スズキさんはただ静かに暮らしたい最終3巻のネタバレと無料で読む方法を紹介します。
1巻が無料公開されているのを見つけて、続きが気になり、他の巻も無料で読める方法を見つけたので、シェアします。
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13話から最終話
逃げることの無い暮しを求めて、新山からの依頼を引き受けるスズキ。
慎重に確実に、誰にも悟られないように遂行するため、入念な準備をします。
ですが、以前として楠の足取りはつかめず、依頼主からどこまでも人の裏をかくのが好きだと聞きふと、空き家だった隣の部屋が気になります。
電気メーターが動いているので、いつの間にか隣人が来たようで、念のために確かめます。
その予想は的中し、しかもジンスケと接触していることも分かってしまいます。
”まさか！？自分の見間違いよね？”
現実を受け止めきれず、かといってジンスケに聞くことも出来ず、出した答えは今すぐ、楠を消すという事でした。
すぐさま、ピッキングへ家に侵入しますが、そこに楠の姿はありません。
スクリーンに上映されていた、あの日のジンスケの映像をぼうっと見ていると、背後から”ズドン”と聞き覚えのある銃声が鳴り響くのでした。
何のいたずらか、まさに今日、ジンスケも楠と決着をつける為、息を潜めて隠れいました。
そして、物音を聞き、ヤツが帰ってきたと思い、引き金を引いたのです。
弾はスズキの腹部に命中し、彼女は倒れこみました。
必死に止血をしていると、新山がやってきます、実はスズキから計画を実行すると、連絡を受けていて、後始末の為に駆け付けたのです。
ジンスケに今は味方だと、安心させ銃を取り上げると、すでに虫の息のスズキをなぶり始めます。
必死に止めに入るジンスケですが、大の大人の警察官に敵うはずは無く、なすすべがありません。
そんな時、買い物に出かけていた楠が帰ってくるのでした。
新山は最初から全員始末する予定だったので、これ幸いだと楠に銃を向けます。
ついでにこれまでの怨みも晴らそうと、殴りつけるのですが、場慣れしている楠を制するのは難しく、反撃され殺されてしまいます。
邪魔者が消え、楠はジンスケに選択肢を与えます。
自分の知る闇医者にスズキを連れて行く代わりに、自分の元で殺し屋としての修行をするか、もしくはあと僅かな時間をスズキと一緒に過ごすか。
ジンスケは迷わず、楠から銃を受け取るのでした。
目を覚ましたスズキはまるで抜け殻のように気力を失います。
何故、あの日、ジンスケは自分の事を撃ったのか？これまでの楽しい思い出が走馬灯のように頭を駆け巡ります。
全てを失った彼女は東京へ帰ることを決めます。
一方で、ジンスケもスズキを撃ってしまったことで、心に大きな傷を抱えていました。
殺し屋としては失格で、楠も愛想を尽かすほどですが、殺す前に何か面白いことが起こるかもしれないと思い、スズキに合わせてみることにします。
隠れ家で生活しているようで、暫く張り込むと買い物を終えた彼女が帰ってきます。
そこで、楠はジンスケを殺すつもりだったのですが、何の反応も見せないスズキに脱帽してしまいます。
彼女は完全な殺し屋に戻っていて、容赦なく楠の指を撃ち抜きます。
楠はその状況を喜び、もうジンスケには用が無くなったと置き去りにして逃げていきます。
残されたジンスケはスズキにあの日の事はワザとでは無く、楠と勘違いしただけだと謝罪します。
しかし、倉庫の扉は開かず「もう家族ごっこは終わりだ」と冷たい答えしか返ってこないのでした。
暫くすると、ジンスケはさよならを告げ、どこかへ消えていきます。
本当にこれで良かったのか、自問自答するスズキ。
このまま一緒に居れば、彼を殺し屋にしてしまう。これが最善で自分がジンスケに出来ることなんて何もない。
ですが、心にはぽっかりと穴が開き、寂しさが押し寄せます。
かつては自分もその孤独に苦しめられた経験があり、その辛さを知っています。
やり残したことをするべく、スズキはジンスケを探しに出かけます。
公園で眠る、彼の元には楠が待ち構えていたのですが、今はそんなことに興味は無く、軽くあしらいジンスケに告げます。
「行くわよ、私とアンタの最期の旅へ」
向かったのはあの港町でした、お婆さんに声を掛けると幸い、まだ2階は空いてるようで、2人は暫く一緒に暮らします。
この街へ戻ってきたのは、大家さんに預けていたカメラを取りに行くためです。
完全に修理されていて、久しぶりに手元に戻ってきます。
ですが、ジンスケはそれが、2人を繋ぐ最後の切っ掛けだと気が付いていたようで、あまりうれしそうではありません。
「これからも一緒に居てくれるんだよね？」
「それは無理。私はただあんたに平和に暮らして欲しいだけよ・・・あんたの事が大好きだから」
ジンスケの事は大家さんに任せていました。
そして今日を最後に彼女はジンスケの前から姿を消すのでした。
数か月後、ジンスケは新しい学校へ通い、友達も出来つつあります。
楠は全てを清算するため、5億円事件の首謀者たちを消して回っていました。
スズキはというと、あのアパートへ戻り、元の生活へと戻りつつありました。
ただ一つ、違うのは人生で一度だけ撮った、ジンスケとの写真を壁に大事そうに飾っているのでした。
－完－
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