服部未定さんの漫画「スマイリー」の5巻全話あらすじネタバレと、漫画を無料で読む方法を紹介します。
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決死の潜入で徐々に心笑会の真相に近づいていく鴨目。
心笑会に複雑な思いを抱く辻もまた覚悟を固め協力することを選択しますが、自らの命の危機に晒し・・・！？
5巻では心笑会のルーツ、鈴村が殺されなかった理由、今浪が心笑会に入った背景などが明らかになります。
5巻40話ネタバレ｜奇跡の子
助産師だった魚住の母の働く病院である日火事が発生します。
必死の消火活動も追いつかず、NICUの赤ちゃんたちを助けることができませんでした。
生れて間もない赤ちゃん5名が死亡し、警察と消防は放火の疑いがあると火事の詳しい原因を調べています。
火事から2日、今もあの時の赤ちゃんの泣き声が聞こえる魚住の母。
「私があの時助けていれば」と火災現場の前でしゃがみこみ涙を流して後悔していました。
その時、病院の中から赤ちゃんの「キャハハ」という笑い声が聞こえます。
魚住の母は一目散に赤ちゃんの声のする方へ。
その後、魚住の母は涙を流しながら生き残った赤ちゃんを抱えて建物から出てきます。
奇跡の子と言われるその子が6歳の誕生日、魚住母も誕生日会に参加し一緒にお祝いをしています。
火事から唯一生還したこの男の子が、のちに心笑会の”笑光”となるのです。
5巻41話ネタバレ｜心笑会
奇跡の子はとても人気で沢山の大人に囲まれてお祝いをされています。
火事から唯一生き残っただけでなく、子には不思議な力がありました。
子の母に言われた通り、子に身を委ねる魚住母。
顔の火傷痕を見ると今もあの時の記憶が鮮明に思い出し、魚住の母は気分を悪くしてしまいます。
そんな魚住の母に手を伸ばし「キャハハ」と子は笑いかけます。
まるで「もういいんだよ」と言われているような気がして、心の中のモヤが晴れ清々しい気持ちになります。
誕生日会に来ていた大人たちは全員、魚住の母と同じように子に救われた人たちでした。
皆苦しんでいたけど、奇跡の子に出会い笑えるようになったのです。
救われた人たちは恩返しをしたいと望み、子の母は一緒に息子を支える団体を作りました。
息子にとって理想の居場所、差別や誹謗中傷のない居場所、息子や周りの人たちが安らげる居場所、そしてみんなが心から笑顔でいられる家族のような居場所。
心笑会はこうして誕生したのです。
笑嫣にとって笑光の願いは絶対で、邪魔をされても計画を止めることはしないのです。
5巻42話ネタバレ｜友好
本日の笑光の誕生祭に参加している人数は40名。
その中には笑福の滞納者が一名特別に参加していました。
昨年も水原という女性が同じ理由で選ばれています。
順番に笑光の前に出て行く中、鴨目の番が回ってきました。
鴨目はつけていたお面を怪しまれないよう落とし、自分の顔を笑光に晒します。
実は鴨目たちが小学校だった頃、笑光とは面識がありました。
鴨目が「やっと会えましたね、笑光様」と言うと、笑光は鴨目のことを思い出したのか「キャハハハハ」と笑います。
鴨目が笑光に選ばれてしまい絶体絶命のピンチに。
昨年の水原のように殺されてしまうと鈴村は焦るのですが・・・？
5巻43話ネタバレ｜猶予
なんとかして鴨目を逃がさないとと思う反面、体が動かない鈴村。
すると鴨目は、修行中の身であるために真の笑顔を授かるには相応しくないと考えを述べます。
周りの信者からは賛同を受け、さらに笑恵にも「佐藤さんへの悦儀は時期尚早です」と言われ、なんとか逃げ切ることができました。
代わりに新たな真の笑顔を授かる人が選ばれます。
命を張っただけあり、本部への道、地下のことなどいくつか調べがついてきた鴨目。
特に今浪のあの時の言葉「鴨目さんは特にね」と言った真意が少しは分かってきました。
しかしもっと探る必要がありました。
生きている間にまたこの地下に来る必要があります。
鴨目は次は笑光とサシで話すつもりです。
5巻44話ネタバレ｜表裏
鈴村と話してから辻は悩んでいました。
確かに鈴村の夫・早川功が殺された事件には不可解な点が多くありました。
まさか犯人の渡辺が心笑会の人間だったとは。
しかし心笑会を追うなんてあまりにも無謀すぎる。
もし気付かれてしまったら辻も辻の家族も殺されてしまうでしょう。
辻は「俺がもし会社辞めるって言ったらどうする？」と妻に問いかけます。
すると妻は「いいんじゃない？」と反対などしませんでした。
辻が辞めたいと言ったのは、新婚だった15年前にも一度ありました。
当時辻は他人のネタで飯食ってる記者の仕事を誇れなかったのです。
記者を辞めようとしている話は、編集長の立石の耳にも入り、立石は「たまに自慢できる時がある」と話をしてくれます。
どんな物事にも表裏はあって、裏を暴いたことで悲しむ人間がいる反面、救われる人間もいるのです。
立石の言葉、そして新人の頃自分が”渡辺孝太郎”に関する事件について担当していたことを思い出した辻。
辻は渡辺孝太郎が勤めていた会社”川部倉庫”までたどり着くのですが・・・？
5巻45話ネタバレ｜記憶
早川功を殺害した渡辺孝太郎を探れば何か出てくるかもしれないと考えた辻。
しかし家族のことがあり事件を探ることを躊躇します。
一方、誕生祭で笑恵の声を聞いた鈴村は、笑恵が恵である確信を持ちます。
本部に行ったのは知っていましたが、あまりにも昇進が早すぎます。
半年の間に恵に何があったのか。
しかし鈴村は、恵を見つけたこと、そして誕生祭の時に恵が鴨目を守っているように見えたことに少しホッとしていました。
恵にまだ鴨目を思う気持ちがあって欲しいという希望です。
そんな中、鈴村は子供から「最近パパのことを思い出せない時があるんだ」「忘れちゃいそうで怖い」と悲しそうな顔で言われます。
功は子供のことをとても愛しているよい父親でした。
鈴村は息子を抱きしめながら、早く功の死の真相を突き止めなくてはならないと強く思います。
その頃、今浪は立石の妻・沙織の家を訪ねていました。
二人は「久しぶりに会えて嬉しいわ、明くん」「僕もです。沙織叔母さん」と会話するのですが・・・？
5巻46話ネタバレ｜今浪
二人が会ったのは、今浪の母の葬式以来。
今浪は二人のことを本当の親のように感謝していると話します。
家柄の良い厳しい家庭で育った今浪明。
父にはいつも兄たちと比べられ「今浪家の恥だ」と言われ育ちました。
大企業に勤める兄たちと違い、明は3流大学に入ったばかりか、ろくに就職もできなかったのです。
沙織はそんな久しぶりに会う今浪に「私を殺しに来たの？」と言います。
沙織は今浪の父と親戚ではありましたがそこまでの面識はありませんでした。
ましてや沙織は立石の葬式にすら出ておらず、立石家や今浪家からここにいるなんて出てこないでしょう。
沙織の予想は的中。
席を立っている間にお茶に睡眠薬を盛られてしまい、そのまま倒れてしまいます。
立石も沙織も心笑会の計画を進める為には邪魔な存在でした。
今浪は首つり自殺に見せかけるために、沙織の首にロープをかけようとします。
その瞬間、まだ意識のあった沙織に、持っていたフォークで太ももを刺されます。
一瞬真顔に戻った今浪を見て沙織は「ハッいいさ、あんたの焦る顔が見れたからね」と言い、結局殺されてしまいます。
大笑いする今浪の元に、心笑会から辻編集長が川部倉庫にいると連絡があります。
余裕がなくなった今浪の顔に笑顔はなく、表情を歪ませたまま辻の元へ向かって・・・。
5巻47話ネタバレ｜逃避
代表取締役だった川部憲武。
主な事業内容は医療機器や医薬部外品など幅広い商材の保管、流通加工、梱包、出荷、設立から40年の歴史ある中小企業でした。
しかし15年前、取締役の川部憲武が業務上横領罪の疑いで逮捕されます。
会社の売上金一億円余りを着服したとされますが、川部は無罪を主張。
しかし懲役3年6ヶ月の実刑判決が下されます。
本来社長の後を継ぐはずだった川部社長の息子・渡辺孝太郎は、川部姓から母の姓になり、父の裁判が終わった後は母親と引っ越し行方がわからなくなります。
その後、信頼を失った会社は半年も経たず倒産し、現在の川部倉庫は廃倉庫と化しています。
関連性があると思った辻は川部倉庫へと足を運び、外に置かれていたドラム缶をじっと見つめます。
ドラム缶の焦げ跡はまだ新しく、ホームレスの可能性も考えますが、それにしては人気が無さ過ぎます。
ここで何を燃やしていたのか。
倉庫の中へ入り調べていると後ろから鈴村に声をかけられます。
辻は協力する覚悟を固め、辻に連絡していたのです。
一見、倉庫内にはなにも心笑会に繋がるものはないように見えます。
しかし鈴村が用意していたALSライトを地面を照らすと、何カ所にもわたり血痕が見つかります。
もしあのドラム缶で遺体を燃やしていたとしたら死体は出てきません。
危険を感じた二人は倉庫から出ようとしますが、後ろから今浪にスタンガンで気絶させられてしまいます。
5巻48話ネタバレ｜居場所
中学生の今浪明は、今浪家に恥じない人間になる為に必死でした。
友達との誘いも断り、常に成績の事を考えて時間は勉強に費やします。
しかし努力しても父を満足させられるほどの結果を出すことができず、とてつもないストレスを抱えていました。
誰も認めてくれない。
僕だって頑張っているのに。
そんな中、明は心笑会に声をかけられます。
足を踏み入れた明は初めて居場所を感じることができます。
心笑会では誰も自分を否定せず、みんなが褒めて認めてくれます。
そして本当の家族になってくれるのです。
辻たちに居場所を奪われそうになった今浪は、気絶している辻を絞め殺そうとします。
5巻49話ネタバレ｜存在
先に目を覚まし現状を把握した鈴村は、必死で声を出し辻を助けようとしますが、テープで口を塞がれているため思うように声が出せません。
協力してくれた人をまた失ってしまう哀しみから涙を流しながら笑い声をあげる鈴村。
何が真の笑顔！
何が失笑！
何が心笑会よ！
ただの作り笑いの殺人集団でしょ！
癇に障った今浪は「あなたが特別だからって調子に乗るな！」と怒鳴ります。
特別な理由は鈴村にはわかりませんでした。
今浪が辻を殺そうとした時、後を尾けていた魚住刑事たちが入ってきます。
二名の殺人未遂の現行犯、立石沙織殺害、今浪には山ほどの容疑がかけられていました。
今浪は捕まる前に自害しようとしますが、魚住がそれを許しません。
大事な情報源を死んで逃がす訳にはいかないのです。
逮捕された今浪は「もういいか」と言って、鈴村が特別な理由を話します。
鈴村が殺されなかったのは、鈴村がお世継ぎの母体として選ばれたからなのです。
スマイリー｜5巻感想
明かされた謎、告げられた真、急転する暗闘。
どんどん伏線が回収されていくと同時にまた新しい伏線がでてきましたね。
今回も面白くてハラハラしながら一瞬で読み終えました！
鴨目と魚住と笑光が同級生なのはわかりましたが、笑光だけが成長していないのはどうしてなのー！？
お世継ぎ母体はパワーワード過ぎてもう鳥肌です。
恵の昇進もそれ絡みなのかな？
ぜひ漫画の方も無料で読んでみてくださいね♪
