恋のツキ7巻無料

恋のツキ7巻(最終巻)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪

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土屋のプロポーズを断り、イコとの関係をとったワコ。
しかし一方でイコは映画製作を理由にワコと過ごす時間を減らしていました。

そんなイコの気持ちなど知りもしないワコでしたが、ついにイコから「好きな人ができた」と告げられ!?

ではここから最終巻のネタバレです!

32話|さようなら

「・・・いつから?イコくんこの前うち来た時フツウにエッチしたよね。」

やれるならやっとこーって感じ?
その子のこと考えながらしたの?
やっぱりあのピアノの子?

もう付き合ってるんでしょ?

ワコの問いにイコは全て違うと答えますが、ワコにはもうなにも信じられませんでした。

「私は前の彼氏のこと振ってイコくんを選んだんだよ?30過ぎてるのに。」

ワコが言っているのは”単に年上”ということではなく、子供のいない人生になる可能性と引き換えにしてまでイコを選んだということです。

しかしそれはイコには伝わっていませんでした。

ワコは出掛けるのをやめて部屋で1人涙を流します。

未練がましくメッセージを送るのですが、イコから返ってきた返事は冷たく・・・。

そんな自分の姿をふうくんと重ね、ワコは泣きながらイコの連絡先を削除するのでした。

イコとの思い出の物は処分し、髪をばっさりとカットしたワコ。

(・・・よかった。これでイコくんの知らない私だ)

お花見日和の休日、ワコはカレーとコーヒーの良い匂いに誘われお店へ入るのですが、店内は満席でコーヒーだけをテイクアウトして家に帰ります。

熱々だったのに、家に着いた頃にはもう冷めてしまっていました。

(大丈夫、いつかこうなるってどこかで覚悟してた)
(そんなに酷い終わり方じゃなかったよね・・・?)

その時、姉から写真と共に出産報告のメッセージが届きます。

「あーお腹減ったな」とワコは涙を流すのでした。

33話|初夏

土屋にはイコと別れたことは教えていません。

プロポーズを断ったワコに、たわいのない連絡をくれる彼には正直少し救われていました。

だけどイコで空いた穴はイコでしか埋まらないのです。

ワコは簿記と秘書の資格を取る為、勉強に精を出すのですが結局両方とも落ちてしまいました。

せっかくの終末なのに、1人部屋で落ち込んでいると、土屋からメッセージが届きます。

そしてワコの部屋で一緒に映画を見ることに。

話しの流れでイコと別れたことを話すと土屋は近寄ってキスをしてきました。

そのまま服を脱がされて身体を重ねる2人。

外ではもうセミの鳴き声が聞こえています。

(不思議だなぁ)
(今年の夏はふうくんともイコくんともいないんだ)

34話|呪い

結局土屋とは最後までできませんでした。

「土屋くん、ごめん。ムリだ・・・。」

イコへの気持ちはもう諦めがついている気がするのですが、それより土屋とこのまま付き合ってもしかしたら結婚するのかと思ったら、急に怖くなってしまったのです。

ワコはもう自分が誰かのために頑張れる気がしないのです。

(土屋くん怒ってた?悲しんでた?)
(あんな顔させてしまった)

(次会ったとき私も好きになれるかな)
(無理ならその次、その次・・・)

(私誰かを幸せにできるのかな)

そんな中、母が家で倒れて救急車で運ばれたと連絡があります。

覚悟して田舎へと帰省するワコ。

しかし母は更年期障害による眩暈で気を失っていただけでした。

病室で眠っている母に話しかけるワコ。

「お母さん、ごめんね私こんなときしか帰ってこなくて。仕事頑張るつもりで頑張ったけど資格も全部落っこぢでさ。結婚ももうよぐわかんないや。もうこっちに帰って仕事探そうかね。そうすれば私でもお母さんとお父さんの役には立てるがね・・・?」

眠っていると思っていた母ですが、実は起きていました。

「ワコは頑張り屋さんだなぁ。好きな場所があるならそごで元気に笑ってくれてればいい。それで充分親孝行だよ。」

恋愛で心がへし折れたって”結婚”しなきゃ、仕事で頑張ったって”出世”しなきゃ、誰も認めてくれないと思っていたワコ。

だけど自己嫌悪が無力な自分に呪いをかけていただけだったのです。

これからも不意に色んな呪いに囚われてしまうことはきっとあります。

でも大事な人が笑顔でいてくれたらまだ救われます。

だからどうか、どうか・・・。

ワコは東京行の飛行機を待っている間、土屋に「もう会うのはやめよう」とメッセージを送るのでした。

35話|ただいま

ひっそりと33歳になったワコ。

同じ会社に勤めていた照井さんは昨日会社を辞めました。

デコトラで日本中を走り回るという目標を、当初の夢である2tトラックではなく軽トラで早めに夢を叶えるそうです。

今日は自慢の新車に乗せてやると言って、わざわざ家に迎えに来てくれました。

雑貨屋さんに行ったあと、ワコたちはコーヒーとカレーの素敵なお店へ。

「はぁ~自分の部屋でこんなのゆっくり飲みながら映画観たいなぁ。」

そんなワコに照井は「喫茶店やれば?」と話します。

事務よりは博打ですが、事務だって次の会社がブラックだったら倒産しないかもわかりません。

それなら自分で何かを立ち上げるというのもアリだと。

数日後の今日は、ワコの呼びかけで久しぶりにイデヲンメンバーが集まります。

結婚願望がないと話すワコに周りの人間は気を遣い心配するのですが、ワコにとっては余計なお世話でした。

”結婚”や”子供”を手に入れてこそ幸せという世間の当たり前を、ワコは大して望んでいないことに最近気が付いたのです。

ワコが望むのは好きな人と、好きだというお互いの気持ち故に支え合って一緒にいる状態でした。

結婚という形式はワコの望む愛の条件ではないのです。

これから自分が何になるのか全然わからないワコ。

だけどとりあえず自分の為に美味しいコーヒーを淹れられるようになりたいと思っていました。

最終話

数年後。

ワコはリサさんとご飯を食べに来ています。

リサは2人目の子供を妊娠している時、旦那が風俗に行き性病をうつされてくるという地獄を味わわされました。

結局離婚はしませんでしたが、この夫婦がどんな気持ちを抱えて一緒にいるのかは誰にもわかりません。

リサさんと別れ、ワコが家に帰ると飼い猫のサチが出迎えてくれました。

餌をあげてお気に入りのカップでコーヒーを飲んでゆっくりしていると、誰かが部屋に帰ってきました。

「ただいま」という相手はイコくんです。

2人は2年前にある映画のイベントで再会しました。

趣味的に「いるかもな」くらいは思っていたので、運命なんてのは感じませんでした。

付き合うことになったのは、お互いそれなりに色々考えた上でです。

イコは大学の時に短編でちょっとした賞を取り、今は広告会社の映像班で働いていますが、まだ雑用ばかりの安月給で企画書すら見てもらえていません。

ワコは派遣の仕事をしながら丹下さんのところ(カレーと珈琲のお店)で修業していて、そのうちワコにお店を任せたいと言ってくれています。

「オレももっと勉強して頑張って面白い映画撮ってワコちゃんとサチを支えるんだ。」

お互いこんな気持ちのままでずっといれたらいいな・・・とワコは思います。

(いつか最後のその時まで君と私は一緒にいられるのかな・・・)

ずっと前に照井さんが「転職は賭けだ」と言っていましたが、人生そのものが博打みたいなものなのでしょう。

得たり失ったり傷つけたり傷つけられたり。

ワコはイコとの日々は「負けてもいい賭け」だと思っていました。

生きてる間はどうせ幸も不幸も尽きることはないので、もしハズレを引いたとしてもその巡り合わせを楽しめる自分でいたいのです。

人生はアタリが多めだと思えるように・・・!

完結

感想

高校生のイコくんから別れを告げられたあたり凄くリアルに感じました。

高校生だもん、一時の感情が全てだよね。

ずっとリアルな展開で30代女性の悩みや葛藤をうまく表現していただけに、ラストでイコくんとヨリを戻していたとこだけは「う~ん」と感じました。

大人になったイコくんがおばさんになったワコを選ぶ理由がよく分からなかったので、もう少し2人が再会し付き合った過程を掘り下げて欲しかったです。

だけど「負けてもいい賭け!」と思える人に出会えたのは「幸せ」だと思いました。

結婚してたって、子供いたって、幸せな人ばかりじゃないしね。

全巻通して色々考えさせられる心に残る漫画でした。

面白かったので気になる人はぜひ読んでみて下さいね♪

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