テセウスの船5巻

テセウスの船5巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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前回、未来で起こった真実を文吾に全て打ち明けた心。
しかし、心が自分の息子であること、そして無差別殺人事件の犯人であることを文吾は信じられませんでした。

文吾に追い出された心は、いつの間にかまた現代に戻ってしまいます。

現代に戻ってきた心の元に妊婦の絵が送られてきます。
それを妻・由紀のことだと考えた心は、再び由紀の実家へと向かいます。

そこにはタイムスリップ前の世界で死んだはずの由紀がいて・・・!?

ここから5巻のネタバレです!

35話|知らない人

「由紀・・・!生きてたのか。」

かつての妻である由紀に近づく心ですが、由紀には距離を取られてしまいます。

「何ですか?あなた・・・?」

心の名前を聞いた由紀は表情を変え、心に連絡先を聞きます。

その時、心のことを不審に思っていた由紀の父親が警察を呼んだせいで、それ以上由紀と話すことはできませんでした。

すると翌朝、由紀が心の家にやってきます。

「私、週間実像の記者をやっております。岸田と申します。」

由紀は1989年に起こった音臼小差別殺人事件とその関連を調べている記者として、文吾の次男である心に接触してきたのです。

(俺が知ってる由紀じゃない)
(一体どうなってる!?めちゃくちゃだ)

由紀を追い返したあと、心はもう一度送られてきた絵を見つめます。

送られてきた場所が札幌であることに気づく心。

(どのみち音臼村に行くしかない)
(もしかしたらもう一度1989年に戻れるかもしれない)

心はその前に文吾と会って話を聞くことに。

1989年のあの日何があったのか、文吾なら知っているはずだから。

36話|罪と罰

自分が変えてしまった過去について知るため、文吾に会いに行くことを決意した心。

(佐野に会ったら最初になんて声をかけたらいい・・・?)

”佐野”という呼び方も今となっては違和感がありました。

(あの人は俺の父親・・・家族だ)

その時、心は段ボールの中から犯人から送られてきたであろう沢山の封筒を発見します。

中に入っていたのは同じテイストの気持ちの悪い残虐な絵が入っていました。

(これ・・・今までもずっと送られて来てたんだ)

そんな中、由紀が文吾との手紙を持って家にやってきます。

由紀は札幌拘置所にいる文吾と手紙のやり取りをしたことがありました。

「佐野さんから頂いた手紙をポストに入れておきます。本日は突然の訪問失礼しました。」

由紀がその場を去ったあと、心は手紙の中身を読みます。

そこには「田村心という東京出身の男を探してみてください」とありました。

37話|触れられない手

再会した由紀から父・文吾が自分のことを覚えていると教えられた心は、文吾に面会するため札幌拘置所へと向かいます。

文吾はすっかり老けていてやつれていました。

「自分が・・・誰だかわかりますか?」

「心さん・・・いや、正義か・・・?」

心は文吾との思い出が蘇り涙を流します。

「父さんって・・・呼んでいいですか?」

ガラス越しに手を合わせる二人ですが、もうその手に直接触れることはできません。

心は泣きながらずっと一人にしてしまったことを謝ります。

文吾は1989年の心の記憶がちゃんとありました。

「当時お前のことは半信半疑でいたんだ。半分信じていたけどもう半分はよくわからなかった。」

「したけど、本当だった。そして事件が起きた。」

38話|音臼村のその後

文吾は心がいなくなった音臼村のその後を話してくれます。

心が消えたあと、文吾も母・和子も村の人たちや警察も随分心配し探していました。

しかし足取りは何一つつかめず。

結局、村の中では心は東京に戻ったと言われるようになっていました。

そして2月の終わりに金丸刑事が亡くなります。

明音ちゃんの事件の捜査で今朝一人で音臼山の現場に行った時、理由は不明だが崖に近づき転落したという見解です。

結局明音ちゃんの事件が解明されることはありませんでした。

三島さんは病院を畳んで家を出て、翼の婚約者・佐々木紀子も村を出て行きます。

文吾は心のことが心配で、時間が空いたら捜して歩いていました。

金丸の死も元の記録にはなかったことです。

心は本当は死ぬはずではなかったと、自分を責めます。

そしてあの夜、鈴が遅く帰ってきたのは、吹雪をしのぐためにバス停にいたからだそう。

鈴はあの事件以来、明音ちゃんの死を自分のせいだと責めていました。

心がいなくなったのも自分が原因だとひどく落ち込んでいたそう。

それから春が来て、慎吾は音臼小に入学、鈴は6年に進級しました。

しかし、文吾は心の言ったことが引っかかり、どこか怖いと感じていました。

なので文吾は夏になるまでの間、村を出て親戚の家で世話になろうと提案するのですが、理由を知らない和子に反対をされます。

事件が起学校をこるであろう6月24日、文吾は何か理由をつけて休校にしようとします。

しかしその日は学校の児童だけでなく、卒業生や村の人たちも毎年楽しみにしている学校お泊まり会のレクリエーション。

結局大人たちを説得できず、文吾は当日鈴と慎吾をお泊まり会に参加させず警備として学校へ行くことになります。

39話|お前のせいじゃない

当日、学校には鈴と慎吾も来ていました。

「お父さんどうして?鈴と慎吾が学校に来ちゃいけない理由何があるの?」

「鈴のせいで明音ちゃん死んじゃったから?」

涙を流す鈴を文吾は抱きしめます。

「明音ちゃんが死んだのはお前のせいじゃない。絶対にそんなわけあるか。」

文吾は心の言った言葉を思い出し鈴と慎吾に言います。

「もしな、もしも今度俺に何があったとしてもな、俺を信じてくれ。」

「俺はいつまでもお前らの父ちゃんだからな。」

そう言い、二人を家に帰します。

その日事件は起きませんでしたが、翌朝に次々と子供たちが倒れ、その後の調べで牛乳に青酸カリが入れられてたことが分かります。

疑われたのはやはり文吾でした。

家から証拠となる青酸カリが押収されたのです。

青酸カリがなぜ家にあるのか身に覚えのない文吾ですが、それが木村鍍金工場から盗られたものと同じだと分かりました。

心は文吾に送られてきた絵を見てもらおうとするのですが、面会時間終了でその日は見せることはできませんでした。

文吾は最後に”鈴が妊娠している”ことを教えてくれます。

40話|21人の犠牲者

(あの絵は・・・姉ちゃん?)

心は姉の詳しい居場所や、不気味な絵についての見解を聞くため再び面会に行くことに。

面会の前、心は音臼小無差別殺人事件の被害者をネットを使いもう一度確認します。

すると元いた世界とは被害者が違っていました。

鈴の下の学年の子達や、OBの子達が新しく犠牲になっているのです。

その代わりに心の学級の佐藤や藤崎の名前がなくなっていました。

さつき先生も死なずにすんだのです。

記事を調べていると「無差別殺人事件の真犯人は長女?」という見出しが目に入ります。

(本当に・・・姉ちゃんは無関係なのか・・・?)

面会で絵を見た文吾は、1989年の明音ちゃんの時の風速計の絵に似ていることに気づきます。

消印を見ると札幌の東区から出されており、一番古いものは2015年8月1日。

送る日に決まりはなく不定期に送っているようでした。

もしあれを描いた人物が同じなら心の住所が知られていることになります。

心は文吾に鈴の住所を教えてもらい向かうことに。

41話|ごめんね

家に行き鈴を訪ねる心ですが、インターホンに出た人には「いません」と切られてしまいます。

とりあえずマンションの外に出ると鈴に声をかけられます。

鈴は別人のように外見が変わっていました。

「整形してる。今は名前も変えてるの。」

「ごめんね。こんなことになっちゃって。」

鈴はしらぎくの杜を出てからもちょくちょく心の様子を見に行っていました。

しかし仕事を転々としなくてはいけなくなり、色々あって東京を出て入院したこともありました。

鈴(今は村田藍)と連絡先を交換し、鈴は家に戻って行きました。

鈴は車椅子の男性と暮らしていました。

42話|会わせられない

鈴が一人っ子だと聞いていた車椅子の男は、鈴のことを不審がります。

必要以上に自分のことを話さない鈴。

「友達とかも紹介してくれないし、弟も会わせられないって何?」

一方、最初は戸惑った心ですが、鈴の気持ちは理解できました。

(俺も顔隠して自分を隠して生きてきた)
(姉ちゃんと同じだ。俺も)

その頃、文吾は弁護人と面会をしていました。

弁護人の話によると音臼村にいた佐々木紀子が文吾の無実を証明する手助けをしたいと、その証拠を持っていると言ってきたのです。

6巻へ続く

感想

どんどんパラドクスの余波が広がっていく第5巻。

果たして心が変えた過去は良かったのかどうなのか?

助かった人、死んでしまった人、結局父親の文吾は犯人のまま。

すっかり変わってしまった未来の中で、文吾と心の再会には安堵感が感じられました。

謎がどんどん増えていくぶん全てをどう回収していくのかが本当に分からなくて、次の巻までお預けなのがもどかしいです!

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