クイーンズ・クオリティ7巻

クイーンズ・クオリティ7巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています!

※無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪

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旧白虎の”聖地”で修行をすることになった文、玖太郎、アタルの3人。
しかしはぐれた玖太郎は、自分にそっくりな何者かと戦うことに。

一刻も早く玖太郎を捜そうとする文たちの前に、不思議な猫が現れて・・・?

7巻では、玖太郎の両親についての秘密が明かされていますよ!

偽物の玖太郎

突然現れた猫のおかげで玖太郎の危機を知る文。

「大丈夫、わたしはとってもとってもあなたの味方ニュ。」

猫の正体はさておき、とにかく猫を信じて連れて行ってもらうことに。

その猫は、あったかくて、ふわふわで、文はどこかで感じたことのあるような気がしていました。

その頃、玖太郎は自分の姿とそっくりな強大な敵と戦っていました。

玖太郎の「本心」と名乗る敵は、玖太郎の痛い所をつき罵ります。

罵倒され続けボロボロの玖太郎。

今にもやられてしまいそうな時、ふみと猫がかけつけます。

「ご無事ですか・・・ってアレ!?久太郎さま2人いる?どういうことです?」

2人の玖太郎に文が戸惑っていると、偽物が文に近づき騙そうとします。

そして偽物を見下し文にとどめを刺すよう命令するのですが、文は騙されませんでした。

本物を見抜き、偽物を棒タワシでどつきます。

「玖太郎さまは悪意だろうとムシだろうと侮蔑したり、見下してあざ笑ったりしたことはないんですよ。」

文は偽物に立ち向かうのですが、なんせ相手は玖太郎をここまで追い詰めた敵。

文だけの力で倒せるか微妙なところ。

すると猫がその者に向かって喋り始めます。

「愚か者。目を覚ませ。”玖太郎”とは誰の名か。誰を食おうとしていたか。目の前の者らをよく見てみよ。」

するとその者は苦しみもがき始めます。

「時が来たのだ。正気を振り絞り己を取り戻せ!務を果たせ”蝙蝠”!」

蝙蝠(こうもり)は「すまな・・・ころして・・・きゅうたろ」と言いながら逃げていきました。

猫の言葉に一瞬正気が見えたものの呪いは深く、おそらくまた襲ってくるでしょう。

ひとまず傷ついている玖太郎を休ませることに。

玖太郎は蝙蝠に本当のことを見抜かれ、心を折られていました。

「俺が笑えるほど弱いって。うすうす自覚はしてた。死んだ父さん母さんも俺にがっかりしてるって。確かにそうかもな。」

落ち込む玖太郎ですが、まずは休憩して回復することが先決です。

猫に誘導され文の膝枕で眠る玖太郎。

玖太郎が眠った後、猫は文に言います。

「お嬢さん、好きなニュね。このひとを。」

動揺する文ですが、猫にはなんでもお見通しなのです。

猫は自らの正体を教えませんが、2人の味方なのは間違いありません。

玖太郎の悪癖

玖太郎が目覚めると猫は、蝙蝠がなぜ玖太郎の姿を真似て、玖太郎が”真実”と思うほど、玖太郎の急所をついたのかを教えてくれました。

実のところ、蝙蝠は何も考えていません。

玖太郎の心の中の恐怖や、嫌悪、絶望の想像、そして自分を責め立てる鏡のように自動的に映し出したにすぎません。

蝙蝠は自我もとっくに飲まれたただの悪意増殖システムになっているのです。

そして何故、蝙蝠が一番最初に玖太郎に近づいたのか。

それは、彼が玖太郎とよく似た者だから。

彼もまた己を責めて責め続け、みずからを破壊し、大切なものを全て忘れて苦しみを増やすだけの怪物になってしまいました。

「蝙蝠もまたあなたのように、まじめで努力家で、ただ自分の弱さが許せないだけの優しい男でしたよ。」

唯一の弱さを狙われ”蛇”に呪いを打ち込まれ、全ての運命がくるっていったのです。

玖太郎の自分に厳しいつもりで今の自分を蔑ろにする癖は、心の成長を阻み、希望を餓死させる想像以上の悪癖なのです。

「実は今、蝙蝠が別の場所にいるお二人の仲間を襲っていますニュ。」

しかし今の玖太郎では戦えません。

猫は「先に向かって時間を稼いでおきますので、よく回復し心を整えてからおいでください」とアタルたちの元へ行ってしまいました。

文は玖太郎を回復させるため上着を脱がします。

「傷に私の意識を注ぎいれます。玖太郎さまに教わった治し方です!」

恥ずかしがって抵抗する玖太郎を説得し、文は玖太郎の傷を治していきます。

「久太郎さま、忘れないで。あなたは強くて特別な方です。私を女王にできるのはあなただけなの。」

蝙蝠の正体

アタルとサララは蝙蝠に奮闘していました。

しかし2人では攻撃を避けるので精いっぱい。

するとタカヤが本気を出し蝙蝠に攻撃を始めます。

「久々じゃねぇか。会いたかったぜ蝙蝠。いや、弥太郎。」

蝙蝠の正体は、「堀北弥太郎」。
つまり玖太郎の父親だったのです!

その頃、文のおかげですっかり調子が良くなった玖太郎。

箒は復元しましたが、手裏剣はでません。

代わりに黄金色に輝く球体が。

文も玖太郎もなんとなく蝙蝠の正体を察していました。

その上で覚悟し、蝙蝠たちが戦っている場所へ。

悪意の毒にやられたタカヤたちを助けることができた玖太郎。

罪悪感や自己嫌悪の呪いをはねのけ、蝙蝠を倒します。

すると、ずっと見つからなかった蝙蝠の骸間が開き、文がその中に落ちて行ってしまいます。

玖太郎、猫、タカヤは落ちた文を追いかけます。

文は助けることができるのですが、中は悪意がうじゃうじゃ。

ただ奥に進むだけでは蝙蝠の骸間を見つける前に悪意に喰われてしまいます。

その時、金の球が話し始めます。

「鍵を斬るんだ。蝙蝠の外郭の欠片。あいつが鍵だ。」

蝙蝠は文たちを導きながら逃げていました。

彼は使命と恐れの間で葛藤しているのです。

その葛藤を凌駕する圧倒的な信念で追い詰めて仕留めることができるのは、鈍色の女王だけなのです。

力の代償

「ふみ、いいこだ。いけ。」

玖太郎に囁かれ文は精神の奥底へ。

鈍色の女王の扉を開けようとすると、白の女王に話しかけられます。

「私がお助けしましょうか?今回の件、鈍色では荷が勝ちすぎると思いますよ。」

しかし白の女王の事は信用できません。

「どうして私の鈍色の女王の邪魔をするの?」

「何故と言われましても、力が代償を伴うのは摂理です。この度あなたが受ける代償はあなたを大きく傷つけます。」

白の女王は、そうまでして誰かの”思い”を救ってやる必要性はないと考えていました。

文が力が欲しいのはぬるい善意のためではありません。

先の見えないこの瞬間を必死で生き抜くためです。

「そうして求めた未来に悲しみしか残らなくてもですか?」

その時、文の前に少女が現れます。

彼女は白の女王ではありません。

彼女は今回の文への”代償”でした。

嫌な胸騒ぎがする文。

このまま進んだら私はなにかとても大きな何かを・・・。
いや、それでも私は!

文は扉を開け鈍色の女王に。

そして蝙蝠の鍵を斬り、蝙蝠の骸間へ。

10年前の真実

骸間には玖太郎の母親、堀北灯子が待っていました。

灯子は息子の成長を喜んだあと、タカヤに10年前この屋敷で見たことを話すように言います。

言いにくそうにしていたタカヤですが、玖太郎たちに10年前の真実を教えてくれます。

「10年前の”白虎門の大病”があった、白虎の里の外れの屋敷、ここで灯子と弥太郎が死んでいた。と俺が玄武のみんなに嘘をついた。」

その日、タカヤは直前まで単独で動いていて、玄武の本隊より少し早く里に入りました。

原因の屋敷に向かうと明らかにおかしく、タカヤの力で浄化しても、まだ妙な悪意が残っていました。

嫌な気配が薄くなっている扉を開けると、そこで灯子が死んでいました。

「俺が殺した。俺を恨めタカヤ。」

タカヤの後ろには小さい少女を抱えた弥太郎が立っていました。

「もう一度言う。灯子は俺が殺した。俺を恨めだが今は追うな。それから玖太郎にかけた術は解くな。時を待たずに術が解ければ玖太郎は灯子と同じように死ぬだろう。その術を解けるのは、この娘だけだ。次の特別な女王を待て。」

そしてこのことは口止めされ、聞きたいことがあるなら白虎の聖地で殺しに来いと言い去って行ったのでした。

灯子と弥太郎が死んだのは嘘。

真実は、灯子だけが死に、弥太郎は消えた。

その時、弥太郎が抱えて去った娘が、文だったのです。

つまり全てをなくした文を連れ歩き、生き方を教えた”先生”は弥太郎だったのです。

8巻へ続く

感想

今巻ではついに10年前の「白虎の大病」の一端が明かされ始めました!

タカヤさんが玖太郎に頑なに「心を明かすな」と言っていた理由も納得。

全ては玖太郎のためだったのですね。

でもまだその真相は次巻に持ち越しです。

伏線の張り方が巧妙でもう一度最初から全部読み返してしまいました。

とにかく面白い展開になっています。

そして読者が楽しみにしていたであろう、帯の「クイクオ市場最高ラブ展開」!

文が玖太郎を押し倒す(傷を治すためだけど)展開にドッキドキ!

唇の傷を治すとこなんてもうキスじゃんね(*´Д`)ハァハァ

次巻の発売が楽しみです!

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