ダンス・ダンス・ダンスール12巻

ダンス・ダンス・ダンスール12巻のネタバレ感想と、漫画を無料で読む方法を紹介しています。

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2年に一度行われる生川バレエ学校の「スクール公演会」。
演目である眠れる森の美女の王子役の座を新たに選び直すことになりました。

挙手した潤平と海咲ですが、王子の座は誰のものに・・・!?

ではここから12巻のネタバレです!

103話

数日前、ロシア研修帰りの2人は、王子役決めを新たにオーディションで選び直すことになったと伝えられます。

TVの演出であると察する2人ですが、銀矢は本気で選ぶつもりです。

プロの世界では前日に役が変わることだって、もっと理不尽なことだっていくらでもあります。

今まで優秀な生徒として互角に扱われていた2人もどちらが必要とされているか、その都度決められていくのです。

そういう時、やれることはベストを尽くす事。

「そんでさ”やっぱお前らだった”って思わせてくれよ。」

それからロシア組の2人はオーディションのことを前向きにとらえ、以前よりも踊りに磨きがかかります。

もう2人の中で決めるのがいいのでは?と周囲を思わせるほど。

ただでさえPDDの経験が少ない上に、オーロラ姫役の美花と同期で留学も一緒で何度も踊っている2人に、潤平たちが勝てるはずがありません。

そんな中、オーロラ姫のアンダーとして生川夏姫が参加することになります。

そしてもう一人、アンダーとして現れたのは系列校の白波響でした。

オーロラ姫の雰囲気がまるで似合わない地味な彼女に驚きを隠せない潤平。

しかし彼女の見せる踊りに周囲は釘付けになります。

104話

立っただけで風景が見える響の踊りは、まさにオーロラ姫でした。

アンダーと言ってもオーロラ姫候補。

総合的に見てもっとも相応しいペアを王子と姫に選ぶと綾子は説明します。

キャストが決定するまでもう1カ月きっています。

ペアはバランスを見て潤平と夏姫、海咲と響になります。

(夏姫となら一発逆転狙えるかも・・・!)

そう考えていた潤平ですが、そう甘くありませんでした。

2人に、お互いの意見に耳を傾け助け合おうとする姿勢が全くないのです。

そして潤平と夏姫に決定的に足りないのは”色気”でした。

見かねた指導者の紅乃は潤平をデートに誘います。

105話

ドキドキで迎えた紅乃とのデート当日。

しかし潤平が期待していた展開はなく、紅乃にビシバシとしごかれます。

「バレエを踊るにあたって女性をエスコートする精神がないのはダメ!王子はそんな言われてから動くと思う?そしてそれはPDDもしかり!」

それが王子なら潤平にとっては女の顔色を窺う下僕です。

PDD、レディーファースト、王子、成りきりの愛。

王子を踊りたくても王子の良いイメージが持てない潤平。

そんな潤平を中村先生は銀矢の元へ連れて行きます。

106話

そもそも潤平は”王子”というものをかっこ悪いものとして小馬鹿にしていました。

もしくはモテる男子へのひがみ。

「銀矢さんの王子はカッコ悪かったか?」

銀矢の王子は下僕感ゼロ。

キザさも貫かれていてむしろ粋でカッコイイのです。

(でもそれってGINYAさんの元々の質であって”王子”がかっこいい訳では・・・)

銀矢の踊りを目の当たりにしあることに気づく潤平。

”王子”らしさは持って生まれた資質は大事ですが、それだけは成り立ちません。

同じ技でも印象が違うのは、内面も技術の使い方も演じる像をはっきりと持っていて、築き上げてきたものだから。

「俺は俺の為の王子像を作る必要があるんですね。」

納得できてない役なんか踊れるわけがありません。特に全幕は。

潤平は自分にとっての”王子”を最高にかっこよく作り上げる必要があるのです。

現に響の家は貧しくバレエも親に反対されていて”オーロラ姫”とは無縁の生活を送っていました。

それでも彼女の中に”姫”が生きているからあのような踊りができるのです。

107話

プロローグと1幕は出てこないし、後半にポッと出て来て美味しい所を攫って行くデジレ王子。

それをどう王子として一目で説得力と存在感を示し、かつ踊りたくなるようなキャラに仕立て上げるのか、と悩んでいた純平。

しかし銀矢から言わせるとそれは全く違いました。

デジレ王子とオーロラ姫が出逢ったのは”運命”。

その感覚は潤平も知っていました。

物語の為だけの存在でも思い込みでもなんだって構わない。
深く、深く、おちて、知る。

思わず体が動き出し、夏姫の手を取り踊り出す潤平。

2人の表現力を褒める銀矢ですが、でもこれは”眠り”でありどこまでも王道的にアカデミックに踊らなくてはなりません。

ただの”恋する少年”はここでは求められていないのです。

一方、技術的にはそれぞれ卓越している海咲と響のペア。

しかし響が完全に海先に壁を作っているのです。

その様子はまるで王子の片想いのよう。

そこで綾子はパートナーチェンジを提案します。

108話

某、そこそこ賢い都立高校。

海咲は女子たちにモテモテで今日も調理実習で作ったクッキーを貰っています。

表向きは喜ぶ海咲ですが、裏では即ゴミ箱行きでした。

「いらんっつの。太らす気かボケェ。」

彼は腹黒いと言われていました。

何かを察したかのように動物たちは彼に懐きはしません。

(つーかその場が円滑にうまく行くように気遣いしてるだけやないの)
(素のまま受け入れられようとしとるヤツの図々しさの方がよっぽど害悪や)

海咲にはもう一つ嫌いなモノがありました。

それは”真の天才”です。

海咲はいわゆる”天才”ではなく、人より秀でている所は小賢しいところだけだと自覚していました。

頭フル回転で才能のある振りをして、努力で補える部分を埋めていくのです。

響の踊りがあまりにも本物だったので、海咲は響に拒否されるのは自分が”まがい物”やからと思っていました。

そんな中でのパートナー交換の提案。

承諾をする海咲ですが、なぜか響のことが心から離れられずにいました。

109話

海咲は京都の彼女・玉緒に電話をかけます。

玉緒はくっついたり離れたりしつつも3年半付き合っている彼女です。

海咲が他に行っても待っててくれる。
海咲より海咲を分かっててくれる存在です。

「あーやっぱ、玉緒の声聞くと安心するわ。」

呑気にそんなことを話す海咲ですが、東京の彼女の存在がバレてしまいます。

玉緒に別れを切り出され引き止める為に急いで京都へ向かった海咲ですが、あっさりとフラれてしまいます。

大和に慰められる海咲。

そして話は大和がバレエを辞めた話に。

大和は夏にオーストラリア留学して限界が見えたのでした。

(力強いジャンプや回転、ほんま羨ましかったわ)
(辞めんなや・・・くっそ)

しかし本人の信念が少しでもブレてる状態で生き残れるような世界ではないし、大和の言う通り見返りは期待できません。

むしろ辞めた方が人生の成功・幸せには近いのかもしれません。

おいそれと引き止められないのです。

そんな中、響がオーディションの辞退を申し出ます。

「私は今回のオーディションの当て馬で、ペア単位で評価されるなら私と組んだ男子はオーディション落ちることが確定で・・・私恨まれるの嫌です。」

部屋を出ていく響を追いかけ説得する海咲。

響は高校を出たらきっぱりバレエを辞め働きながら定時制の看護学校に行くつもりでした。

本人の信念がブレてる状態で生き残れるような世界ではないことは百も承知の海咲ですが、響には諦めて欲しくないと思っていました。

しかし響には金銭的余裕も支援もありません。

そしてなにより顔に酷いコンプレックスを抱いていたのです。

「あんた達は家にも容姿にも恵まれて真っすぐプロを目指してて、同じ空間にいると消えてしまいたくなる。」

それが海咲を信用して踊ることができない理由だったのです。

110話

海咲は響にメイクアップをし変身させます。

「可愛いけど下手くそと、スタイルがバレエ向きでめっちゃ上手くて表現力ズバ抜けてて、メイクでどうにかなる程度のブス。どっちをバレエの舞台でお金と時間使おて観たいですか?」

バレエダンサーの真の”美”の本質はつくられたものにこそ宿るのだと力説する海咲。

「っていうか俺・・・響さんと踊りたいんや。」

ようやく自分の気持ちに気づいた海咲。

海咲の説得のかいもあり響は海咲とペアでオーディションを受けることを決意。

そこから響は見違えるように海咲のことを信じ体を預けます。

そして今まで見せなかった笑顔まで。

それを見た綾子は、海咲と響、そして潤平と夏姫のペアをリハーサルで踊らせることに決め・・・!?

13巻へ続く

感想

今巻は、王子とはなにかを模索する潤平と海咲の内面の葛藤が描かれており面白かったです。

特に海咲の屈折ぶりが興味深かったし、そんなコンプレックスを抱いているなんて思わなかったので意外でした。

天才を羨む努力の人だったんだなぁ。

今回外見にコンプレックスを抱いている響とペアになったことで、彼はまたもう一段上にいけるような気がします。

潤平を応援したいけど、今回のオーディションは海咲と響に勝って欲しい気持ちが強い。

結果が気になります!

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