累11巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
他者の顔を奪う口紅で野菊の顔を使い演劇界で眩い光を放つ累。
次の舞台、ダブルキャストの相手役として現れたのは高校時代に顔を奪った五十嵐幾で・・・!?
累の漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているのでネタバレを見る前に参考にしてくださいね♪
ではここからは11巻のネタバレです!
11巻|ネタバレ
かさね(咲朱)と五十嵐幾がダブルキャストの舞台「星・ひとしずく」の海外公演が決定します。
マクベスの時同様、チケットは先月既に完売。
今最も注目を集めている舞台。
羽生田はかさねを新たな伝説にするため、顔の永久交換を実現させ、海外公演を成功させたのち自分の舞台に出て欲しいと話します。
本番前日の最終リハーサルの日。
五十嵐幾が先に演技をし終え、次はかさねの番。
かさねが演じたのは果てのない”絶望”。
極限の中、かさねは台本通り最期を”希望”で飾ることはできなかったのです。
なのに見ている人の拍手が鳴り止みません。
帰り道、五十嵐に誘われてかさねは一緒に帰っていました。
その時、羽生田から電話がかかってきます。
「咲朱、野菊が逃げた・・・!!!」
五十嵐は天ヶ崎と協力をし野菊を逃したのです。
「世迷い言を信じる程の素直さは相変わらずね。幾先輩。」
五十嵐はそんな風に自分を否定し隠してしまっても、かさねはかさねだと話します。
かさね自身も本当は分かっていました。
誰かの姿で舞台にたち続けてもその賞賛や拍手は”淵かさね”に向けられる事は無いのだと。
「そんな無神経に理解った気にならないでよ!!」
かさねは五十嵐の顔にカッターを突きつけ傷つけようとします。
しかし五十嵐は、顔が傷ついて跡が残ってもまだ女優は続けられると抵抗しません。
「容姿ひとつで諦めてしまえるものなの?その程度なの!?あなたにとっての演劇は!!!」
かさねを説得する五十嵐ですが、かさねは五十嵐のように考えることはできませんでした。
五十嵐がそうして正しく汚れずにいられるのだってその美しさ故なのだから。
屋敷に帰ると羽生田が足を負傷していました。
野菊に逃げられたことで焦り声を荒げています。
「どんな役だって”咲朱”じゃなけりゃ、元の醜いお前に戻ったら何ひとつできなくなるんだぞ!!」
醜くても、美しくても満たされることの無いかさね。
自分が一体何に成ればいいのか分かりませんでした。
顔の交換ができなくなったかさねは、身体を痛めたということにし舞台を降板。
富士原は”淵透世”が忽然と舞台から消えた時と重なり心配をしていました。
かさねは演じることをやめ姿を消します。
醜い自分に生きる価値は無い、けれど美しい姿でも苦しみを伴うようになっていたのです。
「虚像の薄い皮で身を覆っても、真実の醜悪さは変わらない。」
かさねは死ぬことを決意し崖から飛び降りようとするのですが、その瞬間演じた記憶がまるで幻燈のように駆け巡り思いとどまります。
かさねの中にまだ生きるべき理由が闇の中に小さく灯るのでした。
かさねが姿を消してから4ヶ月が経ちました。
かさねは羽生田の見えないところで母親の足跡を追っています。
羽生田もいざなの足跡を辿ることに。
一方、五十嵐はかさねのことを気にかけ情報を知るために天ヶ崎の元を尋ねます。
ニナの死はかさねのせいだと知った五十嵐は驚きます。
「止めるには私が殺すしか無いわ。」と未だかさねを殺すことを考えている野菊を、かさねとの思い出の場所に連れ出します。
人を死に至らしめた罪は許されることでは無いけど、それだけがかさねの顔じゃないことを五十嵐は知って欲しかったのです。
しかしかさねのどんな面を知ろうと野菊の意思は変わりません。
そこで五十嵐は2人で協力してかさねを捜すことを提案します。
その頃、羽生田は待ち伏せをしかさねと再会していて・・・!?
11巻の感想
11巻では前巻から再登場した五十嵐幾とともに物語の収束へ向かっていく感じが色濃くなっています。
醜い姿でも、美しい姿でも幸せにはなれず苦しんでいるかさねが良く描かれていました。
どう転んでも救いのあるラストにはならないんじゃないか?と思っていましたが、この巻を読んで少しは希望が持てました!
物語も最終章に入り、どう決着するのか分かりませんが次巻も楽しみです。
漫画を読みたい方は無料で読む方法を参考にしてくださいね♪