駆け足あらすじ
新入生とともに全国大会へと進んだ千早たち瑞沢かるた部は快進撃をみせ順当に準決勝へとコマを進める。
しかしそこに現れたのはクイーン候補の逢坂恵夢が率いる強豪、明石第一女子だった。
彼女らの猛攻に苦戦を強いられるも仲間を信じ必死に立ち向かう。
会場中が注目する接戦に勝利し、決勝に進むのは!?
ちはやふる|13巻あらすじ
69話~
「机君抜きのメンバーで良いと思う」
肉まんは一緒に頑張ってきたメンバーだからこそ自らレギュラーを譲った机君を許せなかったのだ。
この空気にオーダーを悩む太一、それを救ったのは千早だった。
少し考えた後メンバーは予選と同じ机君を外したメンバーで挑むことに
しかしそれは千早なりの机君を思っての行動だった。
昔、原田先生に自分の試合前はあまり真剣に試合を見ないようにしろと言われたことがあった。
「一つの試合を真剣に見ることは一つの試合をするより疲れる」
その事を知っていた千早は試合をしている自分たちよりもずっと他の試合を真剣に見ていた机君が一番疲れているのを知っていたのだ。
そして迎える決勝トーナメント!
一回戦の相手は京都代表の翔耀
メンバー達は机君のアドバイスがこんなにも試合を変えるのかと思いしる。
相手の弱点・クセを見事にとらえていた瑞沢かるた部は難なく勝利を収めた。
「瑞沢勝ったぞ!!」そう言って机君の元へ駆け寄ってきたのは肉まん君だった。
「次は出るよな!次は!」
今まで一緒に頑張ってきた仲間はいつまでも同じ選手でいて欲しいという気持ちからだった。
2年の5人は円陣を組み自分たちの絆を再確認するのだった。
70話~
そして迎える準決勝
相手は強敵、明石第一
ここには去年のクイーン戦で西の代表を務めた逢坂恵夢いる。
他のメンバーは瑞沢の方が格上なのでマッチングをずらせば勝つ確率は上がる。
しかし、北央が瑞沢にしたように自分たちも逃げずに戦おう!
そう決心した千早たちは真っ向勝負を挑むことにするのだった。
千早の対戦相手、逢坂恵夢はその天然キャラとは裏腹に去年よりさらに鋭さを増し千早以上の早さを見せつける。
圧倒される千早だったが、大江に声を掛けられたことでリラックス出来、徐々に集中力を増していく。
そして・・・「っす」と読手が発しようとしたであろう瞬間に「パシ!」と千早が札を弾いた。
さぁ反撃開始だ!場の空気は徐々に瑞沢ムードに変わっていくのだった。
このまま一気に流れは千早に傾くかと思われたが前西の代表としてのプライドがある逢坂は譲らない。
千早のクイーンを見据えた試合態度に逢坂も徐々に熱さを増していく。
「ここから攻めるぞ瑞沢!」
「一枚!一枚取るよー!」
両校の掛け声が飛び交い激しさを増す熱戦は会場をも巻き込んでいくのだった・・・