にがくてあまい12巻

にがくてあまい12巻(最終回)の結末ネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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父・豊が倒れ、人生の岐路の立たされるマキ。
一方で渚はある重大な決意を固めていて・・・!?

最終回、相容れない2人の関係にもついに変化が・・・!

12巻|ネタバレ

渚の務める学校がS女と合併するという話が持ち上がります。

S女はスポーツの他、芸術にも力を入れており、美術教師の数もかなり多い。

オレがいなくてもまず困らない。

渚はこのタイミングで教師を辞めることを決意。

一方、マキは父から渚と間違ってかかってきた電話で、父の胸の内を知ってしまいます。

それはマキにハルバルを継いでほしいということでした。

偶然とはいえ父の真意を聞き悩むマキ。

あたしがハルバルを継ぐ?
あたしが?この仕事を捨てて?
今のあたしの全てを捨てて?

ラブリーCのイベントも大成功に終わり、これからという時に。

一方、馬場園はマキと渚の関係を気にかけていました。

「江田さんの気持ちわかってるのに、いつまで江田さんを傷つけるつもりなんですか。先輩だって江田さんのこと・・・。」

馬場園にそう言われた渚は、酔っ払っていたこともあり馬場園を押し倒しキスをしてしまいます。

「オレはあいつが望むようなことは何一つしてやれない!一緒にいたいけどこればっかりはどうしようもないんだ!」

ゲイであることをカミングアウトしたつもりだった渚ですが、馬場園は渚のことを”勃起不全”だと勘違いしています。

そんな中、マキの父がクモ膜下出血で倒れてしまいます。

マキは今日大事なコンペ。

報告するかどうか迷った渚ですが、万が一のことを考えマキに連絡します。

動揺するマキですが、気をしっかりもたせコンペに挑みます。

仕事を終わらせ急いで病院へ向かうマキ。

父は集中治療室に入っており、明日手術だそう。

「お父さんが倒れたのあたしのせいかも・・・。」

父からのメールをうざがったり、無視したり、話をちゃんと聞かなかったり。

ハルバル継いでほしいという気持ちも無碍にして、いつも自分のことばかりだと自分を責めるマキ。

「あたしのせいだよ!どうしよう!お父さんこのまま死んじゃったら。」

泣き叫ぶマキを渚は「おまえのせいじゃない」と抱きしめ落ち着かせます。

その夜は、一緒の布団で眠りにつく2人。

その後、父の意識は戻り、手術も無事終わって、経過は順調。

渚は学校をやめ、その足で母のいる施設へ。

「母さん、オレ少し遠い所へ行くことにした。」

謝る渚に母は、「あなたはあなたの人生を思うように生きなさい」と背中を押してくれました。

渚とマキは父の退院祝いをしに、実家へ帰ります。

父はマキがハルバルの野菜で作ったポパイケーキを食べながらしみじみ。

「やっぱりウチの野菜は最高だ。力が湧いてくるよ。絶やしちゃだめだ絶対。みんなしばらくは迷惑かけると思うが、オレはまだまだ頑張るからこれからもどうか宜しく頼む。」

渚はずっと考えていたことを口にします。

「お父さん、お母さん、お願いがあります。僕をここで働かせてください。」

少しでもハルバルのために役に立ちたい。
守りたい、絶やしたくない。

心からそう思っていました。

深く頭を下げる渚を見て驚きつつも手放しで喜ぶ父。

ハルバルで働くということは、将来的に渚が継ぐということ。

だけど渚はマキと夫婦にはなれません。

渚はそういうマキの気持ちをわかっててこうすることを選びました。

マキが仕事を捨てて帰ってくることはできないということも。

「最低な男だろ?動機はどうであれ結局何もかも断ち切れず、最終的にはお父さんもお母さんも裏切ってる。」

どんなに悩んで考えても結局どこにも答えは見つからなかったのです。

しかしハルバルを守りたいのは渚の本心でした。

「オレは仕事を頑張るお前が好きだ。そんなおまえにオレはどんだけ救われてきたか。最後まで身勝手でごめんな。」

渚の気持ちを聞いたマキは、決意します。

ハルバルを継がない以上、縁を切る覚悟で気が済むまで仕事をすること。

常に第一線に居続けていいものを作ること。

それがマキの両親と渚に対する誠意でした。

「それにわかってるから。渚が仕事を捨てられないあたしを守ってくれたこと。それはどこにも答えがない中にあった、たった一つの渚の願いだよね。だから見ててね。ここからあたしの足許照らしていてね。」

渚がいなくなって8か月。

時々渚のことを思い出しながらマキはバリバリ仕事を頑張っていました。

ある日、つい長屋の方に帰ってきてしまいます。

未練がましく長屋の方を覗くと、部屋の灯が付いていました。

中からは渚たちの声が!

「渚ぁ・・・一体これはどーゆーことよ・・・!」

最近、ハルバルに以前いた兄弟のスタッフが戻ってきて手伝ってくれているそう。

その上、校長自ら非常勤でいいから戻ってきて欲しいと頼まれ、週のうち3日学校、3日ハルバルの二足のわらじになったのです。

断るつもりだった渚ですが、母からはマキのことが心配だからと一緒にいて欲しいと頼まれ、父もなぜか大賛成。

実は母はあの夜、2人が一緒に寝ている形跡を見て勘付いたのです。

ゆるく長い目で見れば2人がまんざらでもなくなるかもしれないと。

3年後。

渚はハルバルで泥だらけになりながら働いています。

もう帰らないと言ったわりに、マキは4、5ヶ月のペースで帰ってきています。

「さびしんぼうめ」とからかう渚ですが、マキは別に寂しくはありませんでした。

「寂しくなんかないよ。渚がここで待っててくれるから。」

「あたり前だろ?マキはオレの家族なんだから。」

完結

感想

2人の難しい関係をどのようにハッピーエンドに持っていくのか注目していました。

安易なハッピーエンドではなく、もっと大きな愛の形ができた感じ。

夫婦ではなく家族となった2人。

恋愛ではなく、友情でもなく、お互いなくてはならない家族としての関係、渚の言うところのまさに「奇跡」だと思いました。

私としてはとても納得のいく良い終わり方で大満足です♪

番外編(13巻)もあるようなので、気になる人はぜひそちらも読んでみて下さいね(*^▽^*)

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