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21巻結末までのネタバレあらすじ
勝負の行方は！？
正確な時価総額が分からなくなり慎司とのチキンレースを全力疾走する財前。
ギリギリで止まれば勝ち、しかし少しでも超えたなら崖の下へ真っ逆さまだ。
慎司は財前の様子を伺いながら1000億程度と思われる企業を取っていく。
このままではじり貧の財前はリスクを取る意外にリターンは見込めない！と強気の選択をしていく。
一瞬、慎司の手がストップ札に伸びるがまだその時では無いと判断したのか続行するようだ。
財前はもうひと押しともう一度、強気の選択をする。
ギャラリーたちもその選択には驚きで慎司を含め完全に100億を超えたと思わせた。
案の徐、慎司はストップを選択、だが財前はさらに攻める。
”僕は勝つ勝つんだ！！”
その強い意志を心に宿し最期の企業であるサンリオを選択し「ストップ」を宣言した。
勝負が終わり二人の検討を称えるギャラリー、すぐさま二人の結果が集計され司会者が肩を叩いたほうが敗者だと説明される。
「ダラララララララララ」とドラムロールが鳴り響くとともに自分の勝利を祈る二人。
長い静寂が終わり、司会者が叩いたのは・・・・慎司だった。
財前の勝利が確定し歓喜する投資部の部員たち。
最終結果は
99兆6940億 対 99兆6860億
その差わずか80億という紙一重の勝負だった。
こうして130年の伝統ある投資部は守られるのだった。
結末｜最終話
新学期を迎える財前、もし最終戦に負けていればこんな清々しい朝は迎えられなかっただろうとシミジミ思う。
”やはり何でも勝たなきゃ幸せになれない”
慎司との対戦はそう確信出来るほど大きな勝負だった。
学校では高等部の3年が大学入試が始まるとのことで神代さんがどの大学に行くのか？という話題で盛り上がっていた。
クラス中が賭けをしており教師も賭けているなんて噂も出るほどだ。
そういえば「投資部でも神代さんの進路について話しているのは聞いたことが無いなぁ」と思うと共に一年間ともに頑張ってきた神代と別れることになる寂しさを感じる。
そんなある日、部室でばったりと神代と鉢合わせる財前、そこで聞いたのだが彼はオックスフォード大学に進むそうだ。
入学は来年の10月なのでそれまでは東大に入り家庭教師のアルバイトで資金を溜めるらしい。
オックスフォードに入る理由は日本の復興で最も最重要な福島原発の廃炉について詳しく学べるためだ。
”将来の明確な目標が持てないならまずは足もとの一歩から”
今日、神代と話せたのは財前の中で大きな財産となった。
それからしばらくして、投資部は1年で最も重要な日を迎える。
それは1年間の決算発表だ。余裕の表情を浮かべる財前。
発表された結果は全体で３６％増！という驚異的なものだった。
過去10年でも上位にランクされる運用益で皆ひとしきり喜ぶとさらっと決算報告は終了したのだった。
少子抜けした財前は「個人成績の発表は無いのか？」と発言する。
そんなもの意味が無いし自分の運用益は自分で分かっているだろう？と皆も相手にしなかった。
財前の今年の決算は100億から40％増の140億、全体の決算報告を上回る数字で褒めて貰いたかった財前は拗ねるのだった。
その腹いせに龍五郎が残したノートを手に取る財前、どうせなら自分も名言を残してやろうとある言葉を書き足す。
翌日、そのノートを見つける部員たち。
財前は”愛情とは考え続けることだと”想いこう残した。
「金を愛せ」と・・・
そして新学期を迎えた道塾にまた一人、新たな部員が加わるのだった・・・
