村祀り4巻ネタバレ

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第6章|牛王の村

三神の元へ押しかけ助手としてやってきた園山。

前回の人形村で親友だった里佳の死の真相を知りたく、訪ねてきたのです。

そうして、古い村々を2人で巡ることになったのですが、今回の目的地までの道中、園山が昔住んでたことがある村が近くにあるからと、その村を訪ねることになります。

親戚が大きなお寺で住職をしていて、お風呂もあるからとのことで、その村へ。

住職は今でも、園山の事を気にかけてくれる良い人で、2人が訪れても気分よく出迎えてくれます。

山深く、孤立した村は色々と難しく、三神は何も起こらないことを願います。

良いことが起これば福の神、しかし悪いことが起これば鬼。それがよそ者の扱いです。

初日は何事も無く、過ごせたのですが、翌日、事件が起きてしまいます。

「住職!住職!!アルニ様が殺されとる!!」

そう言って、村人たちが寺へ押し寄せてきたのです。

どうやら、この村の新興宗教の教祖が殺されたようで、今日、近くを散策していた三神が疑われたのです。

暴徒と化した村民たちでしたが、住職の言葉に何とか落ち着きを取り戻し、村の掟にのっとり裁かれることになります。

”火起請”と呼ばれる方法で、紙をのせた手の平に、熱せられた鉄を乗せ、無罪であれば火傷を負わないと言うものです。

住職は特殊な紙を使えば、火傷をすることなく火起請をこなせると言いますが、大学で化学を専攻していた園山には、そんなもの存在しないと分かっていました。

何とか、三神を助け出す方法はないか?と考え一つの方法を編み出します。

シリカエアロゲルという水を成分とした断熱材を手に隠し持つことで、一瞬だけ鉄球を持てるように細工したのです。

三神の代わりに、自分が無実を証明する。と誘導したことで、無事に無傷で乗り越えるのでした。

無実が証明されたことで焦り出す住職。

実は今回の殺しは住職の仕業だったのです。

2年ほど前にやってきた新興宗教はその物珍しさと教祖の人柄で、瞬く間に村に入り込みました。

殆どが信者となりましたが、長年この村でお寺を営んできた住職に焦りは無かったのですが、ある日、檀家の一人と不倫をしていることを教祖に見つかってしまいます。

それをネタに脅され、多額の口止め料を請求された住職は、タイミング良くやってきた三神に全ての罪を擦り付け殺す計画を立てたのでした。

何とか窮地を脱出した2人はまた新たな村を目指すのでした。

第7章|土鼠の村

今回2人がやってきたのは、不老不死伝説があるとある村でした。

三神は薬商を装うことで、怪しまれることなく小さな村に入り込んでいくのですが、今回も売れ行きは上々で、村長からもお礼を言われます。

そして本題である、不老不死にまつわる話を聞かせてもらいます。

村の近くにある集落の尼さんが1000年以上も、歳をとらないのだとか・・・

翌日、帰り道にその集落、四万奇に寄っていくことにします。

出会った村人には邪見にされてしまいますが、もう日暮れが近いということもあり、空き家を貸して貰えることになります。

ダメ元で不老不死伝説の事を聞くと、翌日、縁の場所へ連れて行ってくれると約束してくれました。

八百比丘尼(やおびくに)のモデルとなった女性、お白が住む庵で、そこには昔の資料もあるようで、見せてもらいます。

ですが、資料を取るように促された先で、2人は仕掛け床に落とされ、閉じ込められてしまうのでした。

何が逆鱗に触れたのか分からない2人でしたが、それは不老不死伝説に有りました。

2人は古い資料から、お白と瓜二つの女性が、何百年も前の写真に写っているのを見つけます。

まさか現実にそんな事がある筈も無く、2人は落とされた先の洞窟でその秘密を知ります。

隠し扉を進んだ先に居たのは、何人もの女の子でした。

その誰もが、お白の面影があり、三神は不老不死伝説がただの入れ替わりだと言うことに気が付きます。

たまたま、2人が昨日、気になった蔵が少女たちが暮らしている場所だったらしく、秘密を知られる前に始末しようと考えたのです。

何とか、2人はお白たちに気づかれる前に脱出し、事なきを得たのでした。

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