私たちはどうかしている18巻《蝶の棲家》のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね♪
※今までのネタバレはこちら
念願の結婚式を挙げてから早くも半年がたちました。
椿と七桜は新婚旅行を計画していましたが、多喜川が何者かに襲われて延期を余儀なくされます。
魔の手は連句会のメンバーたちに及び、椿と七桜も巻き込まれていき、やがてある犯人像に行きあたるのですがそこには悲しき愛の物語があり、二人はやるせない思いでいっぱいになります。
連続殺人事件も一段落、二人は日帰りで念願の新婚旅行へ。
そこで七桜の妊娠がわかり喜びでいっぱいになります。
七桜のお腹は大きくなり仕事どころではなくなってきたのですが・・・!?
私たちはどうかしている|18巻1話ネタバレ
「椿!大変!!」と七桜が声をあげるので、産気づいたのだとすぐさま駆け寄る椿。
しかし産気づいたわけではなく、完璧なあんこが焚けたのだと椿は嬉しそうに言います。
新婚旅行の時に気付いた妊娠も、もう30週目に突入。
初期の頃は不安定でつわりも酷く椿に沢山心配かけましたが、今は安定して無事産まれてくるのを待つばかり。
噛み締めるほどに甘い幸せ。
なのでこの時は思ってもいませんでした。
椿とまた御菓子で対決することになるなんて・・・。
ちょうど一カ月前、花がすみの裏の小さな平屋で自身の茶同教室を始めた奈良橋早苗。
花がすみに来て「あんころ餅はないんですね」と残念そうにしていました。
あんころ餅は子供の頃転校して不安だった早苗を元気にしてくれた特別な思い入れのある御菓子で、お茶の教室を始め不安なことが多い今、あの思い出のあんころ餅が食べたくて探しているのです。
話を聞けばそのあんころ餅は昔「光月庵」で作っていたものでした。
母が作っていた御菓子だと気付いた七桜は、早苗の腕を掴み「味を再現させて欲しい」と頼みます。
それから母の作っていたあんころ餅を再現する為、早苗には何度か試食してもらっていますが、まだ母のあんころ餅には近づいていません。
そんな中、椿はある屋敷の主人から定期的に開催している茶会の御菓子を作って欲しいと依頼があります。
名前を見た瞬間、椿は固まります。
喜多川には「この依頼は引き受けちゃダメだ」と止められますが、椿は依頼主の屋敷へと足を運びます。
七桜に不安な想いはさせたくないと秘密にしていた椿。
しかし当日、屋敷に七桜の姿がありました。
多分椿は行くだろうと思った多喜川が、七桜にも話をしたのでした。
椿が七桜に隠したかったにもわかります。
なぜなら依頼してきたのは「鳳家」、つまり女将の実家なのです。
女将の継母・艶子は、光月庵の良い噂を聞き、身内の顔が立つように今まで作った茶菓子が全て霞んでしまうようなものを作って来て欲しいと依頼してきました。
「断れば未来がなくなる」とあまりにも傲慢な態度に腹を立て断る気満々な七桜でしたが、お茶を運んできた女性を見て驚きます。
お茶を運んできたのは、紛れもなく女将だったのです。
私たちはどうかしている|18巻2話ネタバレ
青白い肌、光を宿していない瞳、まるで別人のようですが、間違いなく女将でした。
女将は艶子に言われ、七桜たちに頭を下げ謝ります。
あの女将が頭を下げて謝るなんて、幻覚を見ているようでした。
目の前の展開についていけない二人に、艶子は「私だってほんとは家に上げたくなかった」とため息をつきます。
女将は昨年末、雪の降る中鳳家に現れ「どうかここに置いて下さい」「他に行く所がないんです」と震えながら頭を下げたのだそう。
艶子は女将を迎え入れたせいで「疫病神の母」と言われている、名誉挽回の為に椿たちには御菓子を作る義務がある、あんたたちが見捨てた女を私が助けてやったんだと自分勝手なことを言っています。
話を聞いた椿は鳳家に納める御菓子を引き受けることに。
艶子は茶菓子の器に使う、ご先祖様が「利休」と名付けた鳳家に代々伝わる名器を見せ、この皿にふさわしい菓子をと注文します。
豪華で鮮やかで、多彩な錦と金に目が奪われるお皿で、ただの御菓子では皿に負けてしまいそう。
帰り際、玄関先まで見送り「どうぞよろしくお願いします」と手をつく女将に対し、言いたい事や聞きたいことはたくさんあるのに、言葉が出てこない七桜。
すると椿が女将に「あんたらしくないな」と言葉を放ちます。
「生きていてほしい」と言ったのは、そんな姿を見る為に言ったのではないからです。
女将は椿に「ここで果たさなければならないことがあるの」と返します。
その夜、七桜は椿にどうして鳳家に行ったのか訊ねます。
椿は身内の誰かになにかあるといつも駆け付け、一緒に喜んだり祝ったり、幸せな物語のような家庭に憧れていました。
物語だけの理想の家族だと思っていたのに、世の中にはそういう家族がたくさんいると気付いた時は酷く寂しくて夜が長く感じました。
生まれてくる子供には一瞬でもそんな気持ちにさせたくないのです。
周りにはたくさんの笑顔があって欲しいし、助けてくれる手はできるだけ多く会って欲しいのです。
憧れた家族の形が自分にも作れるなら、と。
それは七桜も同じ気持ちでした。
家族の存在が苦しみを生むこともあるけど、形を変えれば深い絆になるはずなのです。
それを信じてみようと二人は御菓子作りに励みます。
しかし壁は果てしなく高く、持って行った御菓子は却下されてしまいます。
艶子は一目でぱっと目をひき派手な御菓子を望んでおり、はさみ菊をリクエストしてきます。
しかしはさみ菊は秋の御菓子であり、冬に出すことはできません。
もう二人ともどんな御菓子を作ればいいのか見当もつきません。
そんな中、七桜は常連の奈良橋早苗の家に頼まれた菓子を持って行きます。
早苗の旦那は1年前に脳梗塞で倒れ現在は家でリハビリの最中。
二人はとても仲が良く、早苗は旦那がリハビリの期間は茶同教室で生徒を増やし自分が支えていこうと決めていました。
七桜は早苗の家に置いてあった赤い茶碗に目を惹かれます。
その茶碗が生れることになった逸話があり、早苗は自分に似ていてその話が好きだと教えてくれます。
話を聞いた七桜はいいアイデアが浮かんできます。
女将にもきっと届く、寄り添う御菓子のイメージが。
私たちはどうかしている|18巻3話ネタバレ
鳳家、茶会当日。
光月庵の用意して来た主菓子がみんなに振る舞われます。
てっきりはさみ菊を用意してきたのだと思っていた艶子は、見た目が地味な御菓子を見て顔を真っ青にし七桜に「私に恥をかかせるつもりだね」と耳元で睨みます。
すると客人の一人が御菓子を見て「これは”木守り柿”ではないですか?」と言います。
そう、椿が作ったのは、ただ一つ残された柿の実をイメージした御菓子でした。
木の実を全て採ってしまわず、一つだけ残しておく「木守り」という習慣があります。
一つは来年もまた沢山の実をつけて欲しいという願い、もう一つは生き物への心遣いでした。
寒い冬を乗り越える鳥たちの大切な食料になって欲しい、自然からの恵みを決してひとり占めしない先人たちの分かち合うという想いが込められています。
そしてこれは菓子皿「利休」にも関係しており、早苗の赤い茶碗の逸話を聞きイメージが湧きました。
利休が茶碗を手にしたように自分にも差し伸べられる手がきっとある。
そんな希望を込めて作った心に寄り添う御菓子なのです。
御菓子の説明を聞いた客人たちはとても喜んでくれ茶会は大成功。
艶子は手の平を返し「私を想って作ってくれた私の御菓子」だと調子のよいことを言っています。
その時「遅くなってしまってすみません」と慌てた様子で早苗が入ってきます。
2時間も遅刻だと艶子は機嫌を悪くしますが、早苗宛の案内状には間違った時間が書かれていたようです。
早苗は皆の前で教室の評判が落ちるようなことを言われ、艶子には「あなたには先生なんてまだ早いのよ」と言われてしまいます。
部屋から飛び出す早苗のことを追いかけ心配をする七桜。
実は早苗は艶子の実の娘だったのです。
実母・艶子は早苗の結婚には反対でした。
それは相手が気に入らないとか、私の幸せのためではなく、娘をずっと傍において言う通りに支配したいからでした。
艶子にとって家族は自分を満たすためのただの道具なのです。
その頃、椿は七桜を探している途中に女将に会います。
女将は椿に「バカなことをしたわね」「注文通りはさみ菊を出して失敗しておけば」と言います。
これで艶子は絶対に椿のことを離さないからです。
これは女将から椿へ「艶子には関わるな」という忠告でした。
しかし椿はもう関わった人を諦めたりしないと決めています。
それは女将に対してもでした。
そんな椿の覚悟を聞いた女将は「だったらそばにいる人をもっと大切にしなさい」と助言します。
椿は七桜の好きなようにさせ見守るつもりでした。
なんでも受け入れて甘やかすのが愛とは女将は思いませんでした。
「手遅れになっても知らないわよ」と忠告した次の瞬間、七桜が倒れたと知らせがあります。
椿は真っ青になり急いで駆け付け七桜を病院へと連れていきます。
私たちはどうかしている|18巻4話ネタバレ
診断によると倒れたのは”空腹による貧血”でした。
たくさん食べて休めば問題ないと医師から言われるものの、多喜川は七桜の体を心配し花がすみを畳むよう話を切り出します。
子供が生まれればもっと大変になるのに、二つの店をやっていくなんて無謀なのです。
椿もそれには賛成でした。
何かを手放さなければ七桜が壊れてしまいます。
それでも七桜は店は続けたいと主張しますが、椿に「子供にもしものことがあったら後悔しないのか?」と言われ仕方なく椿の言う通りにすることに。
しかし「艶子さんとこれ以上関わるのやめにしない?」という七桜の提案は聞き入れてくれませんでした。
安静にしていたある日、早苗の旦那・智が七桜を訪ねてやってきます。
智は早苗の為に新年茶会の御菓子を作って欲しいと頼みます。
智は早苗の笑顔を守る為なら何でもしたいという強い思いがありました。
椿に絶対安静にするよう言われていた七桜は悩みますが、自分が御菓子を作り続ける理由を思い出し引き受けることを決めます。
一方、椿も艶子に脅されて新年茶会に出す御菓子を作ることに。
再び御菓子対決をすることになった二人は・・・!?
19巻へ続く
私たちはどうかしている|18巻感想
紆余曲折あった二人の甘くてラブラブな姿を見られるのは、とても嬉しく幸せな気持ちになりますね。
おまけ漫画もめっちゃ良かった!
奈良崎さん夫婦はお互いのことを思いやってて理想の夫婦像だと思いました。
要所要所で涙が・・・。
新たな癖強キャラが出てきて、どうなるかと不安でしたが次巻で決着つくようなので楽しみです♪
漫画を読みたい方は、無料で読む方法を参考にしてくださいね。