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10話から22話|ネタバレ
イケメン帰国子女ということもあり、クラス中の注目を集める加藤。
このままでは自分の地位が危ういと思った仲島はクラスメイトにイジメアンケートを取り、注目を取り戻そうとします。
いつものように仲島に同調していくクラスメイト達、しかし加藤は流される事なく、仲島が突っかかってくるといきなり殴りかかるのでした。
突然のことに焦る仲島、実は彼は前回の学校でクラスメイトを自殺まで追い込んだ本物のイジメっ子でした。
「勝手に俺のオモチャで遊ぶなよ!!」
自分がやろうとしていたイジメを加藤に取られ、一気に窮地に追い込まれる仲島。
腕力では敵いそうにないので、これまで培ってきたノウハウを生かし、教師が教室に入ってくる時間を秒単位で読み切り、いっきにまくし立てることでクラスメイトには自分こそが主犯格だと思い込ませるのでした。
ですが、よくよく考えてみればイジメたい加藤とイジメられたい白咲の意見は一致しています。
これは自分はお役御免なのでは?と淡い期待を胸に白咲にその事をメールを送ろうと思っていると彼女の方から電話がかかってきます。
「分かってると思うけど、私のいじめっ子はお前だけだからな?」
「え・・・なんで俺!?」
理由は教えてはくれませんでしたが、彼女の目的を知るきっかけにはなる。
とは言え当面の問題である、イジメの主導権を握る必要があります。
しかし相手は本物のイジメっ子。次々に仲島を阻止する嫌がらせをして、その隙に白咲をイジメます。
完全に後れを取っている状況でこれ以上、ミスすると白咲からどんなどんでん返しがあるか分かりません。
”今すぐ潰さなければ”と考えた仲島は”いじめ勝負”を持ち掛けます。
ルールは簡単で順番にイジメを行いどっちがおぞましかったかをクラスメイトに決めてもらうというもの。
順番はクジで決めることになったのですが、この勝負は後攻が圧倒的に不利です。
仲島が引いたくじは先攻でした。勝ちを確信した加藤でしたが、仲島には秘策がありました。
取り出したのは大量の糞が入った袋。
それを白咲にぶっ掛けると、自分の手でこねくり回したのです。
教室に広がる汚臭に吐き気が込み上げてくるクラスメイト達。加藤に取ってもこの行動は紀行で、強者である自分が手を汚してまでイジメるなんて馬鹿げてる。と糞まみれになった白咲をイジメることを放棄し、負けを認めたのでした。
しかし、あきらめの悪い加藤は仲島の弱みを探るべく、白咲を呼び出します。
勝負の約束でイジメることはありませんでしたが、あの手この手で情報を聞き出します。
面倒ながらも正体がバレる訳にも行かないので適当に話を合わせる白咲でしたがどうしても一つだけ、許せない質問がありました。
「仲島は君以外をイジメたことはあるか?」
「あるわけないですよそんなの」
殺気を漏らして答えてしまったため、加藤も一瞬、肝が冷えたようです。
最大の弱みを見つけた加藤は翌日、さっそくその検証を開始します。
仲島が登校するなり、白咲以外の女子を殴ってみろと問い詰めたのです。
なんの罪もない女の子を守るなんて絶対にやりたくない仲島ですが、このままイジメっ子としての地位を守れないのもマズイ。
苦肉の策として窓ガラスを割り、ガラス片で刺すフリをして、先生が来るのを待ちます。
ですが、中々現れず、奇跡を信じて、寸止め前提で女子生徒にガラス片を振りかぶるのですが、それを止めたのは先生では無く、白咲でした。
そのおかげもあり、待ち望んでいた先生が教室に入ってきたことで、場は静けさを取り戻します。
助けてもらったお礼だけでも言っておこうと白咲に感謝を伝えますが。「お前は私だけのイジメっ子、私以外をいじめたら許さないからな」と予想外の答えが返ってきたのでした。
白咲が帰った後、さらに枷が増えたことに絶望していると同じクラスの青山という女子がやってきました。
実は彼女も屋上に居て、2人の会話を聞いていたのです。
「もしかして仲島君、白咲さんにイジメされられてる?」偶然出来た初めての理解者に溜まりに溜まったうっぷんを吐き出します。
青山は仲島を救う手助けをしてくれると言うのですがその方法は予想外でした。
「一緒に白咲さんを殺そう」
何の冗談だ。と軽く話を流す仲島でしたが彼女の目は本気でした。
「2人で困難を乗り越えてこそ真実の愛があるの」とその後もヤバい発言を繰り返す青山。
丁度、チャイムが鳴ったので彼女は帰っていきます。
このままでは、また厄介な人を抱えてしまう、まずは彼女を観察しよう。と放課後後を付けるのですが、突然背後から”ドス”と鈍い音がします。
さっきまで目の前にいた彼女に背後から刺されてしまう仲島。果たしてその目的とは!?
3巻に続く