ブルージャイアントのヨーロッパ編であるシュプリームがいよいよ完結です!
全11巻が怒涛のスピードで駆け抜けたように感じました。
個人的に最も好きな音楽マンガで、今回も最高でした。
無料で読む方法もあるので、ネタバレ不要の人は下のリンクを使って下さい。
81話から最終話|ネタバレ
ヨーロッパで着実に知名度を上げるナンバー5。
中でもダイの人気は別格でライブ後にはサインを求める長蛇の列が出来るほどです。
他のメンバーもダイにつられるかのように、とても強い音を出せるようになってきました。
そんなメンバーたちは今、最大のフェスを前にしていました。
”ノースシージャズフェスティバル”
1万人以上のメガステージもあるフェスで、世界中のトップジャズアーティストたちが集結します。
どのステージかは決まっていないものの、すでに出演が決定しているナンバー5。
しかし、ダイはその大勝負を前に迷っていました。
”どうして解散したくなってるんだ”
バンドとしての知名度も上がり、CDの売り上げも好調。メンバーに不満も無いのに何故かそう思ってしまう。
これまで苦楽を共にしてきた仲間なだけにその事を中々言い出せずにいました。
自然と一人で散歩に出かける回数も多くなり、そんな時、次のフェスでメガステージで演奏することが決まります。
新人がメガステージに立つのは異例中の異例らしく、メンバーたちも浮足立ちます。
ですが、ダイは解散のことが頭から離れず、毎日のライブにもいまいち集中できていません。
そのことはメンバーたちも気がついていたようで、ついに痺れを切らせ、自分たちから切り出します。
「OK、分かった。話す」
ダイは正直に皆に解散を考えてることを伝えます。
当然、ブルーノは感情的にそれを否定しますが、ラファが間を取り持つことで何とか冷静に話あいをします。
他のメンバーももちろん解散には反対で、ダイもこのバンドのプレーが好きだと言います。
「でも、それよりオレは自分のプレーが好きなんだ。」
新しい場所で新しい音に触れたい。ジャズアーティストゆえのその感情はメンバーも良く分かります。
ですがそんな中途半端な気持ちでノースシーに挑めるはずもなく、ダイはこのフェスでヨーロッパ1の演奏になるようにしよう。と提案します。
もし出来なければ解散は無し。
勝てば、解散、負ければ継続、というちょっと変な話ですが、4人はそれに納得し、全力でノースシーに挑むことを誓います。
それからの日々は練習に明け暮れ、ピリピリした雰囲気が続きます。
挙句、ブルーノとダイが取っ組み合いのケンカをすることもあったりと、ますます険悪な雰囲気になっていきます。
それでも何とか毎日、音を合わせ、フェス当日を迎えます。
遂に始まる大舞台でのライブ。
これまでの険悪なムードはどこへやら、全員が集中し調子も良さそうです。
アイコンタクトすら必要の無い意思疎通、まるで思考が直接リンクしてるかのようにまとまりのある演奏を繰り広げます。
ダイを除いた3人の音には”自分たちはこれだけ出来る!まだ可能性がある!上に行ける”そんな思いがのせられています。
しかし、そんな三人をも圧倒するダイの音はまるで鬼気迫るかのように”オレは行くんだ”と主張しているのでした。
メンバーでさえ圧倒するその音に自然と涙が溢れてきます。
”行け!!D!!”
4人の感情が観客にも伝わったのか、客たちも自然と涙が溢れてきます。
ヨーロッパンのジャズの歴史に間違いなく一石を投じた、最高の演奏でフェスを終えます。
フェスの評判は上々。
その音に影響を受けて音楽の道に進むことを決意した人もいたとかいないとか。
こうしてダイは新たな音を求めてヨーロッパの地を後にしたのでした。
-完-
感想
いやーヨーロッパ編も最高に面白かったです!
ネタバレは省略してるので感動が伝わらないかもしれませんが、このマンガは本当にライブの描写が上手くて、読んでるだけなのに胸が熱くなります。
メンバーそれぞれの想いも伝わってきて、涙腺も緩くなるそんな最終巻でした。
そしてダイはいよいよジャズの本場アメリカへと旅立ちます。
既にアメリカ編の1巻が発売されてるようなので、気になる人はこの方法で無料で読んでみて下さいね。