エンバンメイズの最新話を収録の6巻を読んでみました。
これで完結になるのですが最期の相手はまさかの彼でした!!
結末前に無料で6巻を読んでみたい人はこの方法を試してみてくださいね。
エンバンメイズ|6巻ネタバレ
”アワーグラスカウントアップ”
その恐怖のゲームが開始されようとしていた。
しかし目の前にある装置にゲーム性などは皆無で1投目が終われば二人とも殺人アリに襲われるだろう。
相手の思惑通りに動いてやる理由は無く烏丸は桂木に暴行を加えさせ失格にさせる。
主催者は敗者となる桂木をとらえようとしたが絹守らが警備兵に紛れ込んでおり混戦となるがもう少しの所で全員が捕まってしまうのだった・・・
目覚めた烏丸、そこはあの忌々しい訓練を積んだ施設だった。
部屋を出て訓練場へと向かうとそこには数組のいかにも金持ちそうな観客と捕えられた桂木達が居た。
これから行われる勝負の掛け金は烏丸が持つ金貨4枚と友人全員分の命
金貨が揃えば何でも一つ好きなことを叶えてやると施設の総括者でもあるネネの兄(主人)が告げる。
烏丸は自分たちと同じような境遇うの人物を二度と作ることが無いように施設の破壊と子供たちの解放を要求
あっさりとそれを受け入れる主人はそれだけで無く副賞として自らの自害をもってそれを証明しようと付け加えた。
そして現れた最後の対戦相手を見た瞬間、鈴音の目からは涙が溢れた!!
烏丸はまるで幽霊でも見るかのように
「なにやってんだ? 慎吾」
あの時、死別したと思っていた親友の登場で状況を把握できない烏丸
施設の最終試験では自分たち以外は全員毒で死んだはず
しかし瀬戸 真悟には烏丸や桂木が食事を分けていた。
ゆえに毒入り食事の量が足りずに生き残ったのだ!!
後遺症で片目と片足を失ったのだがそれは彼に地獄というものを教えその呪いを解くためには烏丸を倒し新しい人生を始めると宣言する慎吾
烏丸もそれを受け止め二人は対峙した。
二人に用意されたゲームは8Rカウントアップ
施設の訓練で日課とされていたゲームだ。
しかし普通の的でやっても永遠に同点となるだろう。
目の前に現れたのはA・B・Cと書かれた3種類の的
二人は最低ランクであるCの的からスタートし最高得点である”180”点を取ることで次のランクの的へと進むことが出来る。
的はランクが上がるごとに倍率ボーナスが設けられており
Cは倍
Bは100倍
Aは10000倍
と跳ね上がっていく
そしれそれぞれの的には仕掛けがあった。
まずはCの的!!ピカソの絵のような歪な円形をした的で20点の的は極端に小さいそして実際にダーツを放つ時にはそれが高速で回転を始める。
ランダムに変速する的を射るのは至難の業だろう。
そしてBの的
その前に置かれた5門のゲート
次の瞬間!!そのゲートからレーザーが照射される!!
一瞬でも触れれば矢は焼き切れてしまうだろうしかもそのレーザーはランダムにパターンを変化させた。
そして最後は20の部分だけ切り取られた的
その前には通風孔のような穴が開いて的は見えない風によって守られており風向きは常に変動し続けていると司会は説明した。
先行は瀬戸 真悟
彼は以前、烏丸がやっていたのを真似て高速回転する的を相手に3本の矢を同時に放った!!
それらは見事に20のトリプルを射抜き簡単にランクアップしたのだった。
慎吾は烏丸に勝つと決めてから試合の時は毒入りのビンを常に持ち誰かに負けた時は確実に死ねるようにしているらしい。
結果その覚悟が彼を覚醒させここまでの技術を身に着けさせた。
烏丸の1R ポイントは”140”
痛恨のミス・・・これは烏丸の策なのか?
慎吾はBの的へ進み2本は弾かれるも20のシングルを貫き2000ポイントを得る。
烏丸との点差は一気に広げた
烏丸は2Rは何とか180点を取ることが出来、Bの的へと進む
Bの的はさすがの二人にも難しいらしくお互い矢を1つか2つあてるので精いっぱいだった。
Rを重ねるごとに観客はこの緊張感ですら楽しんでいる二人に魅了され烏丸たちもまた6Rに差し掛かったところで声を漏らし笑いあった。
「なんだよコレ難しすぎんだろ!」
「つーかお前の恰好ビジュアル系の海賊か!?」
などと茶化し合う二人、まるで殺し合いをしているとは想像できない穏やかな表所の二人
そんな光景を見た絹守は主人とネネにこの勝負を行う意図を尋ねた。
もし貴方に兄弟がいたとしたら・・・
今日の風呂掃除をどちからがするのかジャンケンで決めましょう!
そんな場面もあるかもしれない。
しかしこれが兄弟のうちどちらかが200億円を貰えるとしたらどうだろう?
とてもジャンケンなんかで決められないし殺し合いすることも出来ない。
ゆえに自分たちが育てた一流に命を懸けて戦わせよう!!
それが事の始まりだった。
二人はよくも悪くも力があった。
時に兄妹喧嘩では済まない程大きな利害で対立することもある。
その結果兄である主人は烏丸たちが過ごしたあの施設を作るに至ったのだ。
ゆえにこの勝負はすでに施設出身者で行われているため主人の価値ともいえる。
しかしその命を懸けた対決に魅了されてしまった二人はその情熱と美しさすら感じる姿を見たいがためにこの勝負を行っていた。
まさに狂気とも思えるその発想
残すところあと2ラウンド
このまま瀬戸のリードで勝負が終わるのか?
しかし瀬戸がこのまま終わらせる筈は無い。
「お前本当は180とれるだろ?」
瀬戸はこう推理した。
次の7ラウンドも安心してBにとどまる瀬戸、しかし烏丸はAに昇格
10000倍の特典であっさり逆転勝利!!
その最期のラウンドの為にわざと出来ない振りをしていたのだと・・・
しかしそれは瀬戸も同じだった!!
「お前の迷宮は思ったよりも簡単だった」
そういうと瀬戸はあっけなく180を取りAランクへと的を進めた。
烏丸は20・20・19!!!???
「お前は正直すぎる・・・」
情けを懸けられたのかと怒りを露わにする瀬戸
しかしこれこそが烏丸の瀬戸を殺すという決意表明だった。
続く最終ラウンド
Aの的へ放った瀬戸の矢は天高く吹き上がった・・・
それはどんな力でどんな場所に投げても決して的には当たらないという現実だった。
絶望する瀬戸とは別にもう一人、苦虫を噛んだような表情の人物が!!
「なぜ風が止まらん!?」と冷や汗をかく主人
その横でネネは「外道でも美学を持たなきゃね兄さん」とほほ笑んだ。
烏丸はこの土壇場でなぜ主人自ら命を懸けるような愚行を犯したのか推理した。
烏丸の力が瀬戸を凌駕しており確実にAの的まで先にたどり着くと思っていた主人。
そして一度ランクを上げれば下げることが出来ないルールの中で絶望する姿を想像たのだろう。
結果勝負に勝って死ぬ烏丸と試合に勝ったものの烏丸に負けたと思いながら生き続けることとなる瀬戸
まさしくジジイの大好物だろう。
全てを理解した瀬戸
「俺はつよかったか?」
最期の時を楽しむよにそう声をかける瀬戸
今までで最も穏やかな表所で
「お前のいるそこが行き止まりだ」
と宣言するのだった・・・
遂に完全勝利した烏丸 徨しかし案の定、主人の兵隊たちが銃を向ける。
その時放たれた一本のダーツ
主人の手の甲に刺さったそれは瀬戸が放った毒ダーツだった。
血を吹き出す主人、しかし最期の断末魔で「殺せ!」と命令し瀬戸は銃弾を浴びてしまう・・・
結局勝負を引き継いだネネが施設を解体
烏丸はすべての賞金を施設から出てきた子供の生活費に使い今は資金繰りに精を出しているらしい。
久しぶりに集まったメンバーたちは今日は烏丸の試合を見に行くらしい
そこにはこれまでの常軌を逸した勝負とは違い、花々しいステージと大勢の観客たちが見守るステージでダーツを投げる烏丸の姿があった・・・