雪人5巻(最終巻)の結末ネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※雪人の漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね。
12年前の事件で殺された刑事の息子・雪人。
父親と同じ刑事の職に就いた彼はその死の真相を探り始めました。
新宿歌舞伎町から始まった彼の捜査は、事件の鍵を握る鴨下が殺害されて事態は緊迫の一途を辿ります。
雪人への復讐に燃える新島、かつて兄弟分だった近松との対決を決意した宮本、恩人・呉林と対峙する雪人・・・。
歪んだ過去の深い傷を持った男たち、それぞれの決着は!?
そして長い旅路の果てに雪人がたどり着くのは・・・?
ではここから最終巻のネタバレです!
5巻|ネタバレ
「鴨下が殺された・・・犯人は新島です。」
雪人は、地下室に監禁されていた時に鴨下が言っていたことを思い出し、佐江にそう伝えます。
新島が言っていた上からの指示とはおそらく呉林のこと。
鴨下はその指示に背き雪人を殺そうとしたので、新島に殺されたのでしょう。
犯人が新島なら奴が残した初めての手掛かり。
捜査の流れもガラリと変わります。
一方、雪人のせいで佐江の始末に失敗した佐藤。
しかし鴨下の身辺警護、雪人を捕獲するという仕事は成功しているので、佐藤は近松に電話をし報酬を請求します。
鴨下が死んでしまった今、ケツ持ちの近松に・・・と考えたのです。
近松は報酬を出す代わりに、もう一つの仕事を頼みます。
もう一つの仕事とは、雪人を殺すことでした。
報酬は言い値を出すと提示された佐藤は、その依頼を引き受けます。
その日、新陽会本部に呼び出された近松は、「若頭の地位を降りてもらう」と告げらてしまいます。
田代組組長が寝たきりになったのは、近松が差し向けたヒットマンが失敗したせいだとバレてしまったからです。
チクったのは、舎弟の木下でした。
木下は組長に近松のことをチクったあと、その場で自殺しました。
近松が地位剥奪されたのは、一度でも上を裏切った奴は信用できないからという理由でしたが、上納金が工面できていれば降ろされることはなかったでしょう。
その頃、呉林は雪人の元にいました。
雪人の答えの期日は明日のはずですが、警察庁の頂点に就けなかった呉林にはもうその必要がなくなってしまったからです。
「呉林さん、なして俺に嘘ついたんですか。」
呉林は雪人の父を殺す指示は出していません。
鴨下(水野巡査)が個人的な恨みで父を撃ったのに、なぜ嘘をつくのか雪人は疑問でした。
それでも呉林は、雪人の父の死を願ったのは確かだと話します。
呉林には子供がいません。
そこで新田アキラに目をかけて、いずれ養子にと思っていましたが、妻に猛反対され無視するわけにもいかず。
そんな頃、雪人の父が雪人のことを何かの大会で優勝したことを嬉しそうに同僚に話しているのを見ました。
生真面目でいつも仏頂面の彼が、あんな顔をするのだと呉林は驚きました。
そして心底羨ましく感じ、殺意が生まれたと話します。
理由を聞いても雪人は納得できませんでした。
「呉林さんはお父を殺してねえ。完全に失脚したとは言えねえでしょう。呉林さんの年ならまだ長官になれる機会も・・・。」
説得しようとする雪人ですが、呉林にはもう時間がありませんでした。
呉林は病に侵され、余命幾ばくもない状態だったのです。
一方、近松が雪人に川崎の助っ人を飛ばしたと知った宮本。
約束も破られこれ以上近松の下に居る理由はないと思った宮本は、近松の元を去ろうとしますが近松にエンコしろ(指を詰めろ)と言われ小指を切り落とします。
弱って病床にいた呉林の元に向井が会いにやってきます。
呉林は向井に約束を果たせなかったことを謝ります。
2人は大学時代、裏と表が融合するバランスを保つ世界を作ろうと、語り明かした仲でした。
裏と表でお互い頂点に立つまでは会わないと約束していたのです。
世の中を悲観する呉林に向井は雪人のことを話し、世の中はまだまだ捨てたもんじゃないと希望を持たせます。
別れ際、呉林は向井に「あれは私の息子だ」と雪人のことを頼みます。
向井が出て行ったあと、呉林は新島に自分を殺すよう命令します。
「親父、梶雪人があんたの息子なら俺はなんなんだ。息子に親を殺せと命令するのか。」
新島は、なぜ耕二同様みんな自分に殺されたいのか葛藤しますが、命令された通り呉林を絞め殺します。
呉林の喉から検出された指紋と、新島のアジトにあった指紋が一致し、新島は指名手配されることになります。
嫉妬心から雪人に更なる殺意を覚える新島。
そこで新島は近松を呼び出し、どうすれば雪人に肉体的ダメージだけではなく精神的ダメージを与えられるのか尋ねます。
雪人に恨みを持つ者同士、近松と新島は手を組むことに。
作戦は、まず新島が向井のビルに雪人を呼び出し、近松が雪人を痛めつけるというものです。
新島は雪人を呼び出す為に、婚約者である杏を人質にとります。
同じ頃、宮本も耕二と玉緒に対するケジメをつけるため、近松の命を狙っていました。
杏を人質に取られた雪人は、新島に従い、2人で話をすることに。
答えようによっては杏を無傷で放してもいいと新島は言いますが、雪人に言われた言葉が気に入らず助かる道はなくなってしまいます。
杏のことを心配する雪人ですが、杏は宮本により無事に助け出されていました。
代わりに宮本は足を刺され負傷してしまいます。
それでも宮本は手下どもを殺し近松の元へ辿り着きます。
「俺はひとりの男を消して、ひとりの男を守るためにここに来た。」
宮本が消したい男は新島で、守りたいのは雪人です。
しかし負傷している宮本は近松に殺されそうに。
そこに雪人と新島が現れます。
近松は宮本に苦痛を与えようと、「雪人を撃ち殺せ」と新島に命令するのですが、新島は命令に背きます。
雪人を思う存分にいたぶってくれないなら近松に用はないのです。
何もかもがどうでもよくなった新島は、その場から去ろうとするのですが、雪人に足止めされます。
雪人と決着をつけようとする新島ですが、雪人は持っていた山刀を床に置きます。
「山刀は山で狩った獲物を解体して家に持って帰る為の刃物だ。人間を切るもんじゃねぇ。」
初めて自分を人間扱いしてくれた雪人に手を掛けるのを躊躇う新島。
自棄になった近松は手に持っていた手榴弾で全てを吹き飛ばそうと線を抜きます。
宮本は雪人を守るため、近松を道連れにビルから飛び降ります。
近松の持っていた手榴弾は空中で爆発し、新宿の夜空から宮本と近松の血と肉が降り注ぎました。
雪人は涙を流しながら新島の手をとり警察へ。
その後、秋田に帰り警察を退職した雪人。
今は秋田の祖父宅で妻の杏と一緒に暮らしています。
新島は苅部と鴨下、呉林殺害、他にも麻薬所持や銃刀法違反すべての罪を認め反省の弁もないということで死刑が確定します。
今日は裁判が終わった佐江が秋田に、近松の遺品を持ってやってきています。
遺品とは宮本が死ぬ数日前に切り落とした小指でした。
近松はその小指をハンカチに大事に包んで持っていたのです。
宮本には身内がいないので、雪人の願いで梶家に埋葬され遺品も一緒にお墓に納められることに。
その時、小さい子供・卓人を連れた杏が戻ってきます。
その子供は、なんと宮本と玉緒の子供でした。
玉緒は宮本の指示で近松に人質に取られないよう居酒屋を閉めて秋田へ帰り、そこで宮本との子供の妊娠が発覚。
1人きりで出産して子供を育てていました。
雪人が偶然、食堂で働いていた玉緒を見つけましたが、玉緒はすでに病に侵されており子供を頼むと雪人に託し亡くなったのです。
雪人にとってこの子は宮本の生きた証でした。
今、梶家のお墓には宮本と一緒に玉緒も眠っています。
向井が卓人の後見人を申し出てくれたおかげで、卓人を雪人の子供とすることが出来ましたが、ヤクザの恩義を受けることは警察としての道に反するという思いから、雪人は退職したのでした。
宮本の息子は雪人とマタギの祖父の元で真っすぐに育つでしょう。
そしていつか、この世の中に必要な一閃の光となるのです。
完結
感想
怒涛の展開続きであっという間の最終巻でした。
近松の執着は最後まで凄かったです。
全て思い通りにいかなかった彼ですが、最後は彼の思い通りになったのではないでしょうか。
宮本さんは最後までカッコよかった・・・こんなに切なくなったのは久しぶりです。
新島も人であることを認めてくれる雪人に出会って少しは救われたのではないでしょうか。
たくさんの人が亡くなりましたが、ラストは宮本と玉緒の子供を育てる雪人と杏と祖父がなんともほのぼので安堵しました。
未来ある結末にホッとし涙。良いラストでした。
ネタバレでは省略している部分も多いので、漫画を読みたいと思った方はぜひ無料で読む方法を参考にしてくださいね♪