透明人間の骨4巻ネタバレ

マンガ、透明人間の骨の最終巻である4巻のネタバレあらすじになります。

遂に、この静かで美しい世界が終わってしまいます。

何も無かった花が手に入れた幸せな日常、決意をした彼女は最後に何を想うのでしょうか?

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透明人間の骨17話|蝶々結び

「もうすぐ自首しようと思ってる。こんな私が伽奈と友達になってゴメン」

「違うよ!友達だから・・・悲しいよ」

自首したらもう会えなくなる・・・伽奈にとっても花はすでにかけがえのない親友と呼べる存在でした。

一先ず、頭の中を整理するため、今日はお互い別々の部屋で過ごします。

伽奈に打ち明けてから、花はどこか上の空でした。

”何がどうなっても自分のせい”

少し自暴自棄な発言をしても、先輩はそれを優しく包み込んでくれます。

一晩たったことで気持ちの整理がついたのか、いつものように伽奈と鍋を囲みます。

「私は花ちゃんと出会えて良かったよ。それは変わらない」

改めて自分の気持ちを話してくれる伽奈。

ステキな友人たちに出会えたことに心から感謝し、そんな二人に恥じない自分になりたいと強く願います。

透明人間の骨18話|Thank you my twilight

半年以上かけた歌詞はいよいよ完成間近です。

先輩は花の自首を少しでも遅らせる為、ゆっくりでいいと言ってくれます。

自分が自首をした後の事をきちんと整理しておこうと、実家に行きます。

たまたま家には兄が1人で居て、良い機会なので、父を殺したことを伝えます。

「俺だって何度あの野郎と殺してやろうと思ったか。俺はお前を責めない。家の事は任せろ」

当時は兄が何故、母を助けてくれないのか?何度も疑問に思い、軽蔑していました。

ですが、今日話したことで兄の頼もしさを再認識し、心も安心しています。

”ありがとう。おにちゃん”透明人間の骨19話|親愛なるきみへ

バイト先にも辞める日程を伝え、着々と自首への準備を進めていく花。

遂に、歌詞も書き終わりました。

時刻はすでに夜中の1時ですが、すぐにでも先輩に伝えたくて、メッセージを送ります。

すると今から来てくれることになり、話声を聞きつけた伽奈もやってきます。

先輩は歌詞をかなり絶賛してくれて、伽奈には曲になった時に聞いてもらうことにします。

その日から、また透明になれなくなった花。

先輩には冬休みが終われば自首すると伝えると、それまでに曲を完成させると約束してくれます。

クリスマスの日、伽奈とチーズフォンデュを楽しんで居ると、先輩から曲が出来たと知らされます。

”その日のうた”

そう題名を付けられた曲は、花が抱える闇と手に入れた帰っりたい場所を綴ったステキな曲でした。

透明人間の骨20話|その日、一日

お披露目も追わり、3人は年越しを一緒に過ごす約束をします。

それぞれ、買い物をしたいと言う事なので、最近できた大きなショッピングモールに行き、夜は花の実家ですき焼きパーティーをすることにします。

友達と過ごす初めての年越しが楽しすぎて、朝まで遊んでしまいます。

”私の人生で最も幸せな時間が終わった”

刻々と近づくタイムリミット。

あの時、父を殺していなければ・・・

透明人間の骨21話|receivers

正月が終わり、花は遂に母に打ち明けることを決めます。

「私がお父さんを殺しました。明日、自首します」

それを聞いた母は泣き崩れました。

母が落ち着きを取り戻したところで、何故今になって自首をする気になったのか等を話します。

何故、父と結婚しようと思ったのか聞くと、母は昔の父と暴力をふるうようになったきっかけを話してくれました。

「お母さんは何があっても花ちゃんの事が何よりも大切だからね」

最終回|San and The DarknessⅡ

翌日、部活に向かう伽奈を送り出し、アパートの番犬に別れを告げ、家を後にします。

向かったのは、父方の祖父の家でした。

祖母が亡くなったことをきっかけに父と祖父は大喧嘩をして縁を切っていて、花は殆どあったことがありません。

「私があなたの息子を殺しました」

父を殺した理由を話し、祖父は父がどんな人間だったのかを話してくれます。

「君にとって酷い父親だったのかもしれないが、俺の息子だ。俺は君を許さない」

「はい。私も父を許しません」

全てを終わらせて、警察署へ向かっていると、先輩が待っていました。

「いくの?本音を言う」

「自首しなくてもいいじゃん・・・罪の意識に苛まれたら私が何とかする」

「もし闇に飲まれても私も一緒に沈む・・・だから」

「だめですよ。そんなことされたら私が先輩と一緒に居たくなくなってしまいます。」

「少しでも闇を払って、先輩の所へ帰りたいんです。」

「花ちゃん待ってる」

「・・っ・・はい」

-終わり-

最終巻の感想

少女たちのはかなげな物語が終わってしまいました。

多くを語らない静かなマンガでしたが、ここまで胸に込み上げてくるものがあるとは1巻では思いもしませんでした。

心が無かった花の成長する姿、それに寄り添う親友2人の姿がみていて微笑ましくて、もっと見続けていたいと思いました。

このマンガはほぼ無料で読むことが出来るので、是非、マンガ版も読んでみて下さい。

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