれました。
ケンちゃんも社会復帰を果たし今は大学に通っています。
河合は保育士となり、今は貴志と付き合っていて2人ともとても幸せに暮らしています。
結衣は自分の話が少しでも誰かの支えになれればと度々講演をしていました。
少年院からでた山下先生の息子は、今は母親の介抱をしています。
今日は貴志と河合が実家に挨拶に行く日。
家には、姉と姉の子供もいました。
貴志が姉の子供と会うのは初めてです。
「8年近くずっと恨んでた。でもこの子が生まれて必死に子育てしてるときにふと思ったの。あの時期がなかったらこの笑顔とは出会えなかったんだって。100%許せる日は来ないかもしれない。だけど少しずつ貴志に歩み寄ろうと思う。」
13歳のあの日、貴志の名前は少年Aになりました。
8年の月日が流れ今は平穏な日々を送っていますが、決して忘れる事はありません。
世間がそうはさせないし、自分自身死ぬまで考え続けるでしょう。
完結
感想
賛否両論あるかと思いますが、中学1年生の子に感情を当てた良い漫画だと思います。
結衣ちゃんの身勝手なところに少しモヤモヤとしましたが、ちゃんと決別を告げた貴志は大人だと思いました。
世間の目が冷たい中、声をかけてくれた高校の友達や河合さん、そしてずっと信じてくれていた親友のケンちゃん、流されずにいてくれる人の存在は計り知れませんね。
ラストは貴志の笑顔が見れて心から良かったです。
漫画が気になっていた人は、ぜひ無料で読む方法を参考にしてくださいね♪