漫画、監禁嬢9巻のネタバレあらすじを紹介します。
今回が最終巻でついにカコの正体が明らかになります。
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71話から79話
裕行が中三だった頃「先にイかせた方が500円な」男同士、友人のそれを咥えヌク。
はた目から見たら異常な光景ですが、当時の裕行たちはただの好奇心から発展した当たり前の日常でした。
そんなある日、いつものメンバーだけは飽きて来たな。と言ったことで、クラスでいつも一人ぼっちだった合原陽太を誘います。
今まさに裕行とカコが居る場所へ、当時の彼も連れてきたのですが、彼に理解は出来なかったようで、逃げ出します。
裕行らもイケないことをしている認識はあったので、逃げる陽太を捕まえ、半ば強引に行為を強制して仲間に入れたのでした。
「それがお前の正体じゃろ。合原陽太。目的は復讐・・・」
カコの問に答えるも、今言ったことで一つだけ納得できない点がありました。
”何故俺だけ?”
当時つるんでいたのは他にも4人います。全員が同じようなことをしているのに自分だけ恨まれる筋合いはありません。
すると、カコは本当の動機を話し始めます。
首の南京錠を外し、上着を下ろすとそこにはおびただしい数の古傷がありました。
「全てアナタのお父さんに付けられた傷です。私と弟の陽太は3年間、監禁されていました」
カコはさらに一つの動画を再生して裕行に見せます。
写されたのは生徒の藤森。彼女の前に立ったカコは手に持っていた鍵を彼女の顔に突き刺します。
血まみれになり動かなくなった彼女・・・
自分に好意を寄せてくれていた生徒が殺され、怒りに身を任せてカコを殴りつけます。
首を絞められ、意識がもうろうとしていくカコは自分の人生を走馬灯のように駆け巡ります。
優しかった父と母、弟も生まれ幸せな4人家族。
しかし彼女が中学に入ったころ、父が事故で死んでしまいます。
心を壊した母に付け込んだのが、裕行の父、岩野英世でした。
監禁生活はまさに地獄で、性処理はもちろん、面白いという理由で弟の処理もさせられ。
気分が変われば目の前で凌辱される弟を見させられる。
逃げ出そうとした時もありましたが、あっけなく捕まり、自分では無く、弟に酷い仕置きをされ、気力も徐々に奪われます。
そんなある日、弟が殺されてしまいます。
今まで抑えていた理性が吹き飛び、手に持っていた鍵で野村を何度も突き刺します。
そしてそんな彼に依存してしまった自らの母をも殺し、自分も死のうとしたその時、ふと弟の携帯が目に入ります。
何の気なしに中を開くと、裕行たちとの非常識的な行為の一部始終が写されていました。
全てを失ってしまった彼女がたった一つ、生きる理由を見つけます。
そして今、全ての目的を達成したカコ。
「ずっとアナタに殺されたかった。」
ですがその言葉が逆に裕行に理性を取り戻させます。
それが目的なら殺すわけにはいかない。
カコの怨みは分かるが、どうしても義務的にしか申し訳ないと思えない。と裕行は言います。
弟にしたことでさえ当時は仲間に入れて上げた程度の感覚だったと。
「償うよ義務としてお前の弟に」
さっきまであった殺意は完全に消え去ります。
裕行に絶望を味合わせるためにこんな舞台を用意したのにそれでは拍子抜けです。
仕方なく、カコは最後の手段に出ます。
警察に行く前い寄りたいと所がある。と自分たちが子供の時に監禁されていた小屋へ連れてきます。
中には、血まみれになった藤森が居ます。ですが意識はあるようでどこもケガをしていません。
実はカコは最初から彼女を殺す気など無く、自分を殺した裕行が藤森が生きているのを後から知る事でさらに絶望させようと考えていたのです。
「岩野さん。極限まで私の顔、感触、声、匂い。隅々まで消えない記憶に刻んでください」
そう言いながらカコは自らの手で目玉をえぐり、顔を引き裂き、自害したのでした。
絶対に無かったことになんて出来ないほど強烈に彼に焼き付ける為に・・・
最終話
事件の全てはカコのスマホに詳細に残されていました。
裕行は藤森と生きていくことを決め、新たな一歩を踏み出します。
ですがカコの残した呪縛は強烈で今なお苦しめられる毎日です。
娘とはたまに会うことが出来るのですが、娘の前でも引きつった笑顔しか出来なくなりました。
”なかったことにしないでください”
その言葉は一生彼の中で生き続けるでしょう・・・
-完-