幽麗塔9巻(最終回)ネタバレと感想を書いています!

いよいよ最終回を迎えた幽麗塔ですが、一体どんな結末が待っているのでしょうか!?

「死番虫」を撃ち殺し財宝探しの勝者となった天野。

一方テツオは脳交換手術によって丸部と体を交換し男として生まれ変わろうとするのですが・・・!?

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ではここから最終回のネタバレを書いていきます!

幽麗塔 最終回 ネタバレ

幽麗塔9巻

丸部が持ちかけてきた「脳交換」について考えるテツオ。

『僕が丸部の体で、僕を抱く。』

ずっと男の体に憧れていたテツオですが、自分自身を捨てて、何者になりたいのか?と苦悩します。

一方天野たちは丸部のいる城を見つけ侵入しようとしますが警備員に見つかってしまいます。

警備員は、以前屋敷の地下で沙都子を助けてくれた警官(原田)でした。

心肺停止していたところをテスラに蘇生させて貰ったのだと。

原田はテスラに取り付けてもらったリボルバーで狙い撃ちしてきます。

「俺はここの番人になった。」

片腕を失った原田はまともな職が見つからず兄妹を養うためここで仕方なく働いていたのです。

逃げる3人ですが、城の中の者に捕まってしまいました。

丸部に呼ばれた天野は一人丸部の元へ。

丸部から脳移植の話を聞き衝撃を受ける天野。

「承諾してくれたよ。俺とテツオの脳味噌を交換することに。」

テツオは悩んだ末、脳移植をする覚悟を決めていたのです。

天野は牢獄に囚われてしまいます。

脳移植を阻止するため、食事を運んできた「Q」に取引を持ちかけます。

3人で脳を入れ替えテツオの体はQのものにすればいいと。

テツオの体を狙っていたQは乗り気で手助けをしてくれることに。

裏切りを防ぐため遅効性のウイルスを天野の体に打ち、天野たちはテツオの元に向かいます。

「まずは武器の調達ね。」

Qは丸部の弱みを握るため、丸部とお夏の手紙を持ち出します。

丸部にとってこの手紙は命の次に大事なもの。

沙都子たちが手紙を窓から投げ捨て警備を引きつけている間にQと天野はテツオのいる部屋へ。

天野は気持ちを伝えるため、一人でテツオのいる部屋へ入ります。

ついにテツオと天野は対面。

天野は脳移植を止めさせるために説得をしようとするのですが、テツオの決意は固く・・・。

そうしている間に丸部が部屋に来てしまいます。

天野は最後に一つだけと言い話し始めます。

「君の本当の名前を教えたい。」

丸部の丸、輪田の輪を掛け、0、零、「れい」と名付けたと丸部は話すのですが、天野は違うと否定します。

女の子だと思うから「れい」と読んでしまう。

天野はへその緒の箱に書いてあった字を壁に書き「あきら」と読みます。

「僕には”あきら”としか読めない。生きよう、僕と一緒に!」

天野の最後の呼びかけも虚しく、テツオは手術室へ。

天野がワクチンを打ってもらったことを確認したテツオは、天野の手を引き脱走します。

「ボサッとしてんな!逃げるぞ太一!!」

その頃、沙都子とヤゴベエは捕まっていました。

逃げないように両足を折られてしまったヤゴベエ。

次は沙都子の番。

沙都子は泣きながら近くにいた原田に地下で見捨てたことを泣きながら謝ります。

「ずっと気になってたの・・・あなたが生きてて本当に良かった!!」

何があっても任務を最後まで遂行しようとする正義感の強い原田。

今ここで弱いものは誰なんだ?

原田は味方を裏切り沙都子を助け出し、ヤゴベエを担いで3人で脱走します。

テツオたちと沙都子たちは合流。

テツオと天野は幽麗塔を壊すため、発電機のある場所へ向かいます。

爆発の準備をし逃げているとお夏の格好をした丸部に見つかってしまいます。

丸部がテツオと寝ることにこだわっていた理由は永遠の若さを手に入れるためでした。

肉親同士の交配で子供を作り、肉体から肉体へ歩き渡る。

それが丸部の野望だったのです!

「俺が求めているのは永遠の”愛”だよ。」

天野たちが仕掛けた爆発で離れ離れになってしまうテツオと天野。

丸部は天野を排除するため、天野の体を犯そうと追いかけてきます。

さらに天野が逃げる先にはQと生きていた死番虫がおり命を狙ってきます。

両方に挟まれ絶対絶命のピンチ。

追い詰められた天野は死番虫を腕をちぎりパンチ!

今度こそとどめを刺せと銃を渡す丸部。

「僕はもう、誰も殺さない。」

生きる価値があるかどうかを一方的に決めつけたくない。

天野もテツオもそういう生き方を選んだのでした。

最後にテツオは丸部に傷をつけ抱きしめます。

「忘れないで。お父さん。」

テツオたちは無事、幽麗塔を脱出。

丸部は最後に死にかけの死番虫を仕留め、お夏と共に深い眠りに入ります。

幽麗塔を脱出してから2週間。

警察が六甲山を捜索しているが未だに幽麗塔は発見できていません。

入院中の天野は小説を読みあることに気がつきます。

書いているはずのない作家の「幽麗塔」。

主人公の名前は丸部。お夏や浦子の名もあることに驚きます。

その小説は「愛の物語」でした。

これがあの丸部が本当に望んだ物語だったのかもしれない。

さらに他の有名作家も「幽麗塔」という題で翻案しており・・・。

「きっとまた誰かが描くんだよ。タイトルや名前を変えて、新しい物語になって、永遠に生まれ変わるのさ。」

最終幕 現実の塔

その後、丸部は出版会社の社長になります。

テツオが姿を消してからもう3年。

出版設立記念の時、パーティーで知り合った女の人と良い感じになった天野。

キスをしているところをテツオに見られ、それからテツオは置手紙だけを残し姿を消したのでした。

結局、お金が目当てだった彼女とは続きませんでした。

それも知らずテツオから季節ごとに葉書が届く。

差出人の住所もなく、消印の場所もバラバラの葉書が。

天野は2人で逃亡をした時のことを思い出し、女装をしてみます。

「会いたい・・・」

泣いていると後ろからテツオが現れます。

テツオは義母の命日のため帰ってきたのです。

天野は会社を東京に移すことを話し、去年ヤゴベエが東京で見た山科を捜したいと話します。

人違いかも知れないけど、生きていれば会いたいと。

「君が女の子だったらよかったのにな。」

テツオは天野にキスをします。

翌年、日本一高い塔が完成しました。

新しい時代が来たのです。

いつかこの塔も朽ち果てて新しい塔に変えられる日も来るでしょう。

でもその時には、2人がもっと自由に生きていると信じたい。

幽麗塔 最終回 感想

前巻で脳移植をするという話になり、どういう風に収拾をつけるのかと思っていたのですが、想像よりはるかに良い終わり方でした。

死番虫も最後の力を振り絞り再登場。

読み終わってみれば丸部も死番虫も、真の悪人とは思えませんでした。

死んだと思っていた山科も生きていて嬉しかった!

ヘタレだった天野もすごくたくましく見えたし、テツオはもう言うことなしで綺麗でかっこよくて・・・。

全巻通して読んでも、とても面白いと思える漫画でした!

幽麗塔をまだ読んでいない人は、オススメなので是非無料で読んでみて下さいね!

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