カカフカカ12巻(最終巻)結末のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
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本行との気持ちを再認識し長谷と別れた亜希。
本行と向き合いたい亜希は本行の気持ちを聞くのですが・・・?
12巻|ネタバレ
亜希が誰かと付き合ってたら嫌で、一人だと安心して、いなくなるのも嫌で、親しくなりたくて添い寝とかしたくて。
「それってさぁもう私のこと好きなんじゃないの⁉」
亜希はそう言いますが、本行からすると違うみたいです。
こんだけ出揃って違うと言われても亜希は納得できません。
説明してくれない本行に亜希は「もう口を聞かない」と小学生のようなことを言ってしまいます。
すると小学生レベルの子供騙し通じたようで本行は口を開きます。
「小説はあれ・・・願望入ってる。」
中学の時、いつもと違うびっくりした亜希の顔に興奮してその表情をもっと崩したくなった本行。
その時の興奮も衝動も気持ち良さも全てが強烈に頭の中に焼き付いていて、亜希に笑って欲しいと思う反面、その笑顔を自分の手でぐちゃぐちゃにしたいという願望がありました。
それをどうにか発散させようと文章に叩きつけたのが小説です。
つまり本行は”あの時の亜希”を好き勝手に使って興奮して発散して満足していた自慰行為みたいなもの。
そんな感情をずっと何年もひきずって繰り返したいました。
自分でも気持ち悪いと思うくらいなので、これが「好き=いいもの」のはずがないと思っているのです。
本行の気持ちを聞いた亜希は「本行は私のこと好きだよ、それ」と話します。
なかなか納得してくれない本行でしたが、いざ試しに「好き」と口に出してみると腑に落ちたようで満足げな笑顔を見せてくれます。
勢いで無責任なことを言ってしまった亜希でしたが、これまでとは違い満たされた感じに。
そんな中、長谷から「シェアハウスを解散したい」と話があります。
その提案に皆納得し、1カ月後には部屋を出ていくことが決まりました。
もともと出ていくつもりではあった亜希ですが、引っ越すにはお金が足りません。
悩んでいると本行から同居のお誘いがあります。
同居すれば四六時中近くにいれるし、お金も助かるし、そもそも本行が一緒にいたいと思ってくれたこと自体嬉しくていいことづくめなのですが、亜希はなぜだか即答できませんでした。
物件を見ていると偶然元カレの大輔に声を掛けられます。
大輔は大学で知り合い仲良くなって4年付き合い2年同棲した挙句、あっさり心変わりされた苦い記憶の元カレです。
大輔は当時のことを亜希に謝ります。
そして心変わりした彼女と結婚することになったと報告を受けます。
「亜希って俺のことそんな好きなワケじゃなかったよな」と言われイラっとする亜希ですが、一人になるとそうなのかもと思います。
あの頃の亜希は、将来と生活への不安をなくしたくてとりあえず結婚がしたいと思っていました。
それも”どうしても大輔と”いうわけではありません。
だけど今の亜希には明確な”欲しい物(本行)”ができていて、改めて無性に欲しいものがある久々の感覚にアガります。
だからこそ亜希は本行との同居を断ります。
付き合っているわけでもないのに同居をしてずるずるといくのが嫌なのです。
流れ流されてばかりだったこれまでを一度更地に戻して、色々改めてちゃんと仕切り直したいのです。
そんなある日、亜希は外で具合の悪そうな長谷を見かけます。
病人を放っておけず看病している時、長谷の母の話になります。
1年以内に結婚しないなら家を出ていけと言われている長谷は、また適当な女を探すと言いますが、亜希はせっかく向こうが条件付けて出ていけと言ってくれてるならこれを機に出ればいいのにと話します。
亜希は長谷に「適当な女探す」なんて言って欲しくないのです。
そんなこと微塵も考えたことがなかった長谷。
今まで大人しく従うふりをしながらも適当にあしらってなだめてうまく距離を置けているつもりでいましたが、結局全然だったと気付きます。
あかりに紹介してもらった格安物件(事故物件)の契約も決まり、着々と引っ越しの準備が進みます。
引越し当日、本行は亜希の新居で早速キスをしベッドイン。
付き合っているわけでもなく、何か約束があるわけでもなく、ただ体を重ねていて何も変わらないはずなのに、それでもそれは確かに以前とは違いました。
「寺田さん、好き。」
二人とも今までよりすごく気持ちよくて、結局そのまま朝を迎えます。
本行に「好き」と言われたことが不意打ち過ぎて現実味がない亜希。
それに「本行は私の事好きだよ」とあの時はただ勢いと振り向かせたい一心でそう言いましたが、本行が執着しているのはあくまで「中学の時の亜希」なんだと思っています。
キスをしても何度体を重ねても言葉にしてもらっても、もし結婚したとしてもそれは別に何も絶対ではありません。
すぐに壊れる可能性はいつだってあるのです。
だから今本行が楽しそうで、それが亜希も嬉しくて、その感情を大事にしたいと思います。
引っ越しして1ヶ月がたちました。
部屋での生活にも慣れ、派遣先の仕事にも慣れ、ご近所のあかりいともちょこちょこご飯を食べたり料理したり、いい感じで過ごせています。
そして2週間程前、本行が真上の部屋に越してきました。
本行ともちょこちょこご飯を食べたり(たいていあかりも一緒)何か本を貸しに来てくれたり、たまに居座って泊まって行ったり、相変わらずそんな関係が続いています。
シェアハウス解散が決まった時には、またこんなに賑やかに過ごせるとは思っていませんでした。
だからこそ亜希の頭には長谷のことがチラつきます。
「長谷さんは今もあの部屋にいるのかな、一人で」そんなことを思っていた矢先、マンション内で長谷に会います。
驚く亜希に長谷は「亜希のことを諦めない宣言」します。
長谷はあの家を出て、亜希と同じマンションに越し、新しい好きな人ができるまでは自分なりに足掻いてみることにしたのです。
本行は今日も亜希に添い寝をしてもらいながら「寺田さんに反応するなら別にそれで問題ないでしょ」と言っています。
その意味を本人がわかっているのかどうなのか。
何にしても「可」か「不可」か決めるのはいつだって他の誰でもない自分なのです。
完結
感想
どうなるんだろ~と思っていた最終回ですが、見事にすっきりまとまった終わり方でした。
それぞれが前を向いていて、こちらまで前向きになれるようなラストだったと思います。
「可」か「不可」のテーマも1巻と最後では意味に重みが増したように感じました。
シェアハウスは解散しましたが、4人の賑やかな姿が目に浮かびます♪
長谷に良い人が現れますよーに!
全巻通して面白かったのでぜひ漫画の方も読んでみてくださいね♪