私たちはどうかしている19巻(最終回)のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
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出産を目前に喜びに溢れている七桜と椿。
そんなおり女将さんの実家の当主・鳳艶子からお菓子の依頼が舞い込み、二人は女将さんと再会します。
「花がすみ」の顧客である奈良橋が艶子の実の娘と知った七桜ですが、母娘にはわだかまりがありました。
傲慢な艶子は奈良橋の茶道教室を潰すため、孫である椿に茶大会のお菓子を強要。
一方、七桜は自らの信念から奈良橋のお菓子を作る決意をします。
再び七桜と椿は対決することになって・・・!?
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私たちはどうかしている|19巻ネタバレ
茶大会のお菓子は、奈良橋の思い出のあんころ餅に決めた七桜。
今はまだ未完成ですが、必ず作りあげると意気込んでいます。
ただしお腹の子の為にも決して無理はしないと決めていました。
一方、艶子にお菓子を作らなければ光月庵を潰すと脅されていた椿。
80年前の遺産相続の時、土地が分家と折半されていて、その分家が所有している分を艶子が金の力で自分のものにしていました。
つまり光月庵の土地の半分は艶子のものとなっていて、艶子が他者に売却すれば光月庵は立ち退きを余儀なくされてしまうのです。
茶大会の御菓子を作れば土地は返すと艶子は約束してくれたので、椿は光月庵を守るためにも艶子の納得のいく御菓子を作ることを決めます。
しかし良い案が浮かばず一人思い悩む椿。
納戸に眠っている菓子帳を見ている時、城島が試作品の御菓子を持ってやってきます。
納戸の外に出ようとする2人ですが、古い建物の為中から開けにくくなっており扉がびくともしません。
椿に熱があることに気付いた城島は大声で助けを求め、「最悪なことを考えるなら自分のこともそうして下さい!」と注意します。
いつからか完璧な人間じゃなければ背を向けられ誰も助けてはくれないと決めつけていた椿。
家族にこだわっていた椿ですが、すぐ近くにこんなにも温かくて力強い手があることに気が付きます。
椿は助けに来てくれた山口さん、城島に「俺に力を貸してほしいです」と涙を流しながらお願いします。
同じく奈良橋さん思い出のあんころ餅の再現に苦戦中の七桜。
あんころ餅に使う材料は限られていて、ママのものと何が違うのか分かりませんでした。
せめて作っている姿を見てた人がいれば・・・そんなことを思いながら帰っていると、女将が現れます。
女将は雪の中傘もささずに歩いている七桜の身体を心配し傘を貸してくれました。
七桜は女将を引き止め、椿が女将が戻るのを願っていることを伝えます。
しかし女将は「申し訳ないけど私に家族を求めないで」と話します。
女将は椿を産んで抱いても、愛しいや守りたいなど子供に対して抱くような感情がまったく湧いてこなかったのです。
自分でもどうしてとぞっとすることがあるほどでした。
「私は椿という人間を産んだだけの一人の女なの」と言う女将の言葉を聞き、不安に感じる七桜。
そんな七桜の表情を見て「そんな顔しなくても大丈夫でしょ。あなたは私とは違う」と女将は言います。
女将は七桜の母が七桜のことを大事に想っていたことを知っています。
七桜の母はいつも光月庵の厨房で一人離れたところで御菓子を作っていました。
夏は人一倍汗をかき、冬は唇が紫になるほどその場所で黙々と作業を続けていたのです。
冷暖房の届かない片隅で仕事をしていたのは、その場所からなら部屋にいる七桜のことを見ることができたからでした。
女将はそんな姿を見て自分には無理だと思いながらも、少し羨ましいと感じていました。
その日の夜、七桜は奈良橋家の御菓子を作ることを椿に話します。
夫婦だからといって全部を縛りたくない椿は快く応援してくれました。
椿が生まれてきてくれて本当によかったと感じる七桜。
そしてあなたの産んだ人は愛情深くて春みたいに温かい人だと、女将に伝えたいと思うのです。
それぞれの思いの中、茶大会当日を迎えます。
鳳家で出されている椿の作った茶菓子「花びら餅」は見た目に工夫がされていてとても好評です。
客がどんどん集まり艶子もご満悦。
椿は約束通り土地の権利を返すよう話すのですが、艶子は次の茶菓子の要求をしてきます。
それならと椿は母である女将を解放してほしいと頼みます。
反発する椿に苛立った艶子は激怒し物を投げつけて部屋を出て行ってしまいます。
部屋の外で会話を聞いていた女将は、怪我をしている椿にハンカチを差し出し「継母(艶子)と道連れになるのは私だけでいい」と話します。
その頃、奈良橋の茶室が何者かによって荒らされていました。
犯人は鳳家に仕える立花ですぐに捕まるのですが、命令されてやっただけだと分かった奈良橋は立花を責めませんでした。
立花は一番長く父と一緒に過ごした人で、父との思い出の掛け軸だけは傷一つなく綺麗に残されていたからです。
立花は泣きながら奈良橋に謝ります。
奈良橋は荒らされた茶室を協力して貰いながらなんとか直しお客を呼ぶことができます。
奈良橋家の評判を聞きつけた艶子は、潰してやろうと茶室に直接乗り込みます。
相変わらず傲慢な艶子に我慢ならず「あなた相手にはできません」と凛とした態度で突き放す奈良橋。
七桜も黙って見てられず仲裁に入ります。
艶子は「光月庵を潰すからね」「椿の努力も水の泡。大事なものを失うんだ」と言い七桜の腕を強く掴みます。
その時、日本刀を持った椿が現れ「妻を少しでも傷付けたら殺す」と七桜を守ります。
後ろには女将がいて本物の遺言書を持っていました。
父が自分にまったく遺産を残さないことをおかしいと思っていた女将は、こっそりと証拠を探していたのです。
本物の遺言書には、遺言者の有する財産、そして遺言者の所有する白山の土地を相続させると書いてありました。
艶子は自分に都合のいいように遺言書を偽造していたのです。
逃げようとする艶子を取り押さえたその時、七桜が産気づきます。
すでに破水をしていて今にも産まれそう。
テンパる椿に「落ち着きなさい椿。大丈夫、二人の子供よ、きっと強い子よ!」と女将は言います。
それからはとにかく必死で記憶もとぎれとぎれで。
しかし一人じゃない安心感と暖簾の隙間から椿の花がすごく綺麗な赤だったことを覚えています。
女将と椿のサポートもあり無事に元気な赤ちゃんを産むことができた七桜。
二人の子供は、この幸せがずっと永く千代に続くようにと意味を込めて「千代」と名付けられます。
ずっと夢見ていた家族の温かさを感じ、きっとこの日の為に生れて来たのだと思うのでした。
その後、艶子が持っていた光月庵の土地は無事に買い戻すことができます。
鳳家の屋敷も訴えようによっては女将のものにできましたが、女将は大きな屋敷で独りで暮らす地獄を艶子に味わせるつもりです。
女将を憎んでいた多喜川も女将に歩み寄ることをはじめ、女将は孫の千代のお世話にとても積極的。
女将は七桜に「椿に幸せを教えてくれてありがとう」と感謝をします。
教えて貰ったのは七桜も一緒でした。
初めて会った日からいつだって椿に感情を揺さぶられてきました。
きっとこれからもまだ知らない感情にたくさん出会うでしょう。
その度に七桜はまた新しい御菓子を作ります。
大切な人たちの笑顔がいつまでも続きますように。
次の春もそのまた次の春も、ずっと千代に。
完結
私たちはどうかしている|19巻感想
涙なしでは読めない最終巻でした。
最後まで追いかけてきて本当によかったと思えるラストで感無量です。
あとがきではラブラブな二人を見れたし、電子特典では椿似のクールビューティーな千代ちゃんを見ることができ大満足です。
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