シックスハーフ2巻

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前回までは・・・

自分に関するヒドイ噂の情報源は友達だと思っていたが、チカだと分かり大ショックの詩織。
自棄になった詩織ですが、明夫の「しーちゃんが大好き」の一言で気持ちが救われます。

しかし、突然、明夫に「嫌いだ」と言われる映像が浮かび!?

記憶なのか想像なのかわからない詩織は戸惑ってしまい・・・。

2巻|あらすじ

思い悩む詩織の前に、明夫と幼馴染だという瑞希が現れて!?

ネタバレ|記憶

明夫をなんとか部屋まで引きずって布団をかけて、一息ついて、ぼーっとしていたら朝になっていました。

「僕はしーちゃんが嫌いだ。」

一瞬頭に浮かんだアレが記憶の一部なのか、ただ想像が頭をよぎっただけなのか、いくら考えても分かりませんでした。

知りたいような、怖いような。

だけどどう考えてもあーちゃんがあんなに冷たい目をするわけがないのです。

ネタバレ|開の決意

学校に行くとチカがすごい形相で怒っていました。

「あんた開くんにバラしたでしょ!信じらんないまじ最低!!」

殴り合いの喧嘩の後、チカは泣き出します。

「お願い開くん取らないで。開くんがいなくなったらあたしっあたしっ。」

開ともチカとも面倒くさいことにもう関わりたくない詩織。

しかし神妙な雰囲気で開に呼び出され話を聞くことに。

開は散々悩んだ結果、未だに詩織先輩のことが忘れられませんでした。

今の詩織の中に、詩織先輩は生きていると考えた開は、詩織を守ることに。

「つまり、友達になってやるってゆーことだ!!」

結局、断りきれず学校では開と共に過ごすことになってしまいます。

ネタバレ|瑞希との関係

ある日、詩織の前に明夫の幼なじみ・瑞希が現れます。

この時、詩織は明夫の単純な片思いだと思っていました。

初恋の瑞希を忘れられない明夫と、多分明夫を幼なじみとしか思っていない瑞希。

しかし二人はそんな単純な関係ではありませんでした。

そして詩織と瑞希の間には溝がありました。

詩織は、父が死んだ時、最後に父に会えなかったのは瑞希のせいだと掴みかかり泣き叫んだのです。

「あんたのせいだっ!あたしが最後にパパに会えなかったのはアンタのせいだ!本当はコイツ(明夫)が狙いだったくせに家族面して居座りやがって。テメーが死ねよクソ女!」

実際、瑞希も詩織の言う通りだと思っていました。

おじさんの病院に通ったのも全部明夫と一緒にいたかったから。

詩織に言われたことがあまりにも図星すぎて申し訳なくて瑞希は「声優になる」と嘘をつき東京へ逃げたのです。

明夫もあの時の詩織の泣き叫ぶ顔が忘れられませんでした。

でももし瑞希がいなければ明夫は父の死を耐えられなかったでしょう。

「しーちゃんのことは瑞希ちゃんのせいじゃない。全部きちんとしーちゃんと向き合う余裕がなかった僕が悪い。」

明夫と瑞希が付き合うことになったと報告を受けた詩織は複雑な感情でした。

詩織は明夫のことを異性として好きになってしまっていたのです。

だけど詩織は明夫の妹でないと生きていく場所を失うことになります。

今のうちに引き返さないとと思う詩織ですが!?

3巻へ続く

2巻の感想とレビュー

記憶をなくす前の出来事が小出しに出始めていますが、一体あの家族に何があったのか気になって仕方ありません!

そしてあーちゃんへの想いを自覚してしまった詩織が今後どうなるのか。

ご都合主義のストーリーじゃなく、主人公がちゃんと苦労しているところがリアルで良いです。

妹が詩織じゃなくて瑞希に懐いているのが見ていて辛かった。

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