官能先生2巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。
※漫画を無料で読む方法は、下の記事で説明しているので参考にしてくださいね。
祭の日に出会った美少女に恋をした小説家の鳴海六郎。
再び再会し想いを伝える六郎に、雪乃は「あなたがこんなに悪い人だとは思いませんでした」と怒っていて・・・?
雪乃が怒ったわけとは?
では2巻のネタバレです!
6話
六郎を思って枕を涙で濡らす雪乃。
「好きとか言って、恋愛とか言って、ばかにして・・・。」
「結婚してるんじゃない・・・!」
雪乃は六郎の姉の子供を見て、六郎が既婚者だと誤解していたのです。
ようやく泣き止んだ雪乃は開き直ります。
「ちょうどよかったじゃない。そっちがその気なら私だって悪い女になってやるんだから。」
まさか雪乃が誤解しているなんて思いもしない六郎。
前夜、情熱と欲望の勢いに任せて書き散らした文章は、朝になって読み返せば顔を覆いたくなるような酷い代物でした。
しかし六郎はその日出社する時からもう、帰宅後に続きを書くことを考え、それが楽しみでなりませんでした。
発表するつもりはありません。
これは自分だけの密かな楽しみだと、そう思っていました。
一方、雪乃はいつもに増して冷たく落ち込む六郎。
(ねぇ雪乃、運命だなんて思ってるの僕だけかい?)
7話
今日、六郎は編集者として小説家・菊江先生へ寄稿依頼に来ています。
菊江先生がライスカレーが食べたいと言うので、六郎は喫茶・鍵へ案内します。
菊江の顔を見るなり駆け寄ってくる雪乃。
昔、菊江が小説の取材で雪乃の父にお世話になり、それ以来2人は親しくしている仲だったのです。
雪乃は、父に喫茶店で働いていることは内緒にしていました。
本当は決まった会社があったのですが、急にダメになってしまい、父はそのつもりで雪乃のひとり立ちを許したので、予定が変わってしまい言いにくいのです。
雪乃は楽しそうに会話をしている六郎と菊江に嫉妬していました。
一方、六郎は密かに興奮していました。
偶然にも菊江という共通の友人を持った2人は、やはり見えない力に引き寄せられた特別な運命なのだと。
仕事の話が終わると、菊江は持っていたタローカードを取り出し、占いを始めます。
六郎の運命をさすカードは、あの祭の日のカードと同じだったのです。
「これ!占いしてもらったのと同じ絵です!」
「MAGICIAN!魔法!魔法使いってことですか!」
興奮気味にカードの意味を訪ねる六郎ですが、実は菊江はお土産でカードを貰っただけで占いには無知でした。
その後、会社の人に聞くと、魔法ではなく「奇術師」だと教えてもらいます。
サイコロ賭博のペテン師を描いた説もあるそう。
果たして魔法か、ペテン師か?
8話
六郎が文芸雑誌のために書いていた短編小説は、よいものになりそうな手応えを感じていました。
発表するつもりのないポルノ小説を書くことが、自分自身への大きな刺激となったのです。
仕事に追われ、数日雪乃に会えない日が続くうち、残暑の名残も遠のき、季節は確実に移り変わっていました。
ある日、六郎が公園で昼食のパンを食べていると、休憩中の雪乃がやってきます。
2人は公園のベンチに隣同士で座ります。
他愛ない会話をした後、六郎は雪乃を食事に誘います。
しかし「いけません」と断られてしまいます。
そんな中、雪乃は休日菊江とお菓子作りを楽しんでいました。
菊江から六郎は甘いものに目がないと聞く雪乃。
一方、六郎は編集者の勅使河原とお酒を飲んでいました。
「ポルノのおかげで勢いがついたというか、本業の原稿に大いに良い作用があったので、勅使河原君にお礼がしたいと思っていました。」
そういう意味ではやはり自分にポルノを書くのは向いていないと六郎は言います。
読むだけで興奮するんだから、いちいち興奮してたら仕事にならないと。
しかし勅使河原は、書き手が興奮してこそ読み手を興奮させられるものだと思っていました。
「むしろそのパッションこそ不可欠です。」
本当はその日、勅使河原に官能小説の仕事をきっぱり断る心づもりがあったのですが、すっかりそんなことは忘れてしまっていました。
9話
六郎が「もしかしたら」と期待し公園へ行くと雪乃が待っていました。
顔だけ見れたことに満足し、帰ろうとすると、雪乃に包み紙を手渡されます。
「誤解しないで下さいね。神社で助けていただいたお礼を何もしていなかったので。」
中身は雪乃の手作りクッキーでした。
クッキーの形は、六郎が雪乃のあげたお守りの鳥に似ていました。
10話
今日、六郎は槇島先生の家に来ています。
槇島先生とは六郎がまだ学生位だった頃に弓道を通じて知り合いました。
六郎は小説家を志していたわけではありませんでした。
偉大な小説家と触れ合うことが珍しく、面白く、なんとなく先生のうちに出入りするようになりました。
そのうち自分も小説を書くようになりましたが、槇島先生に直接的に小説の指導をしてもらったことはありません。
「ポルノ書いたりしたらさすがに先生怒るかなぁ。」
「書かないけどね・・・。」
飼い犬・レスリーの散歩を終え、槇島先生宅に戻ると近くに住む芸術大学の学生が2人きていました。
11話
六郎は挨拶もそこそこに井上くんの描いた絵を見せてもらうのですが、さっぱりわかりませんでした。
しかし感想を求められ「分からない」とは言えません。
なんとなくそれっぽい感想を伝え、もう一人の子・津永くんに声を掛けます。
津永は、六郎がよく姪っ子に読んでいる本に掲載されている童話の作者でした。
六郎は彼の筆写までしてしまったことを言えませんでした。
素直にもっと分かりやすい賛辞をおくればよいのに、そうできない自分の大人げ無さが六郎にはありました。
積極的な井上とは正反対に、津永はとても繊細でゆえに不器用でした。
「文章の仕事ならなんでもやりたい」という姿勢の津永に、六郎は冗談のつもりで聞いてみます。
「もしポルノ小説の依頼があったらどうします?」
津永は「それは無理です。興味がないので」と即答。
「興味ない」とさらりと言えてしまう津永がとてもかっこよいと感じ恥ずかしくなる六郎。
(興味ないのかぁ)
(僕は興味あるけどナ・・・)
「すみません、なんでも書くと言っておきながら。でも嘘のつもりもないのです。」
「書かないと生きていかれない。それができない人生は死んだも同然だと。」
六郎は共感します。
青年だったころの自分を思い出します。
そして思い立ったように、自室に戻り書き散らかした誰にも見せるつもりのなかったポルノ小説の原稿をとり、出版社へ電話をかけていました。
電話に出たのは勅使河原でした。
さっそく六郎は原稿を持って勅使河原のいるヴィーナス書林へ向かいます。
12話
ある日雪乃は銭湯で、六郎の姪っ子を目撃します。
誤解をしている雪乃は六郎の姪と姉を見てモヤモヤ。
六郎と鉢遭わないように急いでお風呂から出て家に帰ります。
部屋に置いてある六郎の小説を投げつけようとするのですが、それもできず涙を流します。
一方、六郎の原稿を見た勅使河原の反応はすこぶる高評価で、六郎はただちに掲載に向け原稿を推敲することになりました。
具体的に仕事が動き出したのです。
「ポルノ書くんだ。小説は自由なんだ。」
六郎は勉強のためにアダルト雑誌を買い占めようと書店へ。
すると六郎の小説を持った雪乃の姿が。
六郎が声をかけると雪乃は恥ずかしそうに本を隠します。
六郎は本を買ってくれたお礼にと食事に誘います。
何度誘っても断られていたのですが、雪乃の返事はまさかのOKでした。
13話
2人はおでん屋さんへ。
「水川さんたまご好き?」
眼鏡を外した時の六郎の横顔にドキドキしている雪乃。
「好きです。・・・たまごのことです!」
「僕も好きです。・・・たまご。」
2人はビールで乾杯し、はふはふとおでんを頬張ります。
六郎にとってまるで夢のような光景でした。
雪乃は六郎の小説をべた褒めしてくれます。
小説「暁の海」の舞台になっている鶴の浜が雪乃の地元で、雪乃は六郎の小説を読み地元を思い出したと話してくれます。
(雪乃が、ほとんど初めて自分の話をしてくれた)
六郎は、さっき「暁の海」は実体験ではないと嘘を言ってしまったことを打ち明けます。
「あれは実際にあったことです。僕の体験を元にした小説です。」
雪乃は一言「悪ね」と言います。
「暁の海」は六郎の書いた長篇小説です。
17歳の少年が病気療養のため海辺の田舎町で過ごすことになります。
そこで身の周りの世話をしてくれた女性と関係を持つのですが、彼女は父親の愛人でもありました。
そして「僕」と彼女と父親の関わり合いを主軸に描いた物語は、私小説と公言しなかったが極めてそれに近い内容で、父が亡くなった年に自分の中のけじめのつもりで書いたのです。
六郎が小説を書くことに親族が苦い顔をするのは、このような素行の悪さも大いに関係あります。
しかし六郎はそれを恥じたわけではありません。
六郎は雪乃にごまかしてやりすごそうとしてしまったことを、ただ恥じたのです。
2人はおでん屋を出て外へ。
近くにある「BAR魔法」の看板を見つめる雪乃。
「もう少し飲みましょうか?」
雪乃は小さく頷き「わたしだって悪ですのよ」と言って・・・!?
3巻へ続く
感想
なるほど。前巻で雪乃が不機嫌だったのは、六郎が妻子持ちだと誤解をしたからだったのですね。
確かにあの場面だけを見たら誤解してしまうかも。
自分も悪になろうとする雪乃のいじらしさがすごく可愛かった。
ようやく六郎が官能小説家になる覚悟を決め、ラストは気になるところで3巻へ。
おまけ漫画の雪乃はエロすぎました。
面白いので気になっていた方は無料で読んでみて下さいね。