親愛なる僕へ殺意をこめての10巻ネタバレになります。
いよいよストーリーはクライマックスへ!!本物のLLへと迫るエイジですが、今回で全ての真相が明らかになります。
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ではここからネタバレです。今回はかなり話がややこしいので相関図を貼っておきます。
81話から88話
「お前が殺人鬼LLなんだろ」
育ての親である浦島亀一の手の甲にナイフを突き立ててそう問うエイジ。
そんな状況にも関わらず、亀一は動じることも無く、ナイフは突き刺さったまま手を引き抜きます。
当然、皮膚は引き裂かれるのですが痛みを感じていない様子・・・
「こういう場合、痛い。とでもいえばいいんだったかなぁ」
エイジと同じく痛覚麻痺の亀一は落ち着いた様子でそんなことを言います。
しかしそれだけではLLという証拠にはならない。しかしエイジにはその根拠がありました。
きっかけは京花が殺される瞬間の映像です。
気が狂いそうになるくらいその映像を見返したエイジは死ぬ間際の彼女が何故か、相手の手を払いのけるのではなく、何かを掴もうと手を伸ばしていることに気が付きます。
その行動にはきっと意味がある。そう信じて彼女の病室を訪れ、手を伸ばした先にある何かを探します。
出てきたのは一枚の紙切れ。中には電話番号が書かれていました。
電話番号を調べるうちに彼女が”オバタ・サチ”という女性に合っていたことを知ります。
エイジもその女性に接触し、当時の事を話して貰いました。
京香は北海道に居た時の話を聞きに来たそうで、オバタさんは15年前に小さなスナックをやっていたそうです。
そこで一緒に働いていた女の子について、詳しく聞かれたらしく、当時の写真をいくつか見せると、京香が探していた女性が偶然映り込んでいる物がありました。
エイジもその写真を確認すると写っていたのは第5の被害者、白菱 凛でした。
警察の発表では白菱が行方不明になったのは15年前の3/19
同時刻にエイジの父である、真と一緒にいる姿を防犯カメラがとらえています。
そして、3/29に拷問のすえLLに殺害されたと言うのが警察の見解です。
死亡時刻に北海道に家族旅行に出かけていた亀一には殺害は不可能。だった筈なのに、オバタさんに見せてもらった画像にはたまたま3/24という日付が写りこんでいました。
監禁されてる筈の白菱が何故か、亀一と目と鼻の先の北海道にいる。
つまり、S県内で拷問されている白菱と思われる女性は今だ発見されていない第6の被害者だと推測します。
白菱本人と思わせるように偽装工作をしたうえでそれをまだ幼かった真明寺に目撃させることで自分のアリバイを確固たるものにしたのです。
その後、何食わぬ顔で北海道で合流した白菱を拷問の上、殺害、死体は家族にバレないように取材だと一人、車で帰ったのでした。
「たいしたもんだ。それでこそ私の息子だ」
エイジはさらに白菱と亀一らの関係についても調べていました。
夜逃げの斡旋の様なものをやっていた2人、この日も白菱を北海道へ逃がす手筈でした。
連れだす担当は真が、逃げた先での世話を亀一が担当していました。
その逃げ出した女性たちがLLの被害者たちだったのです。
幼い頃から周りの人間とズレた感覚を持っていた亀一はある日、興味本位で野良猫を解剖します。
そこで得られたのは空っぽな自分を埋める何ともいえない安心感。
その行為が人間に向くまではそれほど時間はかからず、誰かを拷問している時は感じることが出来なかった痛みを相手を通じで感じることが出来たと話します。
「生きてる実感を感じることが出来たんだ」
真をLLに仕立て上げたのもただの気まぐれで、ある日、真の背中に掘られたJUST A SIN という文字を見たからでした。
その文字にKILLを付けたし、入れ替えるとSATSUJINKI LLとなったからでした。
その一連の行為をまるで喜劇かのように楽しそうに話す亀一にエイジは怒りを露にします。
「さぁもういいだろう?お前の手で全てを終わらせてくれ」
懐から取り出した拳銃を亀一の頭に付きつけるエイジ
その日、静寂に包まれた住宅に”パァンパァンパァン”という乾いた音が鳴り響くのでした。
11巻へ続く