魔法使いの嫁|7巻ネタバレあらすじ
一向に帰ってこないチセを心配して再び捜索に向かうルツ
そのころチセは木の根のようになったエリアスに巻き付かれ身動きが取れないでいた。
ゆるむ気配が無くこのままではまずいと思ったときふと誰かに手を握られたような感覚になり杖が手元に届く!!
誰かはわからないが手にした杖でルツに信号を送ると彼はすぐに駆けつけてくれた。
冬の女神の娘の助けもありルツはチセのもとに付くと彼女に頼まれてナイフを手渡した。
「これ以上わがままするなら私にも考えがありますよ!!」
そう言ってチセは自分の首元にナイフを当てるとエリアスはすぐに彼女を解放した。
チセの取った行動にびっくりしたエリアスは子供のように怯えてチセに謝った。
少し前は父と娘のように見えた関係だったが今はまるで子供と母親のようだ。
チセはエリアスが眠りにつくまで子守唄を歌ってあげるのだった・・・
-数日後-
アンジーの元を一人で訪れるチセ
エリアスを寝かしつけようとした子守唄が魔法になってしまい目を覚まさなくなってしまったのだ。
自分ではどうすることも出来ずにアンジーに助けを求める。
彼女はチセに目覚まし薬の作り方を教えた。
早速薬を作りエリアスを起こすチセだったが今度は自分が倒れるように眠りにつくのだった・・・
ちょうどそのころ、竜の国で2匹のヒナが攫われる事件が発生する。
その知らせはレンフレッドの後輩にあたるアドルフの元にも届き一向はエリアスの元へと向かう。
チセが目を覚ますころ丁度レンフレッド達が到着した。
同輩のトーリーという人物もついてきたようだがトーリーはチセを見るや否や
「生きてるレイスベガをしっかり観察できるなんて!!」
と感極まっていた。
ドラゴンのヒナを攫ったのはカルタフィルスの起こしたことのようでチセの機転によりオークションに出品されるかもしれないと当たってみる。
すると自分が売りに出された時と同じオークションに1羽出品されるということで早速一行は竜を取り戻しに向かった。
しかしここではどんな事情があれ出品されてしまえば商品として扱うらしい。
チセは持ち金全てを使ってでもヒナを取り戻すつもりだ。
そしていよいよドラゴンのヒナのオークションが始まる!!
ドンドンと上がっていく金額、まだ資金に余裕はあるが他にも何人か競ってきておりマダマダ上がりそうだ。
終盤にさしかかりチセは既に有り金の上限を超えている金額に最後の手段を使おうと思った瞬間!!
”バキン!!”
とヒナが入れられている檻がはじけ飛ぶ!?
ドンドンと巨大化していくドラゴン
どうやら殺されるという恐怖に耐え切れず周りの魔力を吸い取り急成長したようだ!!
既に正気は失っており先祖返りも行っているため火を噴いた。
チセにはこのドラゴンの感情が流れ込んでくる。
「帰りたい・みんなのいるところに・・・」と
理論上、ドラゴンのカラダに触れ魔力を吸い取ることで元の姿に戻すことは出来るだろう。
チセとエリアスはドラゴンを元に戻そうと臨戦態勢を取る!!
何とかドラゴンに飛び乗ることは出来たがやはり一筋縄ではいかない
チセは意を決して力を抑えている腕輪を外し全力でドラゴンの魔力を吸い取った。
しかし暴走した力はチセの意識を刈り取り、その腕はまるでドラゴンと同化しよとしているかの如く肥大化してしまうのだった・・・