クジラの子らは砂上に歌う5巻ネタバレ

クジラの子らは砂上に歌うの5巻ネタバレを紹介します。

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17話から20話|ネタバレ

泥クジラにやってきた小さな船。旗には青い砂時計の紋章が描かれており、帝国の軍艦では無さそうです。

もし仲間となりえる相手だったら自分たちの危機を脱出できるかもしれない。その思いで代表してスオウが接触に向かいます。

相手はロハリトという少年が率いてきたようで、スィデラシア連合国の領主の息子なのだとか。

「そなたらどのような存在であれ認めてやろう」

かなり上から目線の発言ですが、危機に瀕していたフォレナ民にとってはまさに救いの手。

こっそりとそのやり取りを見ていた住人たちは喜びますがスオウは「支配下に入れる」という言葉が気に入らず。

”自分たちは対等だ”と主張します。するとロハトリは手に持っていた銃で威嚇してきます。

そんな様子を団長が放っておくはずもなく、敵の武器を全て没収し降伏させるのでした。

ロハリトは全く話の分からないバカ、ですが御付きの人はそれなりに話の分かる人物も多く、おもてなしすることで、知恵と知識を教えてくれることとなります。

その頃、チャクロはエマと約束した通り、フォレナの過去について教わります。

過去の映像か、塔が二つしかない泥クジラに住む人々の情景がフラッシュバックされ、意識を戻すとエマがコカロを抱え上げていました。

するとコカロから”ぶわっ”と翼の様なものが無数に伸びていき、それはまるで砂クジラに翼が生えたように広がります。

”泥クジラが舵を切った!?”

フォレナは流刑の檻。ゆえに舵を奪われていたのだとエマは言います。その舵こそがコカロでそれがあれば泥クジラの行先は自由に決めることが出来る。

その夜、客人らも含めた数名が同じ夢を見ます。

ネリ似た少女が耳の中に入り、不思議な歌を歌う。何故だか無印の人達は見ることが無かったようですが夢を見た人は全員がその歌を昔から知っていたかのような感覚になります。

まるで本能に刻み込まれているかのようにその歌の使い方が分かり、全員で祈りを捧げます。

すると祈りをささげた方向へ砂クジラは動き出します。

これこそが砂クジラの舵を取る方法だったのでした。

”これで次のステージへ進める”

エマの言っていた通り、好きな場所にいけるなら帝国の牙の届かない場所にだって行くことが出来る。

胸躍る住人達。客人との交流も順調に進み、ロハリトが約束通り知識を授けてくれます。

現在地を海図を元に教えてくれ、初めて世界の広さを知るスオウたち。

それによって自分たちは同じ海流の中をグルグルと回り続けていたのだと知ります。

かの国はスィデラシア連合国の最大の敵国らしく、ロハリトは匿ってやらんこともないと言ってくれます。

その為には魔の海流を超えなければなりません。

その日から毎日二度、泥クジラの行く先に祈りをささげ、一向は魔の海流を目指します。

ロハリトらが漂着してから実に12日、ついに泥クジラはフォレナの檻と呼ばれる激しい海流にたどり着きます。

そこには、激流を超えられなかった数々の島の残骸が置き去りにされており、残骸にはたくさんの生物たちが住処にしていました。

まるで牢獄から脱するフォレナを祝福するかのように周りと鳥たちが舞います。

”新しい世界を見る”住民たちが一同にそんな思いを馳せ、フォレナは魔の海流へと突き進むのでした。

一方、チャクロはフォレナの秘密について話し合うロハリトとリコスが話し合いをしているのを盗み聞きします。

「この島の人たちに寿命の話をするのは辞めて」

住民たちを気遣っての言葉だったのですが、納得しないロハリトに全てを説明します。

普通、ヌースから授かるサイミアは感情を与えることでその対価としています。

それがいわゆる印と呼ばれる者たちです。ですがフォレナの住人達には感情があるのにサイミアが使える。

つまり、別の物を対価としているという事です。

印に無くて無印にある者、それは寿命でした。

”命を蝕んでいく呪いの檻”

子孫にまで受け継がれる短命の呪い。自分たちの世界の全てだった泥クジラこそが呪いだと知ったチャクロはその真実を受け止めることが出来るのか!?

6巻に続く

感想

前回の戦いから一気に物語が動き始めました。

短命の呪いを知ることは出来たもののそれを回避する方法はあるのでしょうか?

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