虹、甘えてよ。4巻

虹、甘えてよ。4巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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虹への想いを募らせ強引な行動にでては虹に嫌われてしまう岳。
嫉妬心から岳を傷付けてしまう日和。

以前とは明らかに違う感情を岳に抱き始める虹。

さらに前回、桐生先生にゲイだと言い当てられ日和はファーストキスを奪われてしまい・・・!?

ではここから4巻のネタバレです!

12話|地図のない初恋

(桐生先生の夢から始まります)

努力家の凡人どもが巣食い、天才を排除する。

桐生が東大生だった頃、彼は手紙を隠されたことがありました。
それは妬みや嫉妬からです。

手紙を隠されるなんて東大じゃ日常茶飯事だと周りは言うのですが、桐生はそれが納得できませんでした。

上手く対処できないと周りからは「結局バカ」だと見下されます。

そして高校教師になった桐生。

東大生にとって高校教師は自慢できる職業ではありません。

桐生は敗北を味わった東大での出来事がトラウマになっているようで、未だにそのことを夢に見るのです。

朝、うとうとしながら日和によりかかり登校する岳。

後ろから虹が「自転車どうしたの?」と声をかけてきました。

「なんかパンクした」とごまかす岳ですが、実は虹を送っていくために邪魔だから置いてきたのです。

虹の夏服姿を見て、思わず「エロい」と言いそうになるのを飲み込む岳。

校舎入り口の前では桐生が立っていました。

日和はキスをされたことを思いだし大きなため息をつきます。

そしてなにも言わず目の前をスルー。

通り過ぎた後、桐生にうなじ辺りを触られ敏感に反応してしまいます。

「ああ、失礼。敏感ですね。」

そう言って桐生は襟元についていた糸くずを取りながら、うなじを指でなぞります。

「教材を持って行ってほしいんです。数学準備室へ来ていただけますか?」

言われた通り数学準備室へと行く日和。

「安藤岳は相変わらず鈍いんですね。いつか君の気持ちに気づいたとき、彼はどう思うかな?」

岳に興味を持つ桐生にイラっとする日和。

そんな日和の姿を見て桐生は机に押し倒し無理矢理キスをします。

その頃、岳と虹は一緒にいました。

もうすぐ柔道の予選会。

岳は虹に「一応エントリー残してるんだけど」と言うのですが、もう虹は柔道する気はない様子。

「俺・・・お前の柔道着姿好きだったから。ポニーテールとかも。」

照れながらそう言ってくる岳にドキドキが止まらない虹。

13話|恋と風邪はいつも突然

体育の時間。

虹は岳に言われた言葉を思い出しドキドキしながら髪を結びます。

男子はバスケをやっていて、岳を応援する美波にイラっとする虹。

すると虹の隣に日和が座ります。

隣同士に座る虹と日和を見た岳は、動揺してシュートを外してしまいます。

「あいつ、さっきなんでシュート外したかわかる?」

日和の質問に顔を赤くし俯く虹。

「虹、ポニーテール似合っててムカつく。」

「嫉妬くらいしてもいいだろ。お前ら・・・両想いなんだろ。」

日和は岳と虹が両想いだと気づいていたのです。

日和の言葉に「そんなことないよ」と否定する虹。

「言っていいの?それ。どんなに見え透いてても俺信じるけど。」

「嘘だったら無限に恨むけど。」

岳への想いが加速しどんどん好きになっていた虹は、自分のその感情が怖いと感じていました。「

体育が終わり、虹が遅れて教室に着替えに入ると、虹の肌着が黒板に晒されていました。

虹を妬む女子たちが嫌がらせでわざと男子に見える場所に置き、男子が面白がって悪ふざけでしたことでした。

それを見た虹はショックで膝から崩れ落ちます。

その様子に気づいた岳はブチギレ「書いた奴出てこい!」と怒鳴ります。

するとある女子が「さっさと着替えに戻らなかった方が悪くない?」とつぶやきます。

虹にも問題があると主張する女子たち。

ポニーテールにしてうなじを見せたり、足組んだらスカートからレースが見えたり、正直誘っているようにしか見えないと。

女子の意見にさらに岳は声を荒げて怒ります。

「ふざけんな!痴漢やおかしなことする奴らのために、なんでこっちの行動を制限されなきゃいけないんだよ!」

「なんで虹が責められなきゃなんねーんだよ!」

さらに論点はずれ虹が二股をかけているという話に。

岳は二股疑惑を否定し、皆の前で自分の気持ちを打ち明けます。

「二股じゃねぇよ!俺が虹に片想いしてんだよ。俺が一方的に好きなんだよ!」

もう虹も岳への気持ちをごまかすことはできませんでした。

(もうダメだ。好き)

14話|恋と恐怖

(日和の回想から始まります)

岳を好きになったのは中学の柔道の試合で一目惚れでした。

男子決勝で岳とあたる日和。

目が合っただけで充分でした。

開始5秒で一本をとられる日和。

下から見る岳の姿に日和はドキドキしてしまっていました。

(回想終了)

岳の公開告白は日和も聞いていました。

「騒ぎを大きくしやがって」と話しかけてくる日和に岳は驚いたように「なんでまだ話してくれんの?」と聞いてきます。

虹に告白したということは日和を裏切ったということ。

日和はなんて答えたらいいのか分からず言葉が出ませんでした。

「日和、俺のこと許すな。」

一方、自分の気持ちを認めざるを得なくなってしまった虹。

(気づきたくなかった、認めたくなかった)
(だって認めてしまったから気持ちが隠せなくなる)

教室に戻る途中、岳と鉢合わせた虹は、赤い顔を隠すために目をそらします。

だけど岳には虹が怒っているように見えてしまいます。

「ごめん。そりゃ怒るよな。皆の前で虹が好きとか。勝手に口走って虹に迷惑かけて。」

虹は黙ったまま本音を話すことができませんでした。

(こんなこととても言えない)
(岳にドキドキするのが嫌なんて)
(ドキドキしすぎてこわいなんて)

日和は今の状況をどうしたらいいのか分からず、桐生に相談します。

桐生は「僕に虹を排除してくれとお願いすればいい」と言うのですが、そんなこと日和にはできませんでした。

日和にとって虹も大切な友達だからです。

「友達なんて幻想ですよ。むしろ呪いだ。全ての他人は自分の為に存在してるんですよ。」

桐生が信じるのは、愛や友情などではなく”実験結果”のみです。

吊り橋効果や、ストックホルム症候群のように、恐怖と安心を繰り返し与えると人は恋に落ちたと勘違いをします。

「予告します。近い将来君は僕を好きになる。それが嫌なら恐怖を与える側に回るんだ。」

放課後、教室で1人寝ている岳に日和はキスをします。

15話|恋の意志愛の哲学

心の中で何度も起きろ起きろと願う日和。

しかし起きる気配のない岳を見てホッとしている自分もいました。

(ホッとするくらいならしなきゃよかった)
(気付かれなくてよかった)

部室へ行き柔道着に着替えていると、後から岳が入ってきます。

「爆睡してた」という岳ですが、その顔は真っ赤で嘘がバレバレです。

「・・・お前、起きてたな?」

岳の顔はさらに赤くなりかなり動揺しています。

「えぇ?そういうこと聞く?え、や。聞いていいんなら聞くけど。あれなんなの??」

日和は岳の反応に「はは」と笑い、自分がゲイであることを打ち明けます。

「お前のことが好きなんだ。気持ち悪いだろ?」

ずっと苦しくて誰かにぶちまけたくて逃げ込みたかった日和。

「虹なら好きになれるかもって思った。おまえの好きな女だから。」

「ずっとずっと虹になりたいと思ってたから。」

その日、部活が終わっても日和は1人残っていました。

すると桐生が迎えにやってきます。

「振られたんですね?でも告白して良かったでしょう?」

「ちゃんと振ってくれたでしょう?安藤岳は。」

桐生は日和を優しく慰めます。

日和の涙をぬぐい「だからもういいんですよ?僕の事好きになって」と言って・・・!?

5巻へ続く

感想

虹の下着がイタズラされていた時の岳の行動にキュンとしました。

岳は力のある元ヤンなのに、ちゃんと弱い立場の人の気持ちに寄り添えるところが凄いです。

そして桐生先生の「人生終了~」はある意味爽快感がありました。

いじめは立派な犯罪行為だということは、作者が強調して言いたかったことなのかもしれませんね。

サイコパスなイメージがあった桐生先生ですが、なにやら違う方向へ向かっている気がします。

何を考えているのかまだまだ謎なので、続きが気になります(>_<)

日和は思ったより岳にゲイだとバラすのが早かったけど、ちゃんと気持ちを伝えられてよかったな。

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