五佰年BOXが4巻で完結しました。
今回はこの完結巻を最終話までネタバレしていきたいと思います。
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24話から最終話
ハルさんと真樹の二人に真奈に会ってきたことを打ち明ける叶多。
自分が消されそうになったことを知り真樹は激怒します。
何とかハルさんが仲裁に入り話を再開し叶多は何とか皆にとっていい方法を考えたいと言います。
今回の収穫で言えばやはり鍵は貞清だということ。
彼が槌田家の当主になるかどうかが起点になっているとゆうことです。
とは言えまだまだ謎の多い箱のことを知るために叶多は古語を知るサークルの先輩に助けを求めます。
箱の中の人の言葉が分かれば大きな助けになると考え、録音した音声を手渡します。
解析はしばらく時間がかかるようでもう一つの手がかりである槌田の名前が入った札を取り出します。
すると、一瞬ではありますが箱の中と現在が繋がるのでした。
一方、真樹は一度消されかけた不安からドンドンと疑心暗鬼になっていき「箱を取り返さないと」と考えるようになります。
そのために叶多をもっと信頼させるものは無いか?と蔵の中を漁ると”五佰年箱覚書”という古書を見つけたのでした。
程なくして古語の解析や札に書かれていた文字もある程度復元できそこから導き出されたと廃寺に行くことにします。
丁度、真樹も覚書に書かれていた廃寺へ向かっていた所で叶多達と鉢合わせます。
元々、この廃寺の近くには洞窟がありそこが聖域のように扱われていたようなのですが現在は土砂崩れで埋まってしまっています。
箱の中を確認してみると確かに洞窟らしき穴がありここが別の時とつながっているのではと叶多は考えました。
元々この寺も真樹の家に縁があるらしく「それなら箱は俺が持っていた方がいいな」と言い出す真樹。
しかし叶多も簡単に箱を渡すわけにはいかず、二人はもみ合いになりその拍子に箱もろとも高台から二人が落下してしまいます。
慌てて下を確認するハルさんでしたがそこには二人の姿は無く、箱だけが残されているのでした。
消えた叶多と真樹は素っ裸で箱の中の世界にいました。
取り合えず近くに干してあった服を着るのですが運悪く通った侍に見つかってしまいます。
この時代の農民の命は家畜と大差なく、真樹は致命傷を負わされてしまいます。
何とか隙をついて逃げ出した叶多は近くの民家から戸板を借り真樹を洞窟まで運んでいきます。
ここなら何か現在に戻る方法があるかもしれない!!
そんな望みに掛けますが血は止まらず、助けを求めるために叶多はあたりを走り周りました。
すると偶然、何度も助けている村娘に出会い、真樹の治療をして欲しいと頼み込みます。
急いで洞窟へ戻る叶多でしたがそこには真樹の姿は無く、残されていたのは彼を運んできた戸板と生々し血痕だけでした・・・
一方、現代では残されたハルさんが二人を救出するため奔走していました。
高台から落ちた衝撃で箱が壊れたのかあれ以来、モヤが掛かって中を見ることが出来ません。
箱が歪んだ衝撃で底板が外れ、それには血痕のようなものも付いており不吉さを感じずにはいられませんでした。
叶多のサークルの先輩に助けを求め覚書の解読を進めるとこの箱が創られた経緯を知ることが出来ました。
”芳蔵”という男があの寺の脇にある洞窟で見つけた血痕付きの戸板を利用して作ったとあります。
その後も調べを進めていたのですが二人のせいで未来がドンドンと変わっていきついには叶多の家が無くなってしまうのでした。
叶多はあの時助けてもらった村娘に匿われ今だに箱の中で暮らしていました。
槌田家の当主は貞清になり未来は真奈が存在する未来に傾いていきます。
すでに一カ月以上、真樹を探していますが今だに行方は知れず、そんなある日、家臣の謀反により貞清が窮地に追いつめられます。
叶多が影武者を名乗り出て何とか族を巻くことが出来たのですが味方だった家臣たちは全員死んでしまいます。
満身創痍で洞窟の場所へと向かうとずっと自分を匿ってくれていたキサが居ました。
彼女の手には”タ”と書かれた木札が握られています。
すると突如空間が歪み、ハルさんが現れるのでした。
今なら現代に帰れる。しかし叶多は箱の中に残り真樹を探すことを告げます。
空間が歪み始めた時、ハルさんの後ろから一人の女性が現れます。
「晴市?何してるのこんな所で?」
「真奈?」
「あなたは誰?」
「真奈、俺は忘れないから・・・」
その直後、繋がっていた時空は閉じてしまいます。
残された彼女の目にはなぜか、涙が溢れて止まらないのでした。
ハルさんは時空が繋がっている間に箱はそっちの世界の真樹が創ったのだと話します。
それを頼りに叶多は真樹を探し続けるのですが二人が再会するのは真樹が和尚として初老になった頃なのでした。
-完-