私たちはどうかしている15巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
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前回、七桜は結婚を急ぐ多喜川に強引に迫られるも自分の気持ちが椿にしかない事に気が付きます。
一方、事件の真相を追求するために戻って来た椿は、父を殺した犯人は自分ではないかと思い始めます。
再度真相を探るべく母の手紙を検める二人。
そして死んだと思われていた多喜川の父・秀幸は山奥でひっそりと身を隠すように暮らしていて・・・?
15巻では事件の全ての真実が明かされます!
15巻|ネタバレ
女将は秀幸の元へ行き七桜を消して欲しいと頼みます。
秀幸は断り「きみはいつまで孤独でいるつもりなんだ?ちゃんと家族がいるのに」と話します。
家族とは椿のことです。
しかし女将は椿のことを復讐するために産んだただの道具としか思っていません。
一方、椿は事件の手掛かりをつかむ為に何度も七桜の母の手紙を読み返します。
その様子を見た七桜は、また大切な人を失ってしまうかもしれない恐怖から事件から目を背けようとします。
そんな七桜に「それで納得のいく御菓子を作ることができるのか?」と問う椿。
昔大旦那に余計な思いが心に宿ってしまうとそれは作るお菓子に現れると教えて貰ったことがありました。
椿が真実を知りたいのは、誰かの為ではなくこれからも美しい御菓子を作りたいからなのです。
椿の想いを聞いた七桜は「私が信じなくてどうするの」と思い直し一緒に真実を知る手がかりを探し出します。
母の手紙を見ていて、ふと一通だけ差出人である母の住所が違うことに気が付きます。
その住所は亡くなったと思っていた多喜川の父・秀幸が住んでいる家でした。
母の手紙の住所を頼りに来たことを伝えると、秀幸は自分が知る限りのことを話してくれます。
秀幸は百合子が光月庵に入るずっと前から知っていました。
多喜川家がいつも茶菓子をお願いしている和菓子屋で職人見習いとして働いていたのが百合子です。
彼女の人柄を表すような温かい御菓子で秀幸もすぐに彼女の御菓子の虜になりました。
その頃、樹と百合子は付き合っていて、樹には親の決めた結婚相手がいましたがそれでも百合子と一緒になる思いは強く、家を出ていく覚悟もしていました。
結婚できなかったのは大旦那の反対にあったからだと思っていた椿たち。
しかし真実は違っていました。
みんな女将に欺かれたのです。
28年前の冬、友人に言葉巧みに騙され大旦那はかなりの負債を抱えることになりました。
樹は自分がいなくなっても光月庵の職人たちが助けてくれる、そう思っていました。
しかし職人たちは次々と辞めていき、そこには絶望しか残りませんでした。
そんな光月庵に手を差し伸べたのは今日子(女将)でした。
今日子は鳳家の家宝を売り返済に充てて欲しいと言ってくれたのです。
光月庵の為に樹はそれを受けました。
数日後、今日子の顔には痣ができていて、家宝を勝手に売ったことを知った父親に激怒され家を追い出されたという噂を耳にします。
大旦那の憔悴しきっている姿を見た樹は、覚悟を決め今日子との結婚を決めます。
夫婦になってから生まれる愛情もある。
百合子にも自分以外に愛する人がきっと現れる、そう信じていました。
しかし結局樹は心の中の百合子を消すことが出来ず、今日子を愛することができませんでした。
どうしても忘れられないという想いは百合子も同じでした。
別れて数年経ち二人が偶然再会した時、たった一度でも求めあうことを止めることはできなかったのです。
勘のいい今日子はそれに気づき、復讐の為に秀幸と体を重ねます。
秀幸は知りませんでした。
まさかそれが樹と大旦那への復讐だったなんて。
樹は初めから椿が本当の子供ではないと知っていながら、自分の子として育てることを決め愛情を注いでいたのです。
秀幸は百合子に申し訳なく身重でいく所もなく困っていた彼女にこの家を貸していました。
しかしいつまでも世話になるのが心苦しくなった百合子は、ある日赤子の七桜を連れて出て行ったきり行方知らずとなりました。
女手一つで昼夜関係なく働いていた百合子は、体を壊して入院してしまいます。
そこでずっと百合子を捜していた樹とまた再会します。
秀幸がこんなことまで知っているのは、拘置所で百合子が書いた七桜への手紙の続きを持っていたからです。
「私がは何もやってない」
その続きの手紙が実はもう一通あったのでした。
百合子と病院で面会した樹は「光月庵で働ないか?」と百合子を誘います。
ただの店主と従業員、友人として甘えて欲しいと話す樹に、甘えることになった百合子ですが、この選択が間違いだったのです。
終わったことになんてできるわけがなく、百合子はやはり出て行こうと思っていました。
しかしそんな時に、百合子は今日子のしたことを聞いてしまうのです。
8年前、友人のふりをして大旦那を騙し職人を別の店に引き抜いたのは今日子の仕業だったのです。
全ては樹を手に入れる為でした。
真相を知った百合子は今日子のことが許せず「樹さんを返して下さい」と今日子に言います。
全てを知った樹も今日子と別れ百合子と一緒になるつもりでした。
あの日、血まみれで亡くなっている樹を見た時、百合子は頭が真っ白になって樹を諦めなかった自分のせいだと責めます。
そして誰かがまた傷つくくらいならもう犯人は自分でいいと。
しかしすぐに七桜のことが頭に浮かびます。
母の手紙には「ごめんね、七桜。一瞬でもあなたのことを忘れちゃいけなかった。必ず戻るからママを待っていてね」とありました。
今まで秀幸がこの手紙を隠し持っていたのはある人を庇っていたからでした。
秀幸はあの日朝方に帰って来た息子の薫がやったのだと思っているのです。
しかし真実を知るのが怖くて本人聞くことすらできなかった秀幸。
高月家は真相を追求する事もなく百合子が亡くなりそのまま事件が忘れられればと思っていましたが、月日が経つにつれ自責の念はどんどん膨らみ、秀幸は8年前に何もかも捨ててここに逃げて来たのでした。
「百合子の無実を隠したのは私だ。本当にすまない。」
涙を流して頭を下げる秀幸に、七桜は1つだけ「家族に愛情を向けて下さい。本当の家族に向き合って下さい」とお願いをします。
真実を知る七桜ですが、なぜ今日子を恨んでいるはずの多喜川が旦那を殺したのかが解りませんでした。
それに多喜川がやったとしてどうして母の手紙を七桜に渡したのか。
二人は明日直接多喜川に訊いてみることを決めます。
光月庵に帰り寝床に着く七桜。
昼間聞いた話がずっと頭の中を回っていてなかなか眠れずにいました。
一方、椿は部屋に女将の残り香があることに気が付きます。
七桜の危機を感じた椿は、七桜の眠る部屋へと急ぎます。
しかし七桜はすでに女将によって刺された後でした。
「どうして俺の人生から大切なものを奪おうとするんだ!」
椿にとって七桜が一番大切でありそれ以外もうなにもいらないのです。
すると扉から七桜を抱えた多喜川が入ってきます。
七桜を仕留め損ねた女将は七桜目掛けて短刀を振り下ろします。
犠牲になったのは咄嗟に前に出た多喜川でした。
「これであなたを警察に突き出せる。罪と言う名の地獄に道連れにできる。」
この言葉を聞いた椿は多喜川が父を殺した犯人であると思うのですが、七桜はそうは思っていませんでした。
多喜川は嘘をついています。
その答えはもう一つしか思いつきません。
すると女将が多喜川の母のことを話し始めます。
「美由紀(多喜川の母)さんが私をちゃんと殺してくれればこんなことにならなかったのよ。」
事件の前日、女将は入院中の美由紀の元へ行き「私が憎い?だったら消せばいいのよ」と刃物を渡します。
明日の夜秀幸が会いに来てくれると挑発し、美由紀の背中を押しました。
事件の日、椿が父の部屋で見たのは美由紀だったのです。
女将と間違え樹を殺してしまった美由紀。
見まみれの手で病室に戻って来た母を見た多喜川は自分が母を守ることを決意したのです。
女将は横で寝ている椿に「百合子がやった」と言い残して死ぬつもりでした。
罪をかぶせられた百合子は殺人者となり、樹とは一緒になれないと考えたのです。
「私と樹さんを間違えるなんて本当に役に立たずな女!」
女将のその言葉にカッときた多喜川は落ちていた短刀を拾い女将に向けるのですが、七桜に止められます。
多喜川に人殺しになってほしくないからです。
七桜に説得された多喜川は家族を守れなかった自分を責め「ごめん」と涙を流します。
多喜川の父は多喜川を、多喜川は母を、真実を隠していたのは人への思い。
ようやく事件の真実に辿り着くことができました。
七桜はふと女将が部屋にいないことに気が付きます。
もうどこにもいく所がなくなった女将は、樹と椿の幻覚を見て導かれるように踏切をくぐり線路内へ。
これが私への罰なのね、死を覚悟した時、椿が助けに入ります。
危機一髪、女将も椿も助かることができました。
椿が女将を助けたのは、実の母なのにいい思い出がないことが悔しかったからです。
樹は死に際、椿に「今日子を守ってやってほしい」と言われました。
樹は間違えて殺されたと女将は言いますが、椿はそうは思いませんでした。
樹は寝ていた所を殺されたわけじゃありません。
相手は女の人なので自分に向けられた殺意なら止めれたはず。
きっと女将のことを庇い亡くなったのでしょう。
女性としては愛せなかったかもしれませんが、確かに愛情はあったのです。
そうじゃなかったら椿を自分の子供として育てるなんてできません。
「人は変われる。俺もひとつくらい母親のいいところを見つけたい。だから生きていて欲しい。」
女将は膝をついてか細く「ごめんなさい」と謝るのでした。
女将は警察に行き事情を聞かれることになりました。
女将がどこまで話したのか七桜にはわかりません。
ふと見上げれば桜が咲き始めていました。
あれから椿は時間を見つけては父の着物を整理しています。
なにかを噛み締める様に。
女将に刺された多喜川は幸い傷は深くはありませんでしたが、熱が続いていて入院中。
色んなことがありましたが、光月庵は七桜にとって大事な場所。
いいところだけ残して守っていくと心に決めます。
椿は明日この店を出ていくと七桜に伝えます。
「おまえが守ってくれたこの目でいつか俺だけの御菓子を作る。自由に。俺にしか作れない御菓子を。だから約束して欲しい。絶対幸せになるんだ。」
ようやく呪いから解放された椿を見て安心する七桜。
椿は翌日、店から出ていきました。
園遊会では赤い色を克服し椿が考案した桜の御菓子を作る七桜。
皆に喜んでもらい幸せなはずなのに、いつもふと椿のことを思い出し切ない気持ちに。
そんな七桜のことを退院してきた多喜川は背中を押します。
「以前、七桜ちゃんに言ったこともう一度言うよ。きみは後悔しない?」
七桜は自分の気持ちに正直になり椿の元へと駆け出します。
話したいことや伝えたい事はたくさんありますが、今はこの一言しか思いつきません。
「ねえ椿、私と結婚しない?」
16巻へ続く
私たちはどうかしている|15巻感想
ようやく事件の真相が全て明らかになりました。
全ての伏線を回収し「最終回!?」って思うほど綺麗にまとまっていました。
ドラマの方は見ていませんが、ドラマと漫画は違う展開のようですね。
もう途中から涙が止まらなくて、それぞれの登場人物の気持ちに感情移入しちゃいました。
あれだけ悪者だった女将も真実を知った今では同情しちゃう。
それほど樹さんを愛してたってことだよね。
何か色んな思いが交差してて切ない~~!
ラストの七桜のプロポーズも最高。1巻で椿が七桜に言った言葉をチョイスするあたり。
ここまで苦労した2人だから絶対絶対に幸せになって欲しいです。次巻が待ちきれない!
ぜひ漫画の方も無料で読んでみてくださいね♪