王様ゲームで有名な金沢伸明先生の最新作が出たので早速読んでみました!

今回も、学園物のサスペンス・ミステリーな作品ですが毎度毎度どきどきハラハラさせられてどっぷり漫画の世界引き込まれる作品です。

1巻1話のあらすじと無料で読めるサイトを紹介しているので参考にしてみてくださいね。

1巻前半|ネタバレあらすじ

トモグイ1巻ネタバレあらすじ

1話

質問です どうして友達を殺してはいけないんですか?

誰も居ない教室に一人佇む少女、窓際にはクラスの人数と同じ数だけ買っているメダカの水槽があった。
「バク!」腹をすかせたのか1匹のメダカがトモグイされるのだった。

「七海先生聞いて!」そう言って職員室を訪れたのは2年A組の神田楓(かんだかえで)
担任の高尾七海(たかおななみ)に彼氏が出来たことを話に来たのだった。

だが今は職員会議中!
普段から仲が良いからなのかそんな話先生にしかできないじゃんと楓はごねたが、流石に職員室を追い出されるのだった。

「会議中ってことぐらい知ってるよ」職員の扉を出た楓は”狩りの開始”と書かれたメールを誰かに送信するのだった・・・

会議が終わり自分の教室の扉を開ける七海、「パンパンパン」と激しいクラッカーで迎え入れられるのだった。
今日は七海の誕生日、楓を筆頭に祝う準備を進めてくれていたようでプレゼントと花束を受け取る。

クラッカーは他の教室の迷惑になるが七海はそんな生徒達の気持が嬉しくて素直に感謝するのだった。
家に帰り生徒からもらったプレゼントを開けると可愛い猫の手帳が入っていた。

パラパラとめくると6/8日の所だけ赤ペンで丸がされていた。
そうこの日はあの事件があった日だ。

その時”RRRRRRRRRR”と七海のスマホに着信が入る。
通知不可、画面にはそう記されていたが恐る恐る電話にでる。

「神代高校、2年A組に自殺をしようとしている人がいます。さぁだれでしょう?」

電話の相手はそれだけ言うと”プチ”と電話を切った。
嫌な予感がした七海はすぐに生徒に電話を掛けた。

最初に頭をよぎったのは山内愛理 クラスでは比較的おとなしタイプで不思議ちゃんキャラの子だ。
さっきの出来ごとを伝えるが特に変わった様子は無く、クラスでもそんなことは無いんではと直ぐに電話を切った。

もしかして・・・
「誰かが見ていた!?」

手帳に記された6/8という日は七海のとっては特別な日、その瞬間に自殺をほのめかす電話があるなんてタイミングが良過ぎる。
七海はそんな何とも言えない奇妙な気持ちのまま一日を過ごすことになるのだった。

-翌日-

ニュースで高校生の男女の変死体が海から引き揚げられたという報道に「ビクッ!」とするも自分の学校の生徒では無いことが分かり胸をなでおろす七海。

教室で楓に昨日の御礼を言いホームルームを始める。
出席を取るが真面目な生徒の宮田君が出席していないことを気にする七海。

入学以来、遅刻は一度もしたことが無い彼なだけに他の生徒にも何か知らないか?と声を掛けるが知っている者は居なかった。
仕方なく授業を進めようとチョークを手にした瞬間「グサ!」

チョークにカッターの刃が仕掛けられていて、それで指を切ってしまう。

”こんなことをしたのはだれ!?”

声を荒げ犯人に名乗りでるように言うが、生徒達はみな口をそろえて「僕じゃありません」「私じゃありません」と言う。
終いには楓が「疑われているの?」と泣きだす始末。

仕方なく、心当たりがある人は職員室に来るようにと言い残し、その場を後にした。

職員室に戻るとほとんどの先生が今朝あった自殺事件の実態調査で教育委員会に呼び出されていた。
ふと!宮田君の事を思い出した七海はさっそく携帯電話に連絡をする。

「RRRRRRRRR」その音は自分のデスクの引き出しから聞こえる!?
そこには宮田君の携帯と思われるスマホが入っていた・・・

そんな時、教え子の一人が職員室を訪れ、チョークの犯人は一郎だと言う。そこに間髪いれず犯人はコイツだ!という生徒も現れる!?
仕方なく七海は犯人を追及するのをあきらめるのだった。

翻弄される七海を見て楓は心の中でこう思った。

”私たちは子供じゃない、恋人も居るしキスも出来る。愛し合うことだって出来るわ。そして人を陥れて殺すこともね・・・”

丁度その時、授業の開始を知らせるチャイムが鳴り生徒達を教室に戻した後、七海は深くため息をつく。

それもつかの間、「大変です七海先生!」
別のクラスの先生が血相を変えて職員室に戻ってきてこう告げた。

「宮田君が・・・自殺したそうです!」

2話

「あっ!そこはダメ!」

そんな想像で朝からお盛んな真紀子、そう彼女は楓の彼氏、隼人の事が好きだったのだ。

せっかく良い所だったのに友達が迎えにきた!と母に邪魔をされる。
下をのぞくと隼人が!しかし当然その横には楓も居た。

普段一緒に登校はしていないのでどうしたのか聞くと「今日は七海狩りの日だから皆で気合を入れないと!」そう言って意気込む楓
宮田のやつ上手くやってるかな?なんて話をしながら学校へ向かうのだった。

登校中にイチャつく楓と隼人その後ろで真紀子は密かにこう思っていた。
楓は復讐のためにクラスの中心人物である隼人と付き合い利用しているに過ぎない。そんな楓に真紀子の憎悪はドンドンと増していく”絶対に私のモノにする”そう強く心に誓うのだった。

そこから数時間が過ぎ午後2時
宮田君が自殺したと通報があった七海と小西先生は警察での調書が終わったところだった。

帰りに宮田君が首を吊っていた公園に寄ることにした七海はそこであるものを見つける。

”なぜこれがここに・・・!?”

学校でも宮田君のことが噂になりつつあったが帰ってきた七海から真実を聞かされみな驚きを隠せなかった。
「えっ!死んだふりでしょ?」どうなってるの?

戸惑う楓をよそにお通夜は今夜とだけ告げられ七海は教室をあとにした。

生徒が帰った教室に再び戻り七海は宮田の机の前に、そして自分のデスクにあったスマホと公園で拾ったストラップを置いた。
なぜこれが公園にあったんだろう。

そんなことを考えてると生徒の一人、愛理が教室にやってくる。
「メダカを見に来ただけです」そう言うとこんな質問をする。

「水槽の中にメダカは何ぴきいるでしょう?」七海が生徒と同じ人数の31匹と答えると「半分正解で半分不正回」そう言って教室を後にするのだった。

”食べ物に困ったメダカはトモグイをします。今日メダカは30匹になりました・・・”

-宮田君のお通夜-

楓達も出席していたがあくまで優等生のイメージを崩さないためなのか、悲しむ様子は無く焼香を済ませると直ぐに計画の話を始めた。

”宮田は本当に自殺なのかな?”

真紀子そんな不安があったが大好きな隼人に説得され納得するのだった。

真紀子はふとクラスメイトの美樹が町をフラフラ歩いているのを見かける。
それもそのはず美樹は宮田と密かに付き合っており心ここにあらずという感じで大事そうに一つの靴を抱えていた。

二人の関係が始まったのはある国語の授業中だった。
机に必死に何かをほっているのを見つけて気になり休み時間にこっそり覗いた。
”彼女できねぇ”そう机にほられた文字は馬鹿らしかったが自分と似ている宮田に心が動いた。

そして思い切って声を掛けてみたの。
そこから二人は徐々に魅かれていき授業中もノートで語り合った。

趣味や好きなもの、誰にも言っていない内緒ごとまで。
そんな中で私が右足と左足のサイズが違うと言う話をしたときに作ってくれたのがこの靴だった。

手先が器用な彼は卒業すると私にぴったりに合う素敵な靴を作りたいとまで言ってくれた。
そんな彼が自殺するなんて・・・美樹は信じることが出来なかった。

楓は自分の計画が狂ったことで戸惑いを隠せなかった。
宮田は自殺未遂で済むはずだった。そしてその原因は七海の差別だという遺書が見つかり全責任を七海に押しつける筋書きのはずだった。

そう全ては七海に殺された舞の恨みを晴らす為の七海狩りの第一段階に過ぎなかった。
なのになぜ!?

美紀はショックからか学校を休み、遺書は七海がもみ消した可能性が高い。
上手くいかないな-

次の時間は体育の為、着替える楓、友達の真紀子は体調が悪いと言って教室で寝ていた。
仕方なく自分が先生に言っておくと言いその場を後にする。

誰も居ない教室・・・
”私たちが友達なのも今日まで”

そう呟きながら本物か偽物か、血が滴る人間の腕を鎮める真紀子

”楓狩りの始まりよ!”

1巻前半|感想まとめ

さっそくドキドキの人間狩り感が醸し出されていますが冒頭で登場するメダカがかなりメダカとは思えない容姿で最初ピラニアか何かかなと思いました(笑)

メダカってお腹がすいたらトモグイするんですね!同じ大きさなのにどうやって食べるんでしょう?

どう考えてもあのかわいらしい口で食いちぎれるとは思いませんが、絶食させれば凶暴になるんでしょうかね。

なんせ作中のメダカは狂気でした。

作中にはいじめの様子も描かれていますが今どきの学生はこんなことするの?

とかなりショッキングでした・・・

今後も恨みが恨みを呼ぶ負の連鎖が始まりそうですので読むにはそれなりの覚悟が必要ですね・・・

この漫画は無料で読むことが出来ます。

最新刊であっても1冊丸々読むことが出来るので是非試してみてくださいね。

⇒トモグイを無料で読む方法