第3のギデオン8巻のネタバレあらすじを紹介してます。
今回で最終回となり完結までを書いています。
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58話から最終話|ネタバレあらすじ
実の父から語られた真実、それは耳を疑う言葉でした。
「そもそも子供は好きではないのだ・・・」
一生自分が子供を愛することな無いと思っていた彼がある日、流れ者の夫婦が連れた赤子に一目ぼれします。
そうして引き取られたのがジョルジュだったのです。
「完璧なジョルジュと欠点だらけの我が子を比べそれでも愛してるふりなど出来ますか?ハハハハハ!!」
全ての真実を知り絶望するギデオン。
ジョルジュは殺してくれと懇願します。
しかしそんなことギデオンは許しませんでした。
自分が憎まれ役になり罵声を浴びせ、二度と面を見せるな!と娘と立ち去らせたのです。
「誰にも愛されてねぇんだなぁ。畜生!!」
そう言って肩を落とすギデオンを陛下は自分だけは愛していると声をかけます。
しかしその言葉が彼の心に響くことは無く、素顔を隠すため、今までジョルジュが付けていマスクをギデオンは付けるのでた。
しばらくの月日が流れ、ギデオンは完全に飲んだくれのダメ人間になっていました。
そんな頃、サン=ジェストは国民衛兵の隊長にまで出世していました。
思想もより凶悪なものとなりロベスピエールの剣となると進言します。
「邪魔者は全て僕が排除してあげます。」
国内では聖職者たちが公務員となる法案の可決に熱が広がっており陛下も決断に迫られ遂にはサインをしてしまいます。
ですがそれによって全国の過半数の聖職者が拒否。信徒達と激しく対立するのでした。
陛下は国外逃亡の準備を進めます。
表向きは一家での国外逃亡、しかし陛下は国に残るつもりです。
その事は王妃も分かっているようでせめて少しでも同じ時間が過ごせるようにと道中は出来る限りゆっくり、家族全員が同じ馬車に乗れるように指示し断固として譲りません。
いよいよ逃亡が開始されますが、王妃の命令によりゆっくり進む馬車はかなり遅く、あっという間に追ってが迫ってきます。
そんな陛下を救うべく、現れたのはジョルジュでした。
ソランジュ(ギデオンの娘)も一緒におり、2人は陛下たちに同行します。
ソランジュと王妃はお互い、いつか意中の相手に自分だけを大事にされたい気持ちを持っていることを話し合い、意気投合します。
しかし、かなわぬ恋してるのは彼女たちだけではありませんでした。
旅が進むにつれ、陛下たちはドンドン追い詰められ遂にはヴァレンヌで足止めされたころ。
ソランジュと一緒に川向に居る護衛を呼びに行ったエリザベートはそこで胸中を語ります。
決して人に嘘をつかず、裏切らない陛下の事が好きだと・・・
ソランジュも自分の胸に秘めた思いを吐き出します。
祖父が父を愛さずジョルジュを愛し続けた事、もし自分がジョルジュの子を宿してしまったのなら祖父の思い通りとなりあまりにも父が惨めになってしまう。
「だから、私で血を絶やします。」
愛されたいけど愛されても拒否する。
彼女はそう心に誓っていたのでした。
「祖父の血を絶やすことが唯一の償いで復讐なんです。」
ソランジュの健気な思いを知り、放って置けなくなったエリザベートは身をもって言葉にしなければ伝わらないと教えます。
「陛下。ずっと心に秘めた思いを告白します。ジョルジュを手引きし王子を狙ったのは私です。それほどあなたが欲しかった。ジュテーム!!お願いします。」
突然の妹からの告白に戸惑う陛下は気持ちの勘違いだから聞かなかったことにする。と話を流そうとします。
しかしそれを許さなかったのは王妃であるマリーでした。
王族の暗殺はたとえ妹君であっても極刑。つまり彼女は死を覚悟して告白したのです。
「逃げないで、ルイ」
ことの重大さに気が付いた陛下も腹をくくります。
「エリザベート・・・ゴメン、好きな娘がいる・・・!!」
陛下は向き直り今度はマリーに自ら告白します。
「俺と一緒に国境を越えてくれませんか?」
2人は初めて心を通じ合わせるのでした。
しかしこの告白が二人の最期を迎えるきっかけになってしまいます。
既に辺りが包囲されており、逃げることが出来る筈も無く捕まえられた一家。
一報はギデオンの元にも届けられ信じれなかった彼は陛下の元を訪ねます。
最初こそ自分が国内に止まろうと思っていた陛下。ですがあの夜は確かに国を捨て国境を越えようと思った。
真実を告げられたギデオンは陛下を見限ります。
それをきっかけに父権の排除は一気に加速していきます。
民衆と国王警護に集まった近衛兵が激突!!
王宮は血に染まります。これ以上血を流したくない。とした国王が射撃中止を命令し王宮は陥落します。
王権の停止を宣言され国内の狂気は加速していき、死者は数万人に上りました。
それでもルイは国民たちの父としての態度を崩しません。
幾日か後に彼の処刑が決定しても・・・
刑はすぐさま実行されることとなり、裁判が始まってからルイが家族と過ごせたのは処刑前夜だけでした。
革命広場に用意された断頭台に上るルイ。
狂気となった民衆は誰も彼の最後の言葉を聞いていません。ただ一人を除いて・・・
「余は余を殺さんとする、全ての者を赦す。」
”あんたならそう言うと思ってたぜ・・・陛下。”
唇を噛みしめ必死に涙をこらえるギデオン。
”共に逝こう”
自分の頭に銃口を向けるギデオン。
しかしそれを止めたのはジョルジュでした。
彼のそばにはソランジュと胸元で抱く赤子・・・
父と子の絆を再確認したギデオンはせめて彼に本当の気持ちを伝えようと叫びます。
「親父!!愛してる!!愛してる!!」
首が飛ばされる直前、その言葉は確かにルイの元へ届くのでした。
こうしてフランスの新たな歴史が始まるのでした。