私たちはどうかしている7巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
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今巻では次々と事件の真相が明かされていき、第1部クライマックスにはふさわしい内容で、見応え合って面白かったですよ♪
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幾多の困難を乗り越えて気持ちが通じ合うようになった椿と七桜。
前回、七桜は妊娠したことを椿に告げ、2人の愛に掛けようとしました。
しかし、最愛の母は15年前に殺害された椿の父・光月庵の若旦那と恋仲で、しかも自分の本当の父と知ってしまいます。
子供のことも、自分の正体も明かせないと思った七桜は、椿の前から姿を消そうとするのですが・・・?
31話|来訪
(椿とは結婚できない)
椿の前から消える覚悟の七桜。
しかしここを出てもすぐに仕事が見つかるとは思えないし、頼れるような人もいません。
その時、七桜はふと多喜川のことを思いだします。
一方で、椿は七桜に疑念を抱き始めていました。
七桜の御菓子を食べた時の大旦那の表情が、以前さくらが作った御菓子を食べた時の表情と同じだったからです。
(調べればはっきりすることかもしれない)
(ほんとうに七桜が・・・)
そんな中、椿に会いに元婚約者・栞がやってきます。
栞と会うのは椿が結婚式を台無しにしたあの時以来です。
(どうしたんだ急に・・・)
(俺の顔も見たくないだろうに・・・)
椿は深く頭を下げあの時に謝罪をします。
栞は椿のことを憎んでなどいませんでした。
それより光月庵の御菓子が食べられなくなったことが辛く以前のようにまた御菓子を買いに来たいと言うのです。
栞が来たのは、七桜に対するある噂を聞いたからでした。
「花岡七桜の母親は人殺しです。」
「椿さんが結婚される方とは別人かも知れません。でもやっぱり心配になって私・・・。」
栞はまだ椿のことを想っていました。
椿は疑念が深まるも七桜と約束した言葉を信じようとします。
一方、七桜は多喜川の屋敷にいました。
「多喜川さんの知り合いでどこか誰にも知られず私を雇ってくれるところはないでしょうか。できれば住み込みで。」
理由は話さずとにかく頭を下げお願いをする七桜。
多喜川はなにも聞かず紹介をすると言ってくれるのですが、「出るなら早い方がいい、戻る必要はない」と言い七桜を家に帰してくれません。
今すぐだと言われ迷ってしまう七桜。
そんな七桜を見て、多喜川は自分の後悔を話してくれました。
「父が毎月きみのお母さんの御菓子を買ってきていたことは話したよね。15年前の冬の終わり、その月父は忙しくて店に行けなかったんだ。でも来年はこなかった。」
もっと店に行き七桜の母のことを知れば良かったと今でも後悔しているのです。
そうすればもしかしたら今も七桜の母の御菓子を食べられたかもしれません。
「今、あの家を出てきみは後悔しない?」
七桜は自分の目的を思い出します。
まだ15年前にあったことの真相を明らかにしていません。
(椿が見たのはママが旦那さまの部屋にいたっていうことだけ)
(私が見つけた手紙では2人は昔から愛し合ってる感じだった)
(それなのにどうして2人は一緒になれなかったの?)
そんなことを考えながら七桜が家に戻ると、庭に栞がいました。
死んでしまった蛍を見ながら栞は言います。
「蛍が光を放つのは求愛行動の為なんですよ。自分がここにいることを知らせるんです。命がけで。」
「そんなふうになれたら好きな人を手に入れられるんでしょうか。」
32話|封印された扉
栞は七桜の留守中に訪ねてきたきたことを謝ります。
「私結婚するんです。先日お見合いした方と。優しくて誠実な方で私を大事に思ってくれる方なんです。」
そして栞は、3日後に行われる光月庵の茶会に行く許しを七桜に求めてきました。
「毎年楽しみにしている茶会なんです。結婚したら金沢を離れるので今年が最後で・・・。」
七桜のダメなんて言う権利はありませんでした。
「私はかまいませんので、良ければ来て下さい。」
とても嬉しそうな表情を見せて喜ぶ栞。
可愛らしい栞を見て(あの人こそ桜の花みたいな人)だと七桜は思います。
そんな人を傷つけて七桜は光月庵に入り込んだのです。
七桜は後悔しないために、当時の事件の真相を探ることに。
事件が起こったのは光月庵の母屋。
旦那さまの部屋。
七桜は事件の日の朝のことを思い出すため、その部屋の方へと歩き出します。
(私があの時見たのは、本当に椿と旦那さまだけだった?)
(あの時の記憶はあいまいで、もしなにか忘れてるとしたら・・・)
しかし部屋は大旦那によって固く閉ざされていました。
ただ唯一、茶会の日だけは開けれていると山口から聞きます。
一年に一度、茶会が終わった後、大旦那はその部屋で一杯だけお茶を飲むのです。
亡くなった息子と語らうように・・・。
それを知った七桜は、茶会の日を狙いどさくさに紛れて部屋に入ろうと決めます。
七桜は自分に向けられる椿の笑顔に罪悪感を感じ辛い思いをしていました。
(栞さんならずっと椿のそばにいられたのに・・・)
そんな七桜に、まるで印をつけるようなキスをする椿。
掛け軸の前で2人は熱いキスを交わします。
(少しでもそばにいたい)
(1分でも1秒でも長く)
(きっとこれも罪になる)
33話|夕ざりの茶事
女将は店の跡取りの件で焦っていました。
女将の知らないところで、大旦那はすでに遺言書を作成していたのです。
第1条:遺言者の有するすべての財産を遺言者の孫・高月椿に相続させる。
ただし、高月家の血を引く孫が現れた場合は、その孫が全ての財産を相続する。
という内容でした。
それを知った女将はなんとしても遺言書を奪おうと考えます。
茶会当日。
今日は旦那さまの部屋の鍵が開く唯一の日。
七桜は絶対に逃さないように神経をはりつめます。
茶会で栞と椿を見たお客さんはコソコソと七桜の悪口を言っています。
すると大旦那が七桜を庇ってくれるような発言をしました。
(かばってくれた?でもどうして?)
(私の正体に気付いたからではないよね・・・?)
主菓子を出し終わると、中立ちとなり後座の準備に入ります。
その間に女将は遺言書を奪うため大旦那の部屋へ。
しかし大旦那に見つかってしまいます。
「あいかわらず油断ならない女だ。」
「こんな夜だったな、私が初めてお前に疑惑を抱いたのも・・・。」
茶会に出かけ帰りが遅くなった大旦那は、庭で女将の不倫現場を目撃してしまったのです。
「なぁ、椿は似ているんだろう。その男に。」
加賀御三家・鳳家の娘で蝶のように美しく聡明で、光月庵の顔になったらいい女将になると思い、25年前大旦那が見初め家に迎えました。
「でも実際は蝶じゃなかった。この店を飲み込む邪の蛇だ!」
しかし女将をそうさせたのは誰でしょう。
あの時、女将は希望に満ち溢れていて、樹に愛されて幸せな毎日を送るのだと、一生この人のために献身的に尽くそうと心に誓っていました。
なのに樹は一度も愛してくれず、触れる事すらなかったのです。
たったの一度も。
ようやく椿が樹の子ではないと認めた女将。
2人揉み合った末、大旦那は机の角で頭をぶつけ倒れてしまいます。
女将は倒れている大旦那の部屋に火をつけ、その場から逃げ出します。
一方、茶室に大旦那がいないことに気づいた七桜は、急いで例の部屋に急ぎます。
部屋の扉は開いていたのですが、中にいたのは女将でした。
その時、七桜は思い出します。
事件現場に女将がいたことを。
34話|さくら
「この店は椿、おまえが立派に継ぐんだ。約束だぞ。」
幼少期、父に言われた言葉を椿はずっと大事にしていました。
(そうすれば心無い噂もなくなる?)
(お父さまもいつも笑いかけてくれる?)
ずっとそう信じていました。
しかし父と七桜の母が恋仲だと知り、2人の衝撃的な会話を聞いてしまったのです。
なぜか茶会の準備中にその時のことを思い出す椿。
そして茶室に誰もいないことに気づいた椿は変に思い、七桜と女将のいる部屋へ。
七桜と女将はまさにもめ合っている最中でした。
ついに、女将が旦那さまを殺した新犯人だと知った七桜。
七桜は自分の正体を打ち明けます。
「私が訴えます!あなたを見たって。私はさくらです。その職人の大倉百合子の娘です。」
女将は大声で笑いだします。
正体を白状した七桜の後ろには椿の姿が。
父が百合子に言っていた言葉は
「さくらにはこんな店の呪いに縛られずに、自由に御菓子を作って欲しい」
という言葉でした。
35話|幸せの行方
ついに椿に「さくら」だとバレてしまった七桜。
その時、女将がつけた火は燃え広がり、客人たちが騒ぎ始めます。
女将が部屋を出ていき、椿と七桜は2人きりに。
「いま”さくら”だって言ったのか。おまえが。嘘・・・だよな・・・。」
もうこれ以上はごまかせないと思った七桜は、すべてを打ち明けます。
「掛け軸の前で言ったことも嘘だったのか・・・。」
「全部・・・全部・・・。」
椿は険しい顔をしながら七桜にキスをします。
「お前はずっと感じてなかったんだな。」
椿はあの時と同じ怖い目で七桜を見つめます。
その時、山口さんが火事を知らせにやってきます。
大旦那だけがどこにも見当たらないと報告を受けた椿は、大旦那の部屋へと急ぎます。
「おまえはここから出るな。大旦那を見つけたら戻ってくる。なにか言いたいことがあるならその時聞く。」
椿が試しているのだと気づく七桜。
ここから逃げるのも自由。
でもその時は二度と会わないと。
椿が駆けつけた時、母屋はすでに火の海でした。
かすかに聞こえる大旦那の助けを呼ぶ声をたよりに奥へと進む椿。
七桜は椿が来るのを部屋でずっと待っていました。
(椿はきっと許してくれない)
(でもキスされるたび椿の愛を感じてた。椿のことが好きだった。)
(それだけは伝えなきゃ、失う前に・・・)
一方、椿は煙で喉が焼け、息ができず倒れてしまいます。
考えていたのは七桜のことでした。
(七桜、俺は七桜を手放せるのか?)
(俺が見つけた初めての幸せだったんだ)
意識を失い危険な状態だった椿を助けたのは栞でした。
36話|鎮火
七桜は急にお腹が痛み出し倒れてしまいます。
近くにいた城島が七桜を運び出します。
2日後。
七桜は病院のベッドの上にいました。
あれから屋敷の火は1時間ほどで鎮火され、光月庵は焼けずにすみました。
火事で亡くなった人は誰もいません。
しかし七桜のお腹の中の子供は・・・。
(天罰が下ったんだ)
(私はこれからどうしたらいいんだろう)
無力な自分を悔やみ涙を流す七桜。
(ママごめんね。)
(あの人のせいでママが犯人にさせられたって分かったのに、これ以上なにもできない)
泣いている七桜の元に一人の少女が来て鹿の子を分けてくれます。
さっき食べたご飯は全然味がしなかったのに、なぜか御菓子は甘いと感じることが出来るのです。
そんな七桜に多喜川は「これからどうしたい?」と問います。
七桜が本当にしたいことは一つでした。
「私は御菓子を作りたい」
七桜は事件のことは全部忘れることを決意します。
(あるのはただ御菓子が好きって気持ちだけ)
(全部忘れよう)
(大丈夫、忘れられる)
3年後。
七桜は「花がすみ」という名の和菓子屋で働いていました。
「今の光月庵には消えてもらうから。」
七桜の言葉がさす意味とは・・・?
8巻へ続く
感想
ついに事件の真相が明らかになりました。
女将は本当怖い人だけど、最初から毒があったわけじゃないんだなぁ。
今までの言葉の意味も色々と納得しました。
椿と七桜に関しては切ないの一言。
最後に新キャラ?登場で次巻からいよいよ新章スタートです。
今から発売が楽しみですね(*^▽^*)